整体から見る気と身体 (ちくま文庫 か 48-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.80
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本棚登録 : 243
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421968

作品紹介・あらすじ

「整体」は、体の歪みの矯正ではなく、むしろ歪みを活かし、のびのびした体になるようにすること。本書では「気」を通して見る=身体の内側から感じ取る身体像を実際の整体法に則して明らかにする。例えば外反母趾も頭痛もアレルギーも「足裏の呼吸法」で改善される。風邪、花粉症、胃潰瘍、うつ病、がんなどでも、「気」を介して身体は自主・自律的にバランスを取りうる。老いや病はプラスにもなる。滔々と流れる生命観。

感想・レビュー・書評

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  • 現代人の、あらゆる病気についての改善法を、整体から見て説明している。

    しかし…。現代の若者を『新人類』と呼称している。
    古いなぁ(笑)
    1989年に刊行されてたのでしたっ。

    “登校儀式”といって、登校・出社前に気分を盛り上げる儀式的行動の例に、『朝シャン』を取り上げているから、やはり古い。

    けれども、25年前とはいっても、今とそんなに現代病は変わっていないように思えた。

    さすが、病の行く末を推測している。

    身体は本当に、よくできている。
    身体自体もバランスをとっているけども、自分でも気を流したりしてバランスをとると良いようだ。

  • 何度読んでもためになる。身体感覚こそ生きるために必要。身体と病への解釈がまさに腑に落ちる一冊。体癖の理解は人付き合いの術になります。

  • こういう考え方があるんだー。
    言われてみれば、納得でもある。

    "緊張してしまっているということは、それ以上無理をしてはいけないということなんですが、その無理を重ねて体を壊してしまう。日本人の場合はおそらく、肩が凝るような行動様式とか、社会の在り方とかの中に、無理して抑える何かがあるんだと思います。"

    という記述をはじめ、老化や炎症、死について、などなどがなぜ起きるのか、どのような利点があるのか、という視点が、自分にとっては斬新だった。

    自分のバランスを取るために、参考にしたい。

    内容は興味深いのだが、インタビュアーの質問と返答という語り口調で構成されていて、そのまま書き起こされていて整頓されてない感じが強く、慣れるまで読みづらい。

  • 2006年11月5日、4刷、並、カバスレ、帯無2014年2月6日、松阪BF。

  • 20130622読了
    ここのところ著者の本を数冊続けて読んだ中で、最も納得でき、かつ最も納得しきれない本だった。納得しきれなさは、「気」について書かれた第2章。さっぱり分からなかった。●腹筋を意識し始めて数年、腹筋だけでなく歩くときの姿勢や重心のかけかた、力の入り具合などのクセをじぶんなりに分析。なんとなくつかめてきたところにこの本と出会い、大きなヒントをいただいた。肩がかちこちになっていたのは膝のせいだった!自分の身体への理解が一気に深まってすごく嬉しい。できればいずれは手元に置きたい一冊。

  • 片山先生の本2冊目。自分が知っていた考え方と違うのが新鮮。

  • 健全な精神には、まず正確な身体の仕組みからということで、知り合いから貸してもらった本です。確かに、見えないモノの力は絶大ですよね。特にそういう力に対して感応しやすい身体を持っているみやすけには、格好の指南書でした。

  • また勉強になる整体の本をみつけてしまった。この本で、足の裏の押す位置が若干間違っていたことが判明。
    最近左足の内側に力がはいらなくて、骨盤が後ろ寄りになって腰が捻られて腰痛がきてるっぽい。にょー!おそろしや!体を修正できるまでしばらくぺたんこ靴でいこう
    それでもヨガと手当てでだいぶ骨盤の歪みは解消されてきてるっぽくて、眠るとき今までひだりに身体をたおしていたのが、正面仰向けでなくては気持ち悪くなってきたの!
    ひとまず、足の裏から呼吸できるように習得する。
    この人の考え方はとても私にあってる。昔読んだ、風邪の効用という本ととてもマッチしていて、ちょっと理論に偏ったこの本とセットで読むのをおすすめする。わくわくする!

  • この本は、身体について気づかせてくれるだけでなく、自分にとって楽なやり方でいいんだ、とほっとさせてくれます。又、あくまで、治療してこうあるべき健康という基準にもっていくのではなく、「その人にとって一番素直な生き方、いい生き方ができる状態にする」ということ。しかも、施術する側に、たいしたパワーはむしろ必要ないのではないかという。「ほんのちょっとの変化によって、その人が自然にそっちの方に行ってしまうというのが理想的だと思います。」など…うなずける良書です。

  • 目次
    推薦文 よしもとばなな
    文庫版まえがき
    1体から聞いたこと
    2気からみた身体
    3病気は生きることの一部
    4揺れながらバランスをとる
    [足と腰][肩・首・頭][老化][お産]
    5「病気を経過する」とは
    6時代と体質
    付録
    体癖表
    気の流し方
    索引

    本書は、一九八九年四月、日本エディタースクール出版部より刊行された『気と身体』に加筆、再編集したものです。

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著者プロフィール

1950年川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。現在、身がまま整体 気響会主宰*。20歳台半ば、自身の腰痛をきっかけに〈整体〉に出会う。その後「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法の技術を作り上げ、「身も心もチョット楽になる方法」を提言している。著書に『整体からみる気と身体』『自分にやさしくする整体』(ちくま文庫)、『整体 楽になる技術』(ちくま新書)、『女と骨盤』(文藝春秋)などがある。
*「身がまま整体 気響会」の電話番号は非公開ですが、講座などの情報はTwitterの「身がまま整体 気響会 @migamama_bot」にてネット閲覧できます。

「2018年 『日々の整体 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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