つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫 よ 18-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.66
  • (450)
  • (718)
  • (805)
  • (138)
  • (31)
本棚登録 : 6445
感想 : 796
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421746

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心地よい空気感の作品でした。
    食堂のごはん、サーモン定食、オムライス、ポークジンジャー…食べたいです…。コロッケよりクロケットの方がおいしそうに思えるのは何故でしょう。

    奈々津さんとの帰り道で、先生が街灯の下でオレンジを投げるシーンが好きです。
    タブラさんが息子に言った言葉「電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば次の電車では一番乗りになれるから」、がとてもいい言葉だなと思いました。肩に力が入っている人がいたらこういう風に声をかけてあげたいです。

    食堂のあるじ、おしゃべりな帽子屋、哲学的果物屋、デ・ニーロ風古本屋に自信のない女優、さらには手品師の父親に人口降雨の研究をしている物書きの雨降り先生…。
    魅力的な登場人物たちのいる、静かで優しい月舟町のお話。
    終わり方も清々しくてとてもよかったです。

  • 月舟町のとあるアパートの屋根裏に住む「先生」と、それを取り巻く月舟町の住人。先生はいつも、つむじ風の起こる四つ角に立つ「つむじ風食堂」で住人達の他愛もない話に耳を傾ける。
    結局私は、こういう本が一番好きかもしれないと思った。ぼんやりと流れる時間と個性的だけど優しい人々、ノスタルジックな町の風景…。これからの人生で何度も読みたい。それもふと思い立った時に。

  • もし、電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって。

    ここのフレーズ印象的だったなぁ、(^.^)

  • 吉田篤弘さん初めまして、の1冊でした。

    月舟町で暮らす通称「雨降り先生」と、
    つむじ風食堂に集まる人々の風変わりな日常を描いた物語。

    冬の夜長に、静かに読むのが似合う印象でした。
    雨降り先生と周囲の人々が繰り広げるやり取りは、不思議でもあり、意味があるようでなくもあり、でも想像するとちょっと笑えるような。
    懐かしさも感じる世界観にどっぷり浸かりました^^

    「星と唐辛子」「奇跡」の2話が特にお気に入りです。

  • 夜に車窓から眺める街の光みたいな本。幾度となく通りすぎるから、特に目覚ましいわけではないけど、なんとなく温かさが胸に残るような読了感。

    私も誰かもマンションの、街の、地球の、宇宙の1角。そう思うと果てしないけど、思いを馳せたくなる気持ち、わかるなあ。エスプレッソが無性に飲みたくなる。

  • ある街の食堂を中心とした不思議な感じの小説。

    長い本やお硬い本の間に箸休め的に読める本。
    村上春樹的な感じかな。
    3部作らしいのでまた気が向いたら手に取ってみよう。

    あとで調べたら意外にもこの本、映画化されてました。

  • 何か特別な出来事が起こるわけでもなく、盛り上がりに欠け、淡々と進んでいくストーリーなのに、半分ほど読んだ辺りから、なぜか引き込まれていった。
    やっぱり食堂がいい感じに表現されていて、そして舞台である月舟町が懐かしさを漂わせていて、忘れていた何かを思い出させてくれそうな雰囲気で、自分も月舟町にいるような感じがした。
    2部も読んでみたいなって思いました。

  • 手品師の父
    記憶の中のエスプレッソマシン

    「雨の先生」と呼ばれる僕と
    月舟町の人々

    のんびりとした柔らかな空気が流れる
    居心地のいい空間です。

  • 月舟町の雰囲気がどことなく懐かしくて、自分もその町にいるような気分になった。

  • すごく優しくて穏やかな気持ちになれました。イメージでは冬の夜の話かなぁと思いながら読んでたんですが、文体や登場人物達がどこか懐かしく暖かいので、読んでいてホッとしました。こういう登場人物だけじゃなく、町の人の暮らしがなんとなく想像できて、自分も本の住人になれる話、世界観があって大好きです。今読めて良かった。

  • 月舟町3部作の1冊目。この本がきっかけとなり、吉田篤弘を読むようになりました。
    こういう淡々とした、大きなストーリー展開もない文体は、人によっては退屈に感じるのかもしれないけれど、リズム感が自分には心地良くて、好きな作家のうちの1人です。映画で言えば「日日是好日」や「かもめ食堂」みたいな時間の流れ方かな。中身は全く違いますが笑
    キャラクターに、若干の不自然さ(狙ってる感みたいな)ものも感じるので、星は3つにしました。

  • ゆっくり読んでよかった。
    日常の街の人たちの会話や情景が、何てことないのに深く染みてくる感じ。
    ひとつひとつのエピソードの終わりには、ほっと温かくなるようなお話。
    「それからはスープのことばかり考えて暮らした」が昼の街なら、この作品は夜の街という風に、別の町が舞台ですがどちらもとても優しく、読み終えた後に今日もいい1日だったと思える本でした。
    この作品の舞台である月舟町ですが、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」にも月舟シネマという月舟町にある映画館という形で登場します。
    どちらもとても好きな作品なので、読んでいてこんなところで繋がっているんだなと嬉しくなりました。

  • どうしようもなく疲れ切ってしまった心。
    そんな時に一冊の本に手を伸ばす。不思議なことに、そこには直接的ではないにしろ、今わたしの求めている何かが隠れていたりする。

    今宵、わたしが迷い込んだのは月舟町。
    つむじ風食堂で、帽子屋の話に耳を傾け、雨降り先生とクロケットをいただこう。
    帰りに果物屋でオレンジを買って、奈々津さんにプレゼントしようか。
    つむじ風が夜空へ袖口を巻き上げ鮮やかに消滅させた瞬間、わたしの中の何かも消滅したのだ

  • 月舟町にやってきた先生はある食堂を訪れる。
    帽子屋の桜田さん、舞台女優の奈々津さん、果物屋の青年など常連客が集うその食堂で
    帽子屋は万歩計いやいや、<二重空間移動装置>を買わないかと周囲に持ちかける。

    映画が良かったので原作も読んでみました。
    映画を酷評している原作ファンのレビューもみましたが、
    原作の雰囲気を上手く映画も出していると思いました。

    こんな食堂や町があったら行ってみたいと思った。
    それとも、過ぎ行く電車の町明かりの一つがつむじ風食堂なのかもしれない。

  • 自分が一番好きなのは、夏の青空とか入道雲とか川とか緑とか、とにかく明るく前向きな雰囲気なもの。でも、それは夕暮れの蜩やら夜の静寂やら雨の静謐さといった、明るい雰囲気とは対極にあるようなものがあってこそ。
    どことなく寂しげで静けさを感じさせてくれるものは、明るい気持ちにさせてくれるものと同じくらい、自分にとってとても大事なもの、と思っています。
    夏が終わって秋・冬を迎えるこれからの季節は、そんな静かなものを最も愉しめる時期。

    音が遠く感じられる夜、音もなく静かに降る雨、甘やかに電球の灯を反射するオレンジ、街灯に照らされる影。どこか遠く。
    全編通して静かな雰囲気。
    主人公と奈々津さんの間にほんの少し、風が吹いて(?)、
    おやっと心が沸き立ちますけど、やっぱり穏やかな世界。

    秋の夜長に読むことができてよかった。

    クロケット定食、うまそうだなあ、と思いながらそんなことを考えました。

    • 永遠ニ馨ルさん
      こんにちは!
      さっそく、こちらも手にとってくださったんですね♪
      しかも、月舟町を彷彿とさせるようなとても素敵レビュー。
      自分の好きな作品を同...
      こんにちは!
      さっそく、こちらも手にとってくださったんですね♪
      しかも、月舟町を彷彿とさせるようなとても素敵レビュー。
      自分の好きな作品を同じように気に入ってくださったことがすごく嬉しくて(ニマニマしながら)コメントしています(笑)
      私もznkrmさんと同じで、明るく前向きで希望を持てるものがとても好きですが、やはり同じくらい静けさを感じさせるものにも惹かれます。
      「明るいものと対極にあるようなものがあってこそ」
      のお言葉に、はっとさせられました。
      そうですよね、光があればこそ影が生まれるのですから、どちらも同じぐらい、大切なもの。

      私も今読んでいる本を読了したら、つむじ風食堂を再び訪れようかなぁ。
      足元をぐるり舞うつむじ風と共にドアを開け、
      クロケット定食をゆっくりと食べ、
      電灯に照らされる店先のオレンジを見つめ、
      きしむ階段を、ボクッボクッと踏みしめて。
      これから冬にかけての時期が「つむじ風食堂」の旬なのかもしれませんね(*´▽`*)
      2012/10/12
    • znkrmさん
      こんにちは~。コメントありがとうございます(´▽`

      自分ももう少し寒くなったら、また読み返そうかと思ってます。
      (「それからはスープのこと...
      こんにちは~。コメントありがとうございます(´▽`

      自分ももう少し寒くなったら、また読み返そうかと思ってます。
      (「それからはスープのことばかり考えて暮らした」も)

      ちなみに、さっき軽く拾い読みしたのですが、油揚げの甘辛煮がものすごく食べたくなってしまいました。食堂関係ないですけど(^_^;
      2012/10/14
  • どこかノスタルジックな雰囲気の物語。
    新書のような表紙に、一瞬あれ?と思います。
    月舟町と、地名が書かれているのに、はじめのうちは異国の話かと思ったほど、日常光景が描かれていながら、非日常感があふれている世界。
    そして短編集かと思いきや、全てのストーリーは繋がっていました。

    「つむじ風」という言葉から始まり、舞台に手だけ見せて手品を披露するマジシャンや、磨き抜かれたエスプレッソ・マシーン、段差の大きな階段を上りきった屋根裏住まい、タブラさんと呼ばれる人、売る人で300万円になったり200円になったりする古本、男性か女性かわからない人物、身体が半分ずつ白と黒に分かれている、オセロという名の猫、イルクーツクで星を描く仕事に憧れる読書家、オレンジを光に反射させて読書する果物屋の青年、そっくりの二つの仕事用机を雨の机とそれ以外の机に分けている先生、人口雨を降らせる研究をしている先生、父と同じ型の帽子など、大勢のもの魅力的な人物が登場し、ディテールまでゆきとどいた世界観が居心地の良さを作り出しています。

    風通しのいい、詩的にも感じられる文章ですが、私には散文的に感じられました。
    魅力的な設定がそこかしこにちりばめられた物語なので、この倍、いや3倍くらいのものにしても世界を崩すことなく、もっと詳細な作品となったのではないかと思います。
    このどこか字足らずで物足りなさが残る感じも、また印象的ですが。

    万歩計の「二重空間移動装置」については、結局よくわからないままでした。

    なんとなく、タイトルから『かたつむり食堂』を連想していました。
    どちらの食堂も、そう高級ではないけれど地元に愛され支えられているという雰囲気。
    読んだ人誰もが、この町の住人になりたいと思うような、暖かさと静けさを持つ物語です。

    著者のプロフィールにあるクラフト・エヴィング商會について、まったく知らずにいましたが、このような作品を出しているのであれば、今後チェックしていきたいです。

  • やっぱり吉田篤弘先生の本が好きだと思う。
    面白くて読み返して笑ってしまったり、目がキラキラしたり、物静かな話の中で何気なく温かい気持ちになる。

    辛子のところが面白くてけっこう好き。
    本に出てくる人たちの理屈的で論理的なめんどくさいところも好き。

    止まらなくて2日で読み終わってしまった。続きの「それからはスープのことばかり考えて暮らした」を早く読みたい。

  • 「それけらはスープのことばかり考えて暮らした」を先に読んだ。同じ月舟町を舞台にした第1作。
    クロケット!コロッケじゃなくてクロケット。ああ、クロケット定食が食べたい。

    雨を降らす研究をしている先生、先生に不思議なものを売ろうとする帽子屋さん、デ・ニーロみたいな古本屋さん、哲学的な果物屋さん、同じアパートの舞台女優。淡々とつむがれるほのかに温かい話。

  • ふわっとした不思議な感覚を味わえる、まさに頭をここから少し切り離した感覚を味わえる読書ができました。
    あまりしんどくなく読める、気分転換になる小説とのお題にぴったりで。
    勧めてくれた方に感謝。

  • 体の半分が白もう半分が黒の食堂の猫のオセロが可愛いなぁ~。

    きっとのんびりした昼下がりに、ポカポカしながら読むのがいい様な内容。
    穏やかな作品。
    サクサク読めた。

  • 衝撃的な展開があるわけでもなく
    心に突き刺さるような言葉があるわけではないが

    この本を読んでいる数時間

    スッと知らない街に招かれて
    読み終えた後にはサラッと現実に戻してくれる
    気持ちのいい後味の良さ

    まるでつむじ風みたいだったなぁ

  •  善良な人々だが、悪意ある人々に追いやられたような、生活を送っている。「私」は昔、戯曲を書いた事があるから、売れない女優・奈々津に台本を書くよう頼まれ、「ね?わたしを助けてやってください。女優・奈々津を女にしてください」とまで言わせながら、煮えきらない程である。
     ノスタルジックな、ファンタジーめいた小説である。村上春樹もファンタジックな小説を描くけれども、彼には社会性があり、悪への反撃を含む。読み了えて、ああ良い小説だったなあ、で済んでしまっては、読み捨てられる可能性が大である。

  • すごい不思議な感じがする本だった。すごく好き。どんなジャンル?って聞かれても答えられない。通っているカフェの本棚でたまたま見つけて通っている中で何回かにわけて読んでた。そのカフェにはこの本を読みに行っているような感じだった。すごい私好みの本。

  • 「雨降り先生」と呼ばれる主人公が通う食堂は、名前がない。そこは十字路にあって、いつもつむじ風が吹いていることから、「つむじ風食堂」と呼ばれているー。
    もう、最初から、クラフトエヴィング商會の世界観全開で、現実から少しずれた世界で風変わりな人たちが真面目に風変わりな談義をしている。
    自分はどこにいるのか。
    どこに行くのか。
    わからないけど、偶然にも出会った人たちと、毎日を積み重ねていくというのが、人生なんだな。
    勝手に生きてるようで少しずつ相手のことを気にかけ、思いやりながら。
    読めば何か役に立つ、とか、ドキドキワクワクするとかではないんだけど、読むと心の中に何かが灯るような感じがする。
    ラスト、大事なものが消えてしまうくだり、取り戻せないの?という哀しさと、でも、それがあるべき姿におさまったということなのか、という諦念が混ざって、なんとも言えない気持ちになりました。

  • 目が離せなくなる絶妙なバランスのシンプルな表紙。中のフォントも素敵。何度読んでも色褪せず、新しかったり懐かしかったり、ああ。すき。
    コロッケはクロケット。すき!
    夜にあいてる果物やさん。明かりがあたたかい。「オレンジ」という単語ひとつでもわくわくする。

  • 月舟町にある月舟アパートメントの屋根裏に住む通称雨降り先生を中心に、古本屋の主人デニーロ親方、読書家である果物屋の青年、謎多き帽子屋の桜田さん、駆け出しの舞台女優・奈々津さんなど、つむじ風食堂に集う人々が紡ぐ、温かく少し不思議な物語。

    取り立てて大きな事件は起こらない、終始穏やかな小説。描かれているのはたくさんの日々に埋もれそうな些細な一日の出来事だけど、話の流れが何だか不思議だったり、哲学的な言葉や思想が紛れていたり…淡いのにぴんと張りつめているような空気もある、独特な読み心地だった。
    時折挟み込まれる、手品師のお父さんのエピソードがおもしろく、そのおもしろいところが切ないという、これまた独特な感じ。
    これは文章の雰囲気によるものなのか、それとも内容やエピソードの組み込み方によるものなのか。
    両方、かな。
    怖くない寓話というか、穏やかな中に色んな教訓が隠されているような。
    うまく言えないけれど(笑)癒やされながら読んだのに妙に心に残った。
    既に映画化もされているらしいからそれも気になる。

  • 使いこまれたシルバーのカトラリーや、きちんと繕われたツイードのコートを(勝手に)連想させる、ていねいに綴られた物語。抽象的な話題が、ゆるやかに成立する空気が好き。情報過多な日々、時にはつむじ風食堂に集う人々みたいにあったかくてのんきな哲学したいなあ。

  • 2015.6.28に閉店してしまったくすみ書房さんで閉店前日に購入した本のうちの一冊。
    本の内容とは違うけどちょっと本屋さんの感想。

    くすみ書房さんは、すみずみから経営している人がいかに本が大好きなのかが伝わってくる、本当にすばらしい本屋さんでした。見て回っているうちにどうしてこういう本屋さんがなくなってしまうのかやるせなくて涙がでそうになるくらい。
    そこで特設コーナーをおいて紹介されていたのが筑摩書房の本。その中でもひときわ美しい装丁のこの文庫本を、二度と来ることが叶わない本屋さんの形見にと購入しました。

    本の内容はある街と、ある物書きの男性を中心とした淡々としながらも一つ一つ美しいお話。
    白い皿、オレンジ、星の本、人工降雨、果物屋の青年、手品、エスプレーソ、クロケット。どれも骨董みたいに美しくて滑らかな文章は読んでて心地よさを感じました。文庫なのに凝ったつくりになってて洒落てるのに童話のような優しさがある本。大切にしたい。

  • 私は本来は、本書のような起承転結がはっきりしていないお話は苦手で最後まで読みきれなかったりするのだが、本書はわりと読み易かった。

    夜道を歩く人に灯りを提供するために遅くまで店を開けているのが果物屋さんであることは、どこか他の本でも読んだことがある。

    階段に置かれたオレンジの件では、題名は忘れたが白い帽子の下に捕まえた蝶の代わりに置かれた夏みかんの話をなんとなく思い出した。

    そして前半を読んでいる間に、どの部分がとは説明しがたく漠然とだけれど「坊ちゃん」ぽいなという奇妙な感覚になった。
    後から、他の方のレビューに「吾輩は猫である」や「夏目漱石」っぽいとの記述を拝見し、ああやっぱりと納得。

  • 「種も仕掛けもございません。」ーあるじの心意気の食堂、お父さんの手品、ドーナツカウンターの喫茶タブラ、夜更けの果物屋さん、どれもあったらいいなぁ。幻想的で哲学的でしみじみとした、読むヒーリング音楽のよう。 三部作となってるそうでそちらも楽しみ。

全796件中 31 - 60件を表示

著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田篤弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
吉田 浩美
78
吉田 篤弘
クラフト・エヴィ...
クラフト・エヴィ...
クラフト・エヴィ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×