質問力 ちくま文庫(さ-28-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421951

作品紹介・あらすじ

話し上手な人というのは、ネタのおもしろさや話し方のうまさもあるが、質問がうまくて相手からおもしろい話が引き出せる、という面を必ずもっている。逆に質問がうまければ、自分に実力がなくても優れた人から情報が引き出せる。話す内容をおもしろくするのは難しいが、質問は鍛えれば誰でもうまくなる、すなわち技化できるものなのだ。谷川俊太郎、河合隼雄、村上龍、黒柳徹子、ダニエル・キイスなどの対話名人から学ぶ技。

感想・レビュー・書評

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  • 中田敦彦さんのYouTube大学からの本。
    質問力はセンスじゃない、磨けば伸びるという言葉の通り、授業の後に購入して読んでみると本当にわかりやすい。
    ・質問の質を上げるために
    ①具体的×本質的、②自分の関心×相手の関心、③過去の経験×現在の文脈という分布を座標で表わし、質問の質を上げる。

    ・良い質問をするためのテクニック
    →相手の好き・苦労・変化に寄り添う。そのために相手の事を勉強し、準備する必要がある。

    というように誰でも出来るメソッドを紹介していて、しかもそれが約230ページという薄い本の中にこれでもかと濃密に書かれているのがとてもタメになるなぁと思いました。自分も出来るだけ多くの人にこの方法を試して質問の鬼になりたいです。

  • 高度なコミュニケーションの手段である、質問力についての解説書
    齋藤氏は、冒頭で、日本人のコミュニケーション能力の低下をなげいている。
    そのコミュニケーション能力を高める方法として、「質問力」を挙げている
    逆説的に、「質の高い質問をつねに相手に発していく厳しさがなければコミュニケーション力はなかなか上達しない」と述べている。
    本書の主旨は、「コミュニケーションの秘訣は質問力にあり」である。

    心に残った言葉は次のとおりです。

    ・質の高い対話の例をたくさん分析し、なぜそれがすぐれているのかと見抜く目を養うこと
    ・自分が素人でも、質問の仕方によってすぐれた人からおもしろい話を聞き出すことができる
    ・人間が成長していくためには、自分よりすぐれた人と対話するのがいちばん早い
    ・日本では考えて質問するという、当たり前のことが意外に習慣化されていない
    ・いい質問のキーワードは、具体的、かつ本質的というものである。
    ・質問力のなさを決定づけるのは勉強不足である、相手に対する情報がなければいい質問はできない
    ・相手が言ったことに対して、どうしてか?と聞き、その答えに対して、わかるよと受ける段取りは共感系の基本作法である。
    ・一つでもインスピレーションを得ることができれば、コミュニケーションは完全な成功である。
    ・結果について聞くより、経緯について聞いたほうが得るところが多い
    ・テーマをもった質問はコミュニケーションを深める可能性が高い
    ・相手が苦労している事柄で表に出にくいポイントに関して聞くのは有効な方法である。

    ■ゾーン
    ・ストライクゾーン:自分も聞きたいし、相手も答えたい
    ・子どもゾーン:自分は聞きたいが、相手は答えたくない
    ・気配りゾーン:大人ゾーン、おべっかゾーン:自分は聞きたくないが、相手は答えたい
    ・聞いてみただけゾーン:自分も聞きたくなし、相手も答えたくない
    ・具体的な事柄を聞きながら、本質的な事柄に迫ることができるか、具体的かつ本質的な質問力のゾーンとなる。
    ・質問とは思いつくものではなく、練り上げるものである。

    ■技
    ・うなずきと、あいづちの技
    ・自分と相手の呼吸を合わせる技
    ・おうむ返しの技 質問にならないよう語尾を上げずに繰り返す
    ・言い換えの技 自分の言葉で相手の言葉を言い換える
    ・引っ張ってくる技 相手の言っている本質を掘り下げる
    ・構え作りの技 相手の好きなものにちうて先ずかたって気分をよくする
    ・ずらす技 抽象的な話が多くなったら、具体的な話へ、具体的な話が多くなったら本質的な話にもっていく
    ・相手とコミュニケーションをとるためには、まず、身体の次元で寄り添って話をするのが基本
    ・その人間がいちばん力を入れている部分をしっかり認める
    ・相手のいったことに対して、それは別のこれと似ていますかと質問するのは質問の王道である
    ・相手の劇的な瞬間についえは、人は熱く語る

    ■エピローグ
    おなじ質問をしても、答えがちがうのはなぜか、孔子と弟子との対話
    ドストエフスキー カラマゾーフの兄弟での、キリストへの悪魔からの3つの質問 というなぞかけで本書はおわっています。

    目次

    プロローグ
    第1章 「質問力」を技化する
    第2章 いい質問とは何か 座標軸を使って
    第3章 コミュニケーションの秘訣 ①沿う技術
    第4章 コミュニケーションの秘訣 ②ずらす技
    第5章 クリエイティブな「質問力」
    エピローグ

    ISBN:97844804219515
    。出版社:筑摩書房
    。判型:文庫
    。ページ数:240ページ
    。定価:480円(本体)
    。発売日:2006年03月10日

  • 1.なんとなくタイトルに惹かれてしまい購入しました。

    2.質問する力はコミュニケーションの基礎と言えます。人のことを知りたいから何でも聞くというのでは大人のコミュニケーションとは言えません。自分と相手の関心を捉えること、相手が今までやってきたことをクリアにすること等、質問することで様々なメリットを生み出してくれるのが良い質問の基本的な条件となってきます。友人同士や好きな人同士では繋がりやすくなっている世界だからこそ、自分とは違うジャンルの人たちで意思疎通をする能力が問われてきます。
    本書では、質問するうえでの注意事項を挙げたうえで、良い質問をしていくためのトレーニング方法を紹介しています。

    3.何となくの気持ちで読んだ本ですが、かなり面白かったです。「質問は考えてするもの」と言葉ではわかっているものの、いざ取り組んでみるとかなり難しいものです。自分の興味が優先してしまい、後になって何も繋がらないという結果を散々経験してきました。
    中でも印象的だったのは「質問は網、しっかり作っておけばいい魚がとれる」という言葉です。この言葉で自分の質問がいかに相手にとって返しづらくなってしまっていることに気づきました。質問は常に「話題を広げるため」ということから意識して明日から取り組みます。

    • Manideさん
      NAMIさん

      こんばんは☆

      2006年の本なんですね。
      ちょうど、「問いかけの作法」という本を読み始めるところなんですが、いつの時代も質...
      NAMIさん

      こんばんは☆

      2006年の本なんですね。
      ちょうど、「問いかけの作法」という本を読み始めるところなんですが、いつの時代も質問する力は大切なものとして捉えられているんですね。

      昔から、鋭い質問をする人はすごいなぁ〜と、感心してばかりでしたが、やっぱり、しっかりした質問ができる人はいいですよね。

      「自分と相手の関心を捉える」というキーワードもいいですね。最近、「相手の関心に関心を持つこと」というのを、ある講義で言われて、心に強く残っています。

      「雑談の一流、二流、三流」という本でも、雑談とは会話を広げていくものだと、かかれていました♪

      一流は、相手に焦点を当てることからはじめる。

      三流は、今日は暑いですね
      二流は、30℃を超えるそうですよ。
      一流は、今日は暑いですね。30℃を超えるそうですよ。夏バテとか平気ですか?

      といった感じです。

      意識せずに、自然と、質問とか、会話とかを、していきたいですよね。この本はサクッと読めて、面白かったですよ。
      2022/08/27
    • NAMIさん
      Manideさん

      コメントいただきありがとうございます。
      本書でも「質問の内容で相手の実力が図れる」と述べています。
      より高度な技...
      Manideさん

      コメントいただきありがとうございます。
      本書でも「質問の内容で相手の実力が図れる」と述べています。
      より高度な技術を求めていくと
      自分はわかっているが、周りの人がわかっていない。だから自分がわからないふりをして質問をする、等があります。
      ですので、質問の実力=気遣いの実力になるかもしれませんね。
      コメントをいただいているなかでこんなことを思いました。
      新しい気づきです。ありがとうございます。

      問いかけの作法、雑談の一流、二流、三流
      2つとも自分も読ませていただいております。
      この本を選ぶのであれば、「問いのデザイン創造的対話のファシリテーション」はすでにお読みでしょうか?
      問いかけの作法の前著となる本ですので、とても身になる本です。
      2022/08/27
    • Manideさん
      おぉ〜、さすがですね (・∀・)イイ

      ご紹介の本、読めてないです。
      読んでみますね。
      ありがとうございます。

      また、感想をみて、勉強させ...
      おぉ〜、さすがですね (・∀・)イイ

      ご紹介の本、読めてないです。
      読んでみますね。
      ありがとうございます。

      また、感想をみて、勉強させていただきす(_ _)
      2022/08/27
  • 今まで質問に目を向けたことがなかった。だが、この本を読んで質問力があるかないかで、対話・コミュニケーションの広がり方が大きく変わっていく現実を知った。

    人に語ることで頭を整理することにつながると言うことにも驚きだった。
    自分は今まで人との対話の中で何気ない質問ばかりしていた気がするが、この本で如何にコミュニケーションをより面白く深いものにしていくことに質問力が求められているのかを知った。

    1番参考になったのが講演会などで自分が聞きたい質問をするのではなく、周りの聴衆の皆のためになる質問を優先して聞くことに目から鱗だった。
    また何か質問する際には、その質問すべき事柄の情報を収集しておくことを忘れてはならないことを知った。

  • 良い質問をすれば親密になるが、悪い質問をすれば嫌煙される。
    質問をする際には、可能ならば相手に対する知識をあらかじめ仕入れておく事。相手が重んじている部分を見抜く、または、相手の経験世界を絡めて質問をすると、パワーのある答えをもらえる。

    文中で出てきたゾーン判定表に質問を当てはめて、質問のスクリーニングから始めてみます。

  • 社会人になり、自分の質問力のなさに焦り、この本を手に取りました。私の場合、会議等で質問が思い浮かばないのですが、それは自分の考えをもっていない、そもそも内容についてよく分かっていない、という、ただの自分の下調べ不足も大きな原因であることを、この本を読んで気づくことができました。

    優れた質問をする人は、まずは相手について調べる。そして、仮説を立てて、引き出しを作っておく。
    その仮説は、相手が聞いてほしいことや本質的な部分を聞き出すための問いをたてるのに、役立てていく。
    この本で紹介されて上記のことをやっていなかったなあと反省。かなりレベル高いですが。

    相手がより話しやすくなるような、「沿う技」も今後意識して取り入れていこうと思います。

  • コミュニケーションの基礎となる質問力について書かれている本。
    この本の本質とはずれているが、自分が中でも面白かったのは座標軸思考法。質問を考える時にこの方法を用いるとその質問の質がわかるらしい。この思考法は日常生活でも大いに役立つ。物事を多面的に考えるトレーニングになる。(そんなことはこの本には書かれていません笑)

  • しかし初めて会う人と3分後には深い話ができたり、相手の専門的な知識や話題を、たとえ自分は素人でもきちんと聞き出せる能力があるかないかは、その人の人生の豊かさを決定づける鍵になる。出会いが人生の豊かさの質を決めるのである。
    初めて出会う人と、どれだけ短い時間で濃密な対話ができるか。実はここに社会で生き抜く力の差が生まれてくる。これからの社会で間違いなく必要とされるのは、「段取り力」と「コミュニケーション力」だ。自ら動き、組み立てていく力を学校教育はおろそかにしてきた。 拙著『「できる人」はどこがちがうのか』(ちくま新書)で私が述べた3つの力は、教えられなくても自分でポイントを盗んで技をマスターする「まねる(盗む)力」と、これと連結する「段取り力」、その上で要約したり質問できる「コメント力」である。この3つが社会で生き抜いて行くために必要な力である。 社会人に聞くと、「確かにその3つがあれば生きていける。自分も学校教育ではあまりその力は鍛えられなかったが、社会に出たとたんに3つくの力の必要性を痛感している」と語る人が多かった。
    実は受験勉強や他のすべての試験にパスするヒントもここにある。問題を作る側に立ってしまえば、テストはあっけないほど簡単に解けてしまう。あるところまで勉強すると出題者の意図が手にとるようにわかってくる。なぜそのようなことを聞くのか、なぜこの選択肢を用意したのかがわかり、「ああ、苦労して問題を作ったんだね」という気持ちになると、ほぼ間違いなく正解を答えることができるのだ。
    今思い返してみても、私は自分の価値観を答に反映させすぎていたように思う。向こうは客観的な評価をしなければいけないので、私一人の価値観や深い読みにかかずらわっていることはできない。出題者はもう少し浅いところできちんとふるいにかけたいのである。


    人間が成長していくためには自分より優れた人と対話するのが一番はやい、テニス上達のコツは自分よりうまい人とうつことだ

    聞き方がうまければ自分に実力がなくても面白いひとの面白い話が聞き出せる 教育欲

    こういうことをきいてくるのは将来性がある、良く勉強しているな、自分なりのもののみかたをしようとしているな

    質問力が高いひとは余計なことはきかず肝心なことだけきいてくる

    質問力は状況や文脈を常に把握する力が試されているといえる

    メタディスカッション
    こえてうえからみおろすというしてんをもつことが質問に対しての意識をうむ

    質問を出したひとで場は支配されていることがわかる

    コミュニケーションの秘訣は質問力にあり
    質問さえできればコミュニケーションはほとんど大丈夫

    はっきりいうと頭の良さは文脈をつかむ地からといえる。
    文脈をはずさずきっちりと織物をおっていくように対話ができる能力は練習すれば誰でもができるようになる

    言葉がやり取りされている水面下には相手にも自分にも経験世界がある。誰もが自分の経験世界を話したい。
    じ分の話をしながら空いての経験世界をくみとりうまく引き取って自分の面白い話に繋げていく
    会話がうまいひとは自分の経験世界を会話のなかに折り込みながら話をする

    楽しいばを作っていくためには経験世界を混ぜ合わせることが大切になるだろう。このように経験世界を絡み合わせるための鍵が質問力である
    空いての苦労や積み重ねてきたものを掘り起こすような質問ができると少なくとも相手にとっては深まった話ができた印象になる


    自信をもって扱える道具をひとつあげてください。という質問は自分が今までやってきたことをクリアに考えることができる、具体的かつ本質的なといである
    谷川俊太郎の33の質問
    仲畑さんの質問は「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」というものである。
    良いコピーを産み出せるかどうかは世にでているコピーの良し悪しを見分けるセンスと密接に関連
    あなたが今までの人生でインパクトを受けた本を10さつあげてください。映画をあげてください。人物を何人かあげてください。
     質問は網だ。しっかり作っておけばいいさかながとれる

    質問とは空いての状況、相手の興味、関心を推し量り自分の興味と関心をすり合わせてするものである。
    人に語ると整理できる。これは頭を整理する鉄則だ。逆にいえば頭を整理させてくれるような質問を自分に降ってくれる人はありがたい。だから一生懸命答えたくなる

    座標軸の概念

    つまるところ自分の興味と空いての興味を擦り合わせて質問を考えるということ

    アンケートのなかに一番ききたい質問として今あなたはどこにいますかという質問

    具体的勝つ本質勅使な質問

    具体的なことがらをききながら本質的な事柄に迫ることができるのか、具体的かつ本質的な質問力のゾーンとなる

    質問は思い付くものではなく練り上げるものと思うのが上達の近道

    コミュニケーションの秘訣はそいつつずらすことにつきる

    相手が少し前にいったことばをもう一度今の文脈にもちだすというわざ
    空いての話のなかにキーワードをまず見つける。そして相手の口から発せられたことばを自分も使うと相手は大変交換を覚えるのである

    自分の経験世界だけで話さず外部のテキストとして話すのは会話を盛り上げるこつ

    共感けい、まとめけい、整理けい、相手を話しやすくさせていくスタイル

    会話でもいいおとをさせてとる技術がある。あぁなるほど!と手を叩きながら繰り返す

    ブルペンキャッチャーが音のしないミット

    あっ先程先生がいわれたことはこういうことですね

    方言は個人と向き合ってる印象をつよく与える、その人がうまれそだった風土の染み込んだもの

    相手と自分がいったいどこでつながっているのかつよく意識しながら対話することがいい質問をうみコミュニケーション全体を生き生きとしたものにする

    その人間がいちばんちからをいれている部分をしっかり認めることがコミュニケーションには必要である

    コミュニケーションのこつはその人の奥底にある経験を引きずり出してくるところにある

    五分間に大事なことを20こくらいいったからどれにリアクションしていいかわからない
    相手の行ったことに対して!それは別のこれとにていますか、と質問するのは質問の王道である
    こうした質問はひとつのかけである。まとをはずす場合もあるが当たれば大きい
    もってきたものがあいてのけいけんせかいにあるものならよくぞわかってくれましたということになる
     性的関係をもちながらろまんてぃっくらぶの考えを永続させようというのは不可能

    だれでも好きなものについて語るのは気分がいいので上機嫌になる

    相手に沿うのではなく相手を自分に沿わせてしまう


    どちらへ、ちょっとそこまで、はいみのないやりとりだ。だがこれが潤滑油として必要だ

    適度な距離感を保つために必要な会話だからそれほど具体的に答えなくてもいい。答えられても困るだろう。だがなにも質問しないとそっけない。人に話しかけるときお元気ですか?とか最近調子はどうですか?とか軽い質問で話しかけ軽く答えて一応終わる意味のないコミュニケーションも時には必要である。

    まともに細かく答えられてもきいた方が困るそういう種類の質問、

    先程古田さんは野球にこつがあるとおっしゃいましたが、古田さんの打撃が劇的にかわった瞬間って何度かあると思うんですけど最初はなにですか?
    何度か劇的にかわった瞬間があると思うがそのきっかけはなにか?

    変化について語るのは非常にやりやすい。相手に変化前と変化後を比較させて話させれば良いから

    ひとつだけだとなにも触発されないものが2津並べて比較するといろんなものがみえてくる

    大事なのは劇的にかわった瞬間については人は暑く語る。かわった瞬間は人生のクライマックスだから相手のエネルギーがかかっている。底をつくのは非常に相手をそ剃る質問である。

    コツについてきくのもいい。
    どんなこつがあるんですか、そのこつをどつやってみつけたんですか?という質問は総じて喜ばれる
    坂本が苦労を重ねてきた思いが込められているところをこつというかたちで質問すれば口から言葉がほとばしる

    技術というのは非常に具体的なポイントでありその人の専門性を尊重することにもなる
    発見をしたときの閃きや工夫したポイントについて質問していれば彼の頭脳ならクリアに説明してくれることだろう

    会話に目的を文脈を、きいてみただけは許されない

    その人にしかきけないことをきくのが礼儀だろう
    質問力を高める基本は相手に対して事前に勉強を済ませておいて、相手の専門性に自分を加速させて寄り添った上で質問をする

    具体的にいうとどういうことなんですか

    基本技は抽象的な話しになりすぎたら具体的にいうとどうなるかと質問する。具体的な話が長すぎたら本質的なテーマにもっていく。この往復運動がずらしのこつである

    素朴だが本質をついた質問

    私個人の暦の話になりますが、と前置きができることは大切だ

    限られた時間のなかで相手にとって本質的なことがらを聞き出すことごできる能力のことをいう。
    取り分け答えているとうじんがその質問をされるまで思いもしなかったことがみちびきだされるものを最も優れたクリエイティブな質問という

    同じニューヨーカーとして
    ~としてきくという習慣は会話をクリエイティブに組み立てていくためにたいへんよいほうほうだ

    あいてが行ったことに対してどうしてかとききその答えに対してわかるよと受ける段取りはきょうかんけいのきほんさほう

    ひとつでもインスピレーションを得ることができればコミュニケーションは完全な成功である

    あとで本の作り方をはなすからというのは見事なアメリカ的なギブアンドテイクのせかい

    物事の結果についてきくよりなにかがうまれてきた敬意についてきいた方が得るところが大きい

    ハイレベルの質問力で大切なのは自分自身にその質問をしたときどう答えるのかを一応シミュレーションしてある程度の答えを用意しておくということ

    相手に一方的におんぶしたりぶら下がったりということをしないで相手がだしたらこちらもだすということをくりかえしていく

    相手について十分した調べをした質問をしていく。視聴者にとっては非常に生産的である。

    自分が相手について勉強した結果発見したことを仮説にして相手に確かめている

    その人にとって活動の根幹をなしている本質的なテーマについては常に降れておいた方がいい

    綿密にした調べをしてポイントを落とさずしかも質問者自信がテーマをもって望んでいるところに特徴があふ
    自分が心理を特のではなく相手に質問することであいてじしんにきずかせていく
    悪魔がだした3つのといがキリストの本性あるいは人類のみらいのすべてをようやくしてしまった

    彼の中にあるある種の憤懣といったものに火をつけ、ふたを開けるような質問である
    質問が短いのに答えは長い。ということはそれだけ客を引き抱くパワーをもった質問
    普通の意味の対話ではなく質問だけでなりたっているコミュニケーションだ。だから質問力の高さがあからさまに試されている
    相手に対してよく勉強をしていて他の人が気づかないようなポイントを質問すること似よって信頼を得るのはコミュニケーションのひとつの方法だ

    質問や対話のコツとして、相手が苦労していることがらで表にでにくいポイントに関してきく

    日記書くとき、机に座って思い出してもほとんどでてこない、
    翌日何かの表紙でぽっとおもいだす
    人生も婚カツもそんなものか
    出会おうと思ってるときにでず、おもわぬときにでる
    ならばいつでもでれるよう今を真剣にいきる
    今を真剣に生きていれば偶発的にであえる
    今を真剣に生きていないから婚カツになる
    こんかつとなったじてんであうとじゃね?
    あなたの支店からラウンド後とに解説してもらえますか
    質問次第で人のすごさが浮き彫りになる
    とてもシンプルな質問だがこの程度で3つ4つの質問でアリの精神的世界におこった出来事を国名に聞き出している
    なぜあなたは仕事ばかりしているのですか

    へいりーはあえて自分の質問を短くすることによって相手の話しをより多く引き出すことに成功している、それでいてテーマせいを外さない、切れ味の良い質問である
    とうじんが思ってもいないようなことを引き出していたり、いままでつながってなかったものがつながってきたりひとつのテーマが非常に深まってきたり質問によって自分自身も忘れていたようなことがわきあがってくる経験がコミュニケーションの喜びである

    あくまがだした三つのといがキリストの本性あるいは人類の全ての未来をようやくしてしまった

    自分が心理を特のではなく相手に質問することであいてじしんにきずかせていく

  • 相手から面白い話を聞き出すための技「質問力」について、インタビュー記事例をもとに解説した本。どのようにすればその会話が楽しくなるかは、いかに気の利いた「質問」ができるかに言い換えることが出来るという。

    座標軸の説明は分かりやすく、「本質的かつ具体的な質問」を会話で意識したいと思いました。また、相手に関する情報や知識がないと会話が盛り上がらないのは当然で、常日頃から興味や知識のアンテナを張り巡らせておくことも重要であると感じました。

  • この本には質のいい質問が含まれた対談が多く載っており何がいい質問かを認識する事が出来る 面白い,真似してみようと思ったのは客観的な事は青と赤でメモを取り質問など主観的な事は緑で書き留めておくというもの 質問にも準備が必要だとこの本でしっかり学べた 相手をよく知り相手の文脈に合わせた質問をする人は少ない これからは質問を意識しながら会話を聞いて質問力を少しずつ自分のものにしていきたい

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著者プロフィール

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部助教授。教職課程で中・高教員を養成。専攻は教育学、身体論。
著書に『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞)、『教師=身体という技術』『「ムカツク」構造』(以上、世織書房)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)、『子どもたちはなぜキレるのか』(ちくま新書)、『スラムダンクを読み返せ ! ! 』(パラダイム)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)などがある。

「2001年 『自然体のつくり方 レスポンスする身体へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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