- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480421951
作品紹介・あらすじ
累計34万部突破!面接で、交渉で、会議で、今日から「できる人」になるコミュニケーション上達の秘訣は質問力にあり! これさえ磨けば、初対面の人からも深い話が引き出せる。話し上手な人というのは、ネタのおもしろさや話し方のうまさもあるが、質問がうまくて相手からおもしろい話が引き出せる、という面を必ずもっている。逆に質問がうまければ、自分に実力がなくても優れた人から情報が引き出せる。話す内容をおもしろくするのは難しいが、質問は鍛えれば誰でもうまくなる、すなわち技化できるものなのだ。谷川俊太郎、河合隼雄、村上龍、黒柳徹子、ダニエル・キイスなどの対話名人から学ぶ技。
感想・レビュー・書評
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中田敦彦さんのYouTube大学からの本。
質問力はセンスじゃない、磨けば伸びるという言葉の通り、授業の後に購入して読んでみると本当にわかりやすい。
・質問の質を上げるために
①具体的×本質的、②自分の関心×相手の関心、③過去の経験×現在の文脈という分布を座標で表わし、質問の質を上げる。
・良い質問をするためのテクニック
→相手の好き・苦労・変化に寄り添う。そのために相手の事を勉強し、準備する必要がある。
というように誰でも出来るメソッドを紹介していて、しかもそれが約230ページという薄い本の中にこれでもかと濃密に書かれているのがとてもタメになるなぁと思いました。自分も出来るだけ多くの人にこの方法を試して質問の鬼になりたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高度なコミュニケーションの手段である、質問力についての解説書
齋藤氏は、冒頭で、日本人のコミュニケーション能力の低下をなげいている。
そのコミュニケーション能力を高める方法として、「質問力」を挙げている
逆説的に、「質の高い質問をつねに相手に発していく厳しさがなければコミュニケーション力はなかなか上達しない」と述べている。
本書の主旨は、「コミュニケーションの秘訣は質問力にあり」である。
心に残った言葉は次のとおりです。
・質の高い対話の例をたくさん分析し、なぜそれがすぐれているのかと見抜く目を養うこと
・自分が素人でも、質問の仕方によってすぐれた人からおもしろい話を聞き出すことができる
・人間が成長していくためには、自分よりすぐれた人と対話するのがいちばん早い
・日本では考えて質問するという、当たり前のことが意外に習慣化されていない
・いい質問のキーワードは、具体的、かつ本質的というものである。
・質問力のなさを決定づけるのは勉強不足である、相手に対する情報がなければいい質問はできない
・相手が言ったことに対して、どうしてか?と聞き、その答えに対して、わかるよと受ける段取りは共感系の基本作法である。
・一つでもインスピレーションを得ることができれば、コミュニケーションは完全な成功である。
・結果について聞くより、経緯について聞いたほうが得るところが多い
・テーマをもった質問はコミュニケーションを深める可能性が高い
・相手が苦労している事柄で表に出にくいポイントに関して聞くのは有効な方法である。
■ゾーン
・ストライクゾーン:自分も聞きたいし、相手も答えたい
・子どもゾーン:自分は聞きたいが、相手は答えたくない
・気配りゾーン:大人ゾーン、おべっかゾーン:自分は聞きたくないが、相手は答えたい
・聞いてみただけゾーン:自分も聞きたくなし、相手も答えたくない
・具体的な事柄を聞きながら、本質的な事柄に迫ることができるか、具体的かつ本質的な質問力のゾーンとなる。
・質問とは思いつくものではなく、練り上げるものである。
■技
・うなずきと、あいづちの技
・自分と相手の呼吸を合わせる技
・おうむ返しの技 質問にならないよう語尾を上げずに繰り返す
・言い換えの技 自分の言葉で相手の言葉を言い換える
・引っ張ってくる技 相手の言っている本質を掘り下げる
・構え作りの技 相手の好きなものにちうて先ずかたって気分をよくする
・ずらす技 抽象的な話が多くなったら、具体的な話へ、具体的な話が多くなったら本質的な話にもっていく
・相手とコミュニケーションをとるためには、まず、身体の次元で寄り添って話をするのが基本
・その人間がいちばん力を入れている部分をしっかり認める
・相手のいったことに対して、それは別のこれと似ていますかと質問するのは質問の王道である
・相手の劇的な瞬間についえは、人は熱く語る
■エピローグ
おなじ質問をしても、答えがちがうのはなぜか、孔子と弟子との対話
ドストエフスキー カラマゾーフの兄弟での、キリストへの悪魔からの3つの質問 というなぞかけで本書はおわっています。
目次
プロローグ
第1章 「質問力」を技化する
第2章 いい質問とは何か 座標軸を使って
第3章 コミュニケーションの秘訣 ①沿う技術
第4章 コミュニケーションの秘訣 ②ずらす技
第5章 クリエイティブな「質問力」
エピローグ
ISBN:97844804219515
。出版社:筑摩書房
。判型:文庫
。ページ数:240ページ
。定価:480円(本体)
。発売日:2006年03月10日 -
1.なんとなくタイトルに惹かれてしまい購入しました。
2.質問する力はコミュニケーションの基礎と言えます。人のことを知りたいから何でも聞くというのでは大人のコミュニケーションとは言えません。自分と相手の関心を捉えること、相手が今までやってきたことをクリアにすること等、質問することで様々なメリットを生み出してくれるのが良い質問の基本的な条件となってきます。友人同士や好きな人同士では繋がりやすくなっている世界だからこそ、自分とは違うジャンルの人たちで意思疎通をする能力が問われてきます。
本書では、質問するうえでの注意事項を挙げたうえで、良い質問をしていくためのトレーニング方法を紹介しています。
3.何となくの気持ちで読んだ本ですが、かなり面白かったです。「質問は考えてするもの」と言葉ではわかっているものの、いざ取り組んでみるとかなり難しいものです。自分の興味が優先してしまい、後になって何も繋がらないという結果を散々経験してきました。
中でも印象的だったのは「質問は網、しっかり作っておけばいい魚がとれる」という言葉です。この言葉で自分の質問がいかに相手にとって返しづらくなってしまっていることに気づきました。質問は常に「話題を広げるため」ということから意識して明日から取り組みます。-
NAMIさん
こんばんは☆
2006年の本なんですね。
ちょうど、「問いかけの作法」という本を読み始めるところなんですが、いつの時代も質...NAMIさん
こんばんは☆
2006年の本なんですね。
ちょうど、「問いかけの作法」という本を読み始めるところなんですが、いつの時代も質問する力は大切なものとして捉えられているんですね。
昔から、鋭い質問をする人はすごいなぁ〜と、感心してばかりでしたが、やっぱり、しっかりした質問ができる人はいいですよね。
「自分と相手の関心を捉える」というキーワードもいいですね。最近、「相手の関心に関心を持つこと」というのを、ある講義で言われて、心に強く残っています。
「雑談の一流、二流、三流」という本でも、雑談とは会話を広げていくものだと、かかれていました♪
一流は、相手に焦点を当てることからはじめる。
三流は、今日は暑いですね
二流は、30℃を超えるそうですよ。
一流は、今日は暑いですね。30℃を超えるそうですよ。夏バテとか平気ですか?
といった感じです。
意識せずに、自然と、質問とか、会話とかを、していきたいですよね。この本はサクッと読めて、面白かったですよ。
2022/08/27 -
Manideさん
コメントいただきありがとうございます。
本書でも「質問の内容で相手の実力が図れる」と述べています。
より高度な技...Manideさん
コメントいただきありがとうございます。
本書でも「質問の内容で相手の実力が図れる」と述べています。
より高度な技術を求めていくと
自分はわかっているが、周りの人がわかっていない。だから自分がわからないふりをして質問をする、等があります。
ですので、質問の実力=気遣いの実力になるかもしれませんね。
コメントをいただいているなかでこんなことを思いました。
新しい気づきです。ありがとうございます。
問いかけの作法、雑談の一流、二流、三流
2つとも自分も読ませていただいております。
この本を選ぶのであれば、「問いのデザイン創造的対話のファシリテーション」はすでにお読みでしょうか?
問いかけの作法の前著となる本ですので、とても身になる本です。2022/08/27 -
おぉ〜、さすがですね (・∀・)イイ
ご紹介の本、読めてないです。
読んでみますね。
ありがとうございます。
また、感想をみて、勉強させ...おぉ〜、さすがですね (・∀・)イイ
ご紹介の本、読めてないです。
読んでみますね。
ありがとうございます。
また、感想をみて、勉強させていただきす(_ _)2022/08/27
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今まで質問に目を向けたことがなかった。だが、この本を読んで質問力があるかないかで、対話・コミュニケーションの広がり方が大きく変わっていく現実を知った。
人に語ることで頭を整理することにつながると言うことにも驚きだった。
自分は今まで人との対話の中で何気ない質問ばかりしていた気がするが、この本で如何にコミュニケーションをより面白く深いものにしていくことに質問力が求められているのかを知った。
1番参考になったのが講演会などで自分が聞きたい質問をするのではなく、周りの聴衆の皆のためになる質問を優先して聞くことに目から鱗だった。
また何か質問する際には、その質問すべき事柄の情報を収集しておくことを忘れてはならないことを知った。 -
いい質問とはどんなものかを知ることができたので、今後は闇雲に質問しようとはしなくなるだろう。質問探しは、自分だけが知りたいことではなく、相手が話したいこと、みんなが聞きたいことを軸にやってみようと思う。質問の精度も、具体/抽象 × 本質的/非本質的の地図を使って上げていきたい。
質問がよい対談の例がいくつも紹介されていたが、これに関しては自分にはいきなり実行するのは無理だ…と感じるばかりだった。思考をその場で整理できないと瞬時に対応できないし、結局自分の考えを持っていないと質問への回答に対応できない。
私がコミュニケーションの場において欲しかったのは質問力ではなく、瞬発力と察しの良さだなということに気づいた。もっと手前の、物事を整理する力を鍛えないといけない。そのための、自分に対する問の質を上げるために本書の質問力の技を活用しようと思う。
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「答え」だけが大切でない。物事を俯瞰して見よ。コミュニケーションのレベルがあなたのレベルだ。
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質問をする時、座標軸で考えることにとても共感した。(自分が聞きたいことと相手が話したいことをX軸とY軸で分けたり、現在の文脈に沿っているか、相手の経験や過去の文脈に沿っているか等)
これを意識して話すことで、会話スキルがもうワンランク上に上がれると感じた。
この本に関しては後半はクリエイティブで書いている内容のレベルが高すぎたため、今は理解することができなかった所が多い。まずは自分に合ったレベルの質問力を磨いていきたい。 -
良い質問をすれば親密になるが、悪い質問をすれば嫌煙される。
質問をする際には、可能ならば相手に対する知識をあらかじめ仕入れておく事。相手が重んじている部分を見抜く、または、相手の経験世界を絡めて質問をすると、パワーのある答えをもらえる。
文中で出てきたゾーン判定表に質問を当てはめて、質問のスクリーニングから始めてみます。 -
社会人になり、自分の質問力のなさに焦り、この本を手に取りました。私の場合、会議等で質問が思い浮かばないのですが、それは自分の考えをもっていない、そもそも内容についてよく分かっていない、という、ただの自分の下調べ不足も大きな原因であることを、この本を読んで気づくことができました。
優れた質問をする人は、まずは相手について調べる。そして、仮説を立てて、引き出しを作っておく。
その仮説は、相手が聞いてほしいことや本質的な部分を聞き出すための問いをたてるのに、役立てていく。
この本で紹介されて上記のことをやっていなかったなあと反省。かなりレベル高いですが。
相手がより話しやすくなるような、「沿う技」も今後意識して取り入れていこうと思います。 -
話すことより、質問が大事だと思わされた本。
たしかに、賢い人は自分が思いもつかないようないい質問するなぁと感じたりすることがありますね。
これは訓練できることなのだと知りました。
著者プロフィール
齋藤孝の作品





