戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.30
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本棚登録 : 568
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422163

作品紹介・あらすじ

ナウシカ、セーラームーン、綾波レイ…日本の漫画・アニメには「戦う少女」のイメージが溢れている。筋肉質なアマゾネス系女戦士とは全く異なり、「トラウマ」を持たない可憐で無垢な戦闘美少女。この特殊な存在は、果たして日本文化のみに見られる現象なのか。彼女たち「ファリック・ガールズ」の特性と、それを愛好する「おたく」の心理的特性を、セクシュアリティの視角から徹底的に分析する。

感想・レビュー・書評

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  • 本人は、「萌え」もわからない、おたくとしてのメンタリティを持っていない人だそうです。

    ………。

    嘘つけ(爆)

    きっかけは、ヘンリー・ダーガーとかいっていますが、多分、セーラームーンあたりが気になっていたのではないかと。それで、ダーガーを知って「おー、芸術!」てな感じで、やっと、安心して語り出せたのではないかと。
    この人って、今の地位や信頼をうしないたくない、そういう隠れおたくな感じがします。

    ダーガーの話は、それなりに熱がはいっていておもしろいです。だから、ダーガーが好きなのは、多分、本当のことなのだと思います。が、それ以外の作品分析は、けっこう、いい加減だぞ。

    まず、いろいろな人の説や考えをもってくるのですが、自分の感性に近くないものは、バッサリ感情で切り捨てています(笑)そのときのセリフが、

    「わたしの専門的な経験からいえば……」

    「わたしの感じた印象からいえば……」

    みたいな感じの切り方です。
    オイオイ、きみの感性は、そこまでシャープなのか(笑)

    あと、解説でもつっこまれていますが、戦闘美少女を「日本的なもの」と位置づけながら、その存在を精神分析的に定義するというのは、あきらかに矛盾しています。

    でも、「謎本」とか、「空想科学」たいな見方よりは、好きな見方ではあります。
    戦闘美少女を語ることが、「自分語り」になっていくようなスタンスになってくれば、楽しいかも。

    なにかを語りたいと思うとき、「好き」でも、「嫌い」でも、その対象になんらかの思いをこめているはずで、自分で選択して語りはじめた時点で、対象に対して冷静でなんかいられません。

    だから、熱く語った、熱い文章が読みたいですね。

  • 通読しましたが、私にとっては、非常に難解でした。文体も不慣れであり、思った以上に時間を要した。

  • ST4a

  • 精神科医 斎藤環氏によるオタク分析論です。数あるオタク論に関する書籍の中でも初期に発表されたものです。タイトルには「戦闘美少女」とありますが、あくまで二次元の美少女を愛する事のできるオタクについて精神分析しています。さすがに2000年に書かれたものなので、オタクや二次元作品への認識なども含め状況が変わった部分が多いので、オタク分析の古典として読むのが良いと思います。単行本の時の表紙の方が攻めててかっこよかったのにな。

  • 正直精神分析がよく分からなくて、後半はさっぱりだった
    前半はネタとしては面白いけど後半とのつながりがいまいち分からなかった
    何となく萌えは一種禅の境地か胡蝶の夢の様に思えた

    ただ途中の戦闘美少女が巫女的な存在で、異界を宿すがゆえにどこか空虚で、かつ特殊な力があるというのは成る程と思った

  • わからなかった…。が、ここを目指す私の考え方は、コスプレとか自己顕示とか承認欲求とかと違うのかな。
    あとライオンキングの件ってなに?

  • 面白かった。
    おたくの分析や戦闘美少女の分類、ダーガーの話からおたくの証言、その辺がたまらない。「多重見当識」とか「現実的な虚構」とか、とにかく「無害なおたく」の頭の良さにニヤけてしまう。

    でも最後の方は難しくてよくわからなかったw
    ファリックとか外傷の伝達と不在とかハイコンテクストなメディアとか日本文化論とかヒステリーの反転とかセクシュアリティの必然性みたいなことが一気に畳み掛けられた感じw

  • すごく納得できるところもあったし、それはどうかなあという部分もあった。納得できたのは、ファリック・ガールズの生成理由(虚構に性を持ちこむことで生じるリアリティの演出と、その性を当事者として、また俯瞰した姿勢の両方で楽しむオタクの嗜好性)と、オタクの「熱狂」がどこか冷めている理由。
    あと、マニアとオタクの違い。(マニアは物質を愛し、オタクは虚構を愛す)

    ファリック・ガールズたちは何故戦うか? という疑問には、ちょっと濁した答えになってるなーと思った。あとがきの人も言ってるけど。
    じゃあ戦闘美少女がなぜ戦うか? というと、個人的には、彼女たちという虚構が、敵という現実に虐げられるために戦うのかなあと思う。で、オタクはその客観性でもって、そのさまを楽しんでいるのかなと。

  • [ 内容 ]
    ナウシカ、セーラームーン、綾波レイ…日本の漫画・アニメには「戦う少女」のイメージが溢れている。
    筋肉質なアマゾネス系女戦士とは全く異なり、「トラウマ」を持たない可憐で無垢な戦闘美少女。
    この特殊な存在は、果たして日本文化のみに見られる現象なのか。
    彼女たち「ファリック・ガールズ」の特性と、それを愛好する「おたく」の心理的特性を、セクシュアリティの視角から徹底的に分析する。

    [ 目次 ]
    第1章 「おたく」の精神病理
    第2章 「おたく」からの手紙
    第3章 海外戦闘美少女事情
    第4章 ヘンリー・ダーガーの奇妙な王国
    第5章 戦闘美少女の系譜
    第6章 ファリック・ガールズが生成する

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 積読をようやく消化

    ファリック・マザーとファリック・ガールズの対比はおもしろかった

    それ以外は正直よくわからんかった
    ラカンなどを勉強してから読み直す

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著者プロフィール

精神科医、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授

「2020年 『続・社会的ひきこもり(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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