続 高慢と偏見 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
2.89
  • (2)
  • (1)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 42
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422347

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こちらも、課題本の周辺本ということで読んでみた。原題は直球で、“PEMBERLEY: A Sequel to PRIDE AND PREJUDICE”。

    「続」と銘打ったスピンオフ本だが、本編からの続けかたも、スピンオフ本としては直球だと思う。ざっくりいえば、「大人が考える、シンデレラが王子様と結婚したその後」的なお話。中流家庭出身のエリザベスが、大富豪のダーシー氏と結婚して1年後。2人の仲はいいものの、蜜月は続いているような続いていないようなで、屋敷や地所の差配も大変だし、夫の親戚や自分の実家も小うるさいったらありゃしない。ああ、リアリティ・バイツの厳しさよ。この時代にネットがあれば、エリザベスは間違いなく、「夫の親戚がいちいち口を差し挟みます」とか、「実の母親ですが我慢ができません」などと、ネットの相談コーナーにこまごまと書きこんでいたのではないか?と思ってしまう。

    こういう「続編」の難しいところは、だいたいの場合、本編を読んでいないと面白さを感じる度合いがものすごく浅くなるところだと思う。この作品も、自分が『高慢と偏見』を読んでいるから、「ああ、エリザベスも大きなお屋敷のマダムとして大変だし、ダーシーさんも地所の人事やら何やら、いろいろ忙しいよね」と、登場人物の事情をくんでついて行くことはできるんだけど、この本からいきなり読み始めると、富豪に娘を嫁がせたベネット夫人の浮かれ加減や、どこの馬の骨ともしれない娘を疎ましく思うダーシー氏のおばの高慢さ、なにげに姉の屋敷の出入り禁止をくらっているエリザベスの妹夫妻の疎ましさが理解しにくい。初めて読む人のために、いろいろ皮肉をきかせてデフォルメした結果だと思うけど、「なんだ、この俗悪な人たち!」とげんなりしてしまうところも多いんじゃないだろうか。それに、こういうスピンオフというか、同人誌的にいう「二次創作」的な作品は、読んでいる側よりも、書いている側の人のほうが断然楽しいんだろうと思う。そもそも間口の広い小説ではないけれど、そのあたりで、手に取る人の範囲もぐんと狭まってしまっているような気がする。

    オースティンの筆致を踏襲して、巧みに書いているとは思うものの、手放しで楽しむことは難しい小説かもしれない。で、この☆の数です。ちょっとごめんなさい。

  • 著者の自己満足に近いんじゃないだろうか。原作にあったような少女漫画的なきゅんきゅん要素もなく、ただの意思疎通ができない夫婦の話。結局、高慢と偏見は相変わらずで、この先いつまでも同じような行き違いを繰り返すんだろうなぁと思わせる結末だった。

  • 新たなダーシーとリジーが見れて満足。

    最後はもっとでかいどんでん返しを期待しちゃったけど、原作を超える必要もないよねと、なんか納得。

    コリン・ファースの方のドラマ版観てみたいな~。

  • ジェイン・オースティンの名作「高慢と偏見」の続編。ダーシーとの結婚生活に特別な不満はないながらも不安を感じているエリザベス。
    文章の感じとかジェイン・オースティンな雰囲気があるのはさすがと思うけど、キャラがちょっと違うような気も。。。細かいところまで覚えてないせいかもしれないけど。ダーシーとエリザベスがとことんすれ違っていて、最後の最後でそうじゃないことに気付くんだけど、全体的に大した山場もないし。。。
    ダーシーの高慢だけど根は優しいところとかエリザベスの芯の強さとか、ミセス・ベネットやコリンズ氏のユーモア、リジーとジェーンの姉妹愛とか、「高慢と偏見」の面白さが活きてない気がする。。。
    ジェーン・オースティンじゃない、って時点でちょっと否定的にみてるのはあるかもしれないが
    オースティンは結婚後の生活ってほとんど描かないけど、その理由がちょっと分かった気もする
    2009/06/04

  • どうせケチをつけながら読むのだろうと思いつつ、つい手にとってしまった本。もしかして原書は文体も似せて書いていたりして楽しめるのだろうか。

  • うーーん
    好きな作品の続編ということで、作者は違えども楽しみにしていたのだけど,読んでいてうんざりするようなところばかりであまり楽しめなかった。

全6件中 1 - 6件を表示

エマ・テナントの作品

ツイートする