つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.68
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本棚登録 : 4227
レビュー : 646
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421746

作品紹介・あらすじ

懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • なんか、いい感じなのです。

    月舟町の十字路の角にある、「つむじ風食堂」。
    メニューはフレンチ風に、コロッケではなく「クロケット」などと立派だが、こじんまりした店に常連が集う。
    店主は名無しを気取ったのだが、誰ともなくそう呼び習わしていた。

    雨を降らせる研究をしている学者先生がこの街のこれまた風変わりな建物に下宿して、店の常連になった。
    科学的な人工降雨というよりも雨乞いに関する書籍を集めることで人生を終わってしまいそうな暮らし。
    短文を書きまくっては糊口をしのいでいる。

    町の建物のひとつひとつや住人が個性的で、どこかファンタジック。
    隣町の帽子屋さん、デ・ニーロみたいな古本屋の親方、夜中も灯りをつけて本を読んでいる果物屋の青年、ちょっと口が悪い舞台女優の奈々津さん。
    奈々津さんと先生は同じ下宿の住人で、ささやかなやり取りから少しだけ近づいていく。
    雨降りの先生の父親は手品師で、舞台の幕から手だけを出して演技していた。

    丁寧に描かれた静かな雰囲気に、ふんわり包み込まれるよう。
    勝ち組とは決していえないが、負けという感じでもない穏やかな人々。
    夢のある、ほのかな温かさが心地よく、一緒にちょっとしたおしゃべりを楽しみたくなります。
    こんな町に住んでみたいような。
    どこにもないんだろうと思うような。
    どんな町もこんな目で見れば、小さな魅力や出会いがあるかもしれないと思うような。
    そんな気分に。

  • つむじ風が扉の前でくるりくるりと廻っている、名無しの食堂。

    万歩計に、行ってみたい場所というロマンを勝手に乗っけて
    「二重空間移動装置」に格上げしてしまう帽子屋さん。

    舞台の幕にぽつんと開いたふたつの穴からのぞく黒ビロードの袖口。
    その袖口から出た手が操る、花や小鳥やワイングラス。

    豆腐屋の「水門」を抜け、36段の急な階段を昇って辿り着く屋根裏部屋。
    その部屋の中の、ふたごのような「雨の机」と「その他の机」。
    その机で、エスプレッソ・マシーンが人口降雨機となる日を夢想する先生。

    オレンジの果皮に電球の灯を反射させた淡い光で本を読む果物屋の青年。

    ごめんなさいのかわりに階段の33段めにひっそりとオレンジを置き
    お願い事をするのに上から物を言うのは失礼だから、と
    ぺったんこの靴を履いて先生の部屋のドアをノックする奈々津さん。

    映像や音や匂いが魔法のようにたちのぼって
    いつのまにかつむじ風食堂の隅の席で、猫のオセロの背中を撫でながら
    愛すべき月舟町の住人たちの会話に耳を傾けている私がいて。。。

    どこか浮世離れした、温かく懐かしい記憶だけしっかりと刻んで
    鋲で止めてあった形見の袖口という
    かたちあるものは鮮やかに消し去ったお父さん最後の手品のように
    読み手を不思議な時間に誘ってくれる、愛おしい本です。

    • まろんさん
      kara2sorakaraさん、コメントありがとうございます(*^_^*)

      詩的な雰囲気が好きだったり
      本を読むと頭の中で映像化してしまう...
      kara2sorakaraさん、コメントありがとうございます(*^_^*)

      詩的な雰囲気が好きだったり
      本を読むと頭の中で映像化してしまうのが好きだったりする方には
      きっとお気に入りにしていただける本だと思います♪
      2012/09/04
    • 永遠ニ馨ルさん
      さっそく読んでいただけたんですね!!(*´▽`*)!!

      このお話には、木の床を靴で歩くような温かみある音がずっと流れている気がします。
      ま...
      さっそく読んでいただけたんですね!!(*´▽`*)!!

      このお話には、木の床を靴で歩くような温かみある音がずっと流れている気がします。
      まろんさんの素敵レビューから、以前読んだ物語のいろんなシーンがありありと甦ってきてまた読みたくなっちゃいました♪
      2012/09/05
    • まろんさん
      永遠ニ馨ルさん、
      『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の後にはぜひこれを、と
      薦めてくださってありがとうございました♪♪♪
      月舟町...
      永遠ニ馨ルさん、
      『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の後にはぜひこれを、と
      薦めてくださってありがとうございました♪♪♪
      月舟町も、吉田篤弘さんも、ますます好きになってしまう1冊でした。

      木の床を靴で歩くような温かみある音。。。うんうん、確かに!
      そして、色でいったら
      『それからはスープ・・・』の方は、柔らかなセピア色。
      この『つむじかぜ食堂の夜』は、夜やエスプレッソの黒に、
      月光やオレンジの果皮に反射する淡い光が射しているイメージでしょうか。
      ほんとに素敵でした(*^_^*)
      2012/09/05
  • 月舟町という街を舞台に紡がれていく夜、ゆっくりと流れるひとときはどこかゆらゆらしていて朧げで、儚げで、まるでつかみどころのない、蜃気楼が見せるような物語の印象。

    その街と、時を紡ぐ人々が織りなす世界をひたすら眺め味わう時間に心がふわふわし、何気ない会話、言葉に心が共鳴する。
    そうだ、自分も今、この瞬間にどこか遠い地で本を読んでいる人がいる、ということを思うのがたまらなく好きなんだよなぁ…と。

    吉田さんの描く夜。そっと心に幸せな風をひと風吹かせ去っていく。
    そしていつだって心穏やかにさせてくれる。
    この心地良さがクセになる。

    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      くるたんのレビューも心地よいです(⁎˃ᴗ˂⁎)
      さすがだなぁ。
      私、この本好きだけどうまく掴めなかったん...
      こんにちは(^-^)/

      くるたんのレビューも心地よいです(⁎˃ᴗ˂⁎)
      さすがだなぁ。
      私、この本好きだけどうまく掴めなかったんだよね。
      もっと読解力、想像力を身につけないと(〃∀〃)ゞ
      吉田作品もまた読みたい作品のひとつ。
      今日から久し振りに購入した本を読むよ。
      加納朋子さんの新刊✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      くるたんなら知っているだろうなぁ。
      2019/07/22
    • くるたんさん
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      ありがとう♡
      いやいや、私もこれは二回読んだよ。つまり一回じゃ味わえきれなかった(o´ェ`o)ゞエヘヘ
      向...
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      ありがとう♡
      いやいや、私もこれは二回読んだよ。つまり一回じゃ味わえきれなかった(o´ェ`o)ゞエヘヘ
      向こうでけいたんのレビュー再読したよ♪素敵だったよ♡
      そして懐かしかったわ♡

      加納朋子さん、「いつかの岸辺へ跳ねていく」かな⁇評判いいからけいたんのレビューも期待しちゃう(*≧∀≦*)

      私な「人生写真館の奇跡」を読んだよ。すごく良かった!すごく好きーー♪
      ご紹介に感謝だよ♡
      2019/07/22
  • つむじ風がくるりくるり。名無しの食堂には一見立派なメニューブック。クロケット(コロッケ)、ジンジャーポーク(生姜焼き)などお馴染みの料理もちょっとよそいき顔。

    刺激やわくわく、ドキドキを求めているときには物足りないかもしれません。あっさりした、でもじんわりゆっくり温まるコンソメスープのような味わいの本です。安定の吉田篤弘さん。

    揚げたてのサックリほくほくのコロッケ(この際クロケットでなくても問題なし)!ミンチ肉なんてちょっぴりでかまわないんです。火傷しそうに熱いのをはふはふと!

    フレンチなんかで付け合わせに出てくるマッシュポテト!バターの香りがふわっとして、なめらかな中にほんのりおいもの甘みを感じる…

    フライドポテトはマクドのが好きです。しなっとしてるのもカリカリのも、好きです。やめられない、止まらない。

    …単なるじゃがいも好きの芋レポになってしまいました。

    • katatumuruさん
      美味しい料理が出てくる本っていいですよね!(^^)!
      でも私はイモ類が苦手なんです^^;
      何となくイモ好きな女子に憧れます。
      美味しい料理が出てくる本っていいですよね!(^^)!
      でも私はイモ類が苦手なんです^^;
      何となくイモ好きな女子に憧れます。
      2013/08/28
    • hetarebooksさん
      katatumuruさん

      なんと!イモ類ダメですか~。なんだかクールでそっちの方が憧れます。

      私は栗・芋・南瓜などほくほく食感に弱くて・...
      katatumuruさん

      なんと!イモ類ダメですか~。なんだかクールでそっちの方が憧れます。

      私は栗・芋・南瓜などほくほく食感に弱くて・・・イモ好き女子なんてイモ臭くてオススメしませんよ(笑)
      2013/08/29
  • 十字路の角にぽつんとひとつ灯をともす食堂。
    その十字路にはあちらこちらから風が吹きつのるので、いつでもつむじ風がひとつ、くるりと回っている。
    いつの間にか「つむじ風食堂」とよばれるになったその風変わりな食堂には、ちょっと変わった常連さんたちが集う。

    「私」は、月舟アパートメントの屋根裏に住む、人工降雨の研究者兼、物書き。
    なんだか地に足がつかないというか、雲の上をふわり、ふわりと歩いたような、不思議な読後感だった。

    安食堂だけど、お洒落できちんとしたメニューブックを用意し、ナイフとフォークでいただくちょっと気取ったお料理を出す、つむじ風食堂のマスターがすてき。なかでも普通のコロッケじゃないんだぜ、と気張って名付けられた「クロケット」がお気に入り。
    それから、手が空いたときにはそっと水色のやわらかい布で銀色のエスプレーソマシーンを磨くコーヒースタンドのタブラさん。
    「タブラさん、エスプレーソ。砂糖はいらないよ。」
    って。私もタブラさんにそう注文してみたい。

    後から知ったのだけど、これは、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」と同じ月舟町の物語で、ひとつ前の作品とのこと。
    あれ?何か知ってる?と思ったのも、別に同じ作者さんだからというだけじゃなかったみたい(笑)

    なんだかまだふわふわしちゃってる。
    私も月舟町に、少しだけお呼ばれしてたのかも。

    • まろんさん
      月舟町に、少しだけお呼ばれ。。。いいですね♪

      「それからはスープのことばかり考えて暮らした」がセピア色のイメージなら
      「つむじ風食堂の夜」...
      月舟町に、少しだけお呼ばれ。。。いいですね♪

      「それからはスープのことばかり考えて暮らした」がセピア色のイメージなら
      「つむじ風食堂の夜」は、あたたかみのある、マットな黒に
      どこかで灯された灯りが静かに差し込む感じでしょうか。

      はっきりと起承転結があるわけじゃないし、大きな事件も起こらないけれど
      屋根裏部屋に並ぶ双子みたいな机とか、階段にひとつ置かれたオレンジとか、
      オセロのような白黒猫とか、映像がふんわりと浮かび上がって
      魔法にかかったような心地になってしまう本ですよね。

      私もタブラさんのエスプレーソは飲んでみたいけれど、
      味覚がおこちゃまなので、きっとお砂糖は必須です(笑)
      2012/11/12
    • マリモさん
      まろんさんこんにちは♪

      >マットな黒にどこかで灯された灯りが静かに差し込む感じ

      そうですね、まさにそんなイメージです!
      オチを求めちゃう...
      まろんさんこんにちは♪

      >マットな黒にどこかで灯された灯りが静かに差し込む感じ

      そうですね、まさにそんなイメージです!
      オチを求めちゃうと物足りないのかもしれませんが、
      エピソードのひとつひとつに温かみがあって、
      読み終わったあとも反芻して楽しめますね。
      出てくる食べ物もなんだか美味しそうで…

      私も味覚おこちゃまなんでいつも砂糖入りなんですが、想像の中で大人ぶってみました!(笑)
      2012/11/13
  • 短い内容なんだけど、凄く素敵なお話しだった。
    雨を降らす研究をしてる主人公、彼がいつも行く食堂で出会う人々との交流。
    月舟アパートの屋根裏っていうだけでワクワクしちゃう。
    吉田さんの作品をもっと読みたくなりました。

  • 食べ物が出てくる
    小説や映画に目がない自分にとって、
    まさにヨダレが出るほど
    ツボにハマった小説です(o^-^o)


    古めかしい飴色のテーブル、

    漆喰の
    不思議に色褪せた壁、

    傷だらけだけど美しい
    白の皿やコップ、

    ため息さえも
    宙に浮かんでしまいそうな、
    暖房のきかぬ
    オンボロの安食堂。

    それは十字路の角に
    ぽつんとあって、
    店前にはいつも
    つむじ風が舞っているので、
    「つむじ風食堂」と
    いつしか客たちは
    呼ぶようになった。

    そんな「つむじ風食堂」に集う人々の距離感が
    近すぎず遠すぎず
    本当に絶妙で、

    ベタベタしていないのに
    あったかくて、

    自分自身が
    食堂の常連になったような気分で
    身近な人々の話として
    終始ニヤケながら
    読んでました(笑)
    (このへんは映画「かもめ食堂」に流れる空気感に少し似てるかも)

    どんな人でも
    2時間もあれば読めてしまう本だけど、
    誰もが持つ遠い記憶の中の
    童話を読んでいるようで
    とにかく心地いい。


    シンプルだけど
    厳選され吟味されたであろう言葉たち。

    やわらかで繊細な文章が
    読む人を
    ここではない
    どこかにある世界へ
    連れていってくれる。


    昔堅気で無口な
    「つむじ風食堂」の店主。

    月舟アパートに住み、
    この物語の語り手である
    「雨降り先生」。

    帽子屋で変わり者の
    桜田さん。

    コーヒースタンドのマスターの
    タブラさん。

    体の半分が白毛、
    もう半分が黒毛の
    チビ猫のオセロ。

    イルクーツクに行きたい
    果物屋の青年。

    背の高い舞台女優・
    奈々津さん。

    古本屋の店主の
    「デ・ニーロの親方」

    そして地下のフロアにある
    小さなコーヒースタンドと
    銀色に輝く
    エスプレッソ・マシーン。


    好きな場面が沢山ある小説やけど
    オレンジに反射した光で
    本を読む果物屋の青年のシーンや、

    仲直りするために
    階段に置かれたオレンジのシーンが
    特にお気に入りです。

    静かで穏やかだけど、
    決して変わらない
    『確かなもの』を描いた
    雨の夜に
    ゆるゆると読みたい小説。


    それにしてもいつか、
    いつか、
    いつの日か、
    「つむじ風食堂」に行って、
    心も身体もあたためてくれるような
    クロケットを食べてみたいなぁ〜(^O^)


    姉妹編となる
    「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
    も併せてオススメします♪

    • 円軌道の外さん

      maiさん、
      フォロー&コメント&お気に入りポチ
      ありがとうございます(^O^)

      あははは(笑)
      お気に召していただけたなら...

      maiさん、
      フォロー&コメント&お気に入りポチ
      ありがとうございます(^O^)

      あははは(笑)
      お気に召していただけたなら恐縮です♪

      自分も食べることには目がない
      いただきます体質なんで(笑)

      『食』をテーマにした作品は
      大好きなんです(^_^)

      自分がブクログで紹介してるものは
      自分が感動した作品ばかりを選んで並べているので、
      どれもオススメです(笑)

      瀬尾まいこさんの作品は
      読まれてますか?

      彼女の小説はどの作品にも
      食べるシーンが必ず出てくるし、
      どの食べ物もホンマに美味そうなんで(笑)

      未読でしたら
      また読んでみてくださいね♪


      2012/05/31
    • maiさん
      瀬尾まいこさんなら、卵の緒が大好きです!田辺聖子さんの、春情蛸の足も是非読んで欲しい!最高です!
      瀬尾サンも、深めてみます!
      瀬尾まいこさんなら、卵の緒が大好きです!田辺聖子さんの、春情蛸の足も是非読んで欲しい!最高です!
      瀬尾サンも、深めてみます!
      2012/06/01
    • 円軌道の外さん

      maiさん、ここにも
      ありがとうございます!

      おおーっ
      『卵の緒』いいっスよね〜(^O^)

      田辺さんの
      『春情蛸の足...

      maiさん、ここにも
      ありがとうございます!

      おおーっ
      『卵の緒』いいっスよね〜(^O^)

      田辺さんの
      『春情蛸の足』は読んだことないんで、
      今度チェックしてみますね♪

      よだれタラタラになるかな?(笑)



      あと食べ物が美味しそうな小説なら
      吉本ばなな、

      エッセイなら
      高山なおみ、平松洋子、

      料理本なら飯島奈美、

      あと漫画なら
      羽海野チカかな(笑)

      2012/06/04
  • 「ここってなんでしょう?ここってどこでしょう?」『ここ』の定義とは?、答えがあるようなないようなお話が、現実にあるようなないような月舟町で淡々と静かに優しく流れていく。
    先生と奈々津さんの「ここにいる」がよかった。私もここが好き、だからここにいるんだ。

    本を読んでいる間先生の言うところの「頭ここにあらず」の時間が多々あった。私はどこに行っていたのだろうか?つむじ風にのって月舟町へ?そこでぼんやり先生たちを眺めていたような気がする。そんな1週間だった。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      この作家さん、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の方だよね?
      どこかつかみどころのない温かさ...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      この作家さん、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の方だよね?
      どこかつかみどころのない温かさと、
      美味しそうなサンドイッチとスープでほっこりしたのを覚えてます。

      これも美味しそうなもの出てくるのかな?
      つい、そこが気になるという…(笑)
      2016/09/06
    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      コメントありがとう♪
      そうそう「それからはスープのことばかり考えて暮らした」の人だよ。
      私はこの作品が初...
      こんばんは(^-^)/

      コメントありがとう♪
      そうそう「それからはスープのことばかり考えて暮らした」の人だよ。
      私はこの作品が初めてなので読んだことはないけどね。
      この世界どこか摑みどころないよね。
      ほんわかした世界に迷い込んだ感じ。
      サンドイッチとスープが美味しそうだったんだね(*≧艸≦)

      この作品も食堂が出てくるからクロケットとかステーキとか出てくるけど、あまりお話に絡んでこないのでちょっと食いしん坊に私には物足りなかったよ(笑)

      もっと温かい料理、温かい人々の話を期待していたからね。
      でもこの町の雰囲気はなんとも言えない良さがあったよ。
      2016/09/08
  • 心地よい空気感の作品でした。
    食堂のごはん、サーモン定食、オムライス、ポークジンジャー…食べたいです…。コロッケよりクロケットの方がおいしそうに思えるのは何故でしょう。

    奈々津さんとの帰り道で、先生が街灯の下でオレンジを投げるシーンが好きです。
    タブラさんが息子に言った言葉「電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば次の電車では一番乗りになれるから」、がとてもいい言葉だなと思いました。肩に力が入っている人がいたらこういう風に声をかけてあげたいです。

    食堂のあるじ、おしゃべりな帽子屋、哲学的果物屋、デ・ニーロ風古本屋に自信のない女優、さらには手品師の父親に人口降雨の研究をしている物書きの雨降り先生…。
    魅力的な登場人物たちのいる、静かで優しい月舟町のお話。
    終わり方も清々しくてとてもよかったです。

  • 月舟町のとあるアパートの屋根裏に住む「先生」と、それを取り巻く月舟町の住人。先生はいつも、つむじ風の起こる四つ角に立つ「つむじ風食堂」で住人達の他愛もない話に耳を傾ける。
    結局私は、こういう本が一番好きかもしれないと思った。ぼんやりと流れる時間と個性的だけど優しい人々、ノスタルジックな町の風景…。これからの人生で何度も読みたい。それもふと思い立った時に。

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著者プロフィール

吉田篤弘

1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『金曜日の本』『京都で考えた』『あること、ないこと』など著書多数。

「2019年 『天使も怪物も眠る夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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