誠実な詐欺師 (ちくま文庫 や 29-2)

  • 筑摩書房
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422484

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  • 誠実な詐欺師 (ちくま文庫)

  • 原書名:Den ?rliga bedragaren(Jansson,Tove)

    訳:冨原眞弓

  • 誠実な詐欺師。現実にあり得そうだけれど、あり得なそうでもある。そんな不思議なお話。読めば読むほど続きが気になってあっという間に最後まで読み終えてしまいました。

  • 何かに執着していた人達の足場が崩されていく。特にカトリがアンナにそれまで守っていた秩序を乱される場面にはカタルシスがある。

  • いつの間にか引き込まれぐいぐい読んでしまいました。北欧の灰色の空が浮かんで来る。

  • 2016/12
    北欧の世界が目に浮かぶ。

  • 25歳の女性カトリ・クリングは10離れた弟マッツと雑貨屋の2階を間借りして暮らしていた。
    そこを出ていかなければならないカトリは、村の兎屋敷に住む老女性画家アンナに目をつける。
    誠実でありながら果たそうとするカトリの思惑は・・・。

    ムーミン・シリーズのトーベ・ヤンソン作の小説。
    カトリとアンナ、マッツと名もない犬の共同生活は思惑を外れ互いに影響を与えていきます。
    随所随所に現れる北欧の冬の描写はムーミンの世界に通じるものを感じさせられました。
    この後、カトリは同じ目の色の犬と同じように生きていくのだろうか。
    幸あれと願わずにいられない。

  • 白夜の北欧、雪に覆われた寒村。あるたくらみを胸に秘めた娘カトリと、年上の画家アンナの共同生活を描く。一方が心に宿した猜疑心が、相手方の心を波立てる様子が、憂鬱に語られていく。
    終始、異物をまぶたの中に転がされているような印象。面白いとか面白くないとか、そういう地平とはなれた場所に漂う、不思議で気がかりな一冊。
    ところで、ヤンソン自身による装画が素晴らしい。

  • ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの中篇。子ども向けに書かれたムーミンシリーズとは一線を画するヤンソンさんの大人の顔。長く暗い北欧の冬、凍える湖と古い屋敷、村の人々。心理描写はもっぱら情景描写から汲みとらせる。拾いきれなかったぶん、時間をおいてまた読み直せたらいいなと思う。
    20140104SUN

  • [ 内容 ]
    雪に埋もれた海辺に佇む「兎屋敷」と、そこに住む、ヤンソン自身を思わせる老女性画家。
    彼女に対し、従順な犬をつれた風変わりなひとりの娘がめぐらす長いたくらみ。
    しかし、その「誠実な詐欺」は、思惑とは違う結果を生み…。
    ポスト・ムーミンの作品の中でもNo.1の傑作として名高い長編が、徹底的な改訳により、あざやかに新登場。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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    [ 読了した日 ]

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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