あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
3.93
  • (161)
  • (164)
  • (147)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 1622
レビュー : 171
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422804

作品紹介・あらすじ

周りの人に等身大の自分を分かってもらいたい、相手と信頼関係を築きたい、前提の通じない相手ともきちんと話し合いたい、聞き上手になりたい、人を説得したい、相手の共感を得たい-。なかなか自分の「想い」を人に伝えるのは難しいもの。コミュニケーション上手になるためにはどうすればいいのか?基礎のキソから懇切丁寧に教えます。究極のコミュニケーション技術論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • この著者ははじめて読んだがとても良かった。
    うまく話すための小手先のテクニックじゃなくて、自分の考え方を根本的に改めて、相手に「通じる」話ができるようにする努力を助けてくれるトレーニング本。

    山田ズーニーさんの熱く丁寧な指導がモチベーション上がります。

    最初のほうで「自分のメディア力を上げる」とか書かれていたときはビビりましたが。

    「人は自分を実際の自分より大きく見られても小さく見られても傷つく」という言葉を読んだときはハッとした。

    自分の中で「言いたいこと」を明確にし、相手の「根本思想」を推察、「問い」を相手と共有する。
    ...という理解でいいのでしょうか。

    もう一回読みたいです。

  • 書かれていることが 人間へのやさしい視線が
    あふれている。
    この書を読みながら 私のこれまでの人生のあり方も
    見直さざるを得ない。

    私のこれまでのやり方は
    『いかに 相手を論破するか』
    『正論をのべるか』
    『論理的な説明ができるか』
    という態度で取り組んできた。
    それは、それで、意味を持っていると思っていた。
    『私の主張』というか 『老人の主張』を通すことに、
    全力を挙げてきた。
    でも、そして『私の主張』を通すあまり、
    上から目線。傲慢と指摘されてきました。
    そのことで、『孤立』しても『正しいこと』
    をいっていると思っていました。
    それでは、今の状況を打破できないのだと思った。
    『心が通じ合い』ことは、楽しいことだと思う。

    メディア力 という言葉が キイワードになっているが
    一般的に言われているコミュニケーション力 
    ということなんでしょうね。
    コミュニケーションとは 相手にとっての意味を考え、
    気が晴れる楽しい話にする。
    自分の想いで人と通じ合う、
    それが コミュニケーションのゴールでもある。

    考えるとは 『問い』『なぜ』を問うことである。
    反感を得るようなメッセージよりも
    共感を得るようなメッセージが貴い。
    共感を得るには 上からの目線ではえられない。

    言葉が 通じないのは 通じるだけの信頼関係がない。
    コミュニケーション力とは、「人との信頼の体系である」
    SKILL 熟練、技量、技 WILL 意志。
    夢とWILL(意志)と時間 をはっきりさせる。
    問いが共有できないとは、問題意識が共有できないこと。
    どう見えるのか?
    そのことに 注目する。

    じつに 沢山の問いかけをもらった。
    その問いかけの中心は あなたは問いをもち、
    まわりの人は、その問いに共鳴できているのか。
    でいていないならば、なぜなのか?

    時に語らせ、事実に語らせ、成果のひとつから
    未来を見させ、自分の問いに共感してもらう。

    すばらしい本だった。目からウロコとはこのことだ。

  • 想いが通じる5つの基礎を押さえた上で、人とよりよく通じ合うための方法とその意味を熱く語る本。

    ほぼ日で一時期コラムを読んでた事があるので小論文の関係の面白い名前の人(笑)って印象が残ってたんだけど、読み終わった後に著者の説明読んで初めて知ったわ、ベネッセにいたのかー。小論文の編集って一体どんな仕事??小さな専門型の出版社?なんて思ってたらそっちかー。
    あと、この方のツイッターを探してみてびっくり。えっ?女性なんですか、もしかして?
    何だか、読み終わった後で発見しちゃってびっくらこきました。
    って著作の像から浮かび上がる著者の姿と属性から想定される著者の姿とすんごい乖離あるって事だよねー。うーん、それって。。。。。
    でも本自体は良かったです。で、中身で勝負だからそれでいいのかな。
    何だか実際お会いしてみると面白そーと思っちゃった。

    と、本とは関係ないところをツラツラ書いちゃいましたが、コミュニケーションのありかた、自分が伝えたい事をきちんと相手に伝えるには?というコミュニケーションの本質をくっきり描いた本です。
    小手先のテクニックではなく、自分のすべてで、相手に橋をかけるようなこと。なので実行するのは難しい、これも日々の積み重ねだなーと思いました。

    5つの基礎として
    1自分のメディア力をあげる
    2相手にとっての意味を考える
    3自分の一番言いたいことをはっきりさせる
    4意見の理由を説明する
    5自分の根っこの想いにうそをつかない

    をあげてますが、1の「メディア力」これが参考になりました。
    何を言うか、よりも誰が言うか、が雄弁なときがある。話が通じるためには、日頃から人との関わり合いの中で、自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある。
    メディア力を高めるっていうのは、自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアにあること。動きやすくするのも動きにくくするのも自分次第という話。なるほど。

    そして論理で通じ合うには「意見」と「なぜ」が必要。まずはいい問いを発見することが重要だという点。
    問い発見の手段として問い100本ノックというのが上げられてたけど、これは結構いいかも。
    問いの視野の広げ方として「時間軸」「空間軸」「人の軸」、テーマをこの上にのっけて問いの視野を広げるというのも具体的な方法&役に立ちそう。
    実際に会議などで複数の人が話していると微妙に論点がずれている、もしくは共有できていなくて話が噛み合わないケースって多々ある。
    何かずれてんなーと思いつつ、それが何なのかすぐ掴めない事があるんだけど、これって↑のような問いのボキャブラリーが足りないって事なんだよね。。。ある角度でしかそのことを見てないから、他の人が言ってる事が言われてても通じないって事。

    どちらかというと性格的に自分の意見を主張したく、人の話をよく聞いてなかったりするので、相手の意見とその裏にある、なぜ、理由の部分を掴むこと、問いというか物事を多方面から考えることを意識して行動してみようと思う。

  • まぁ少し参考になりました

  • 本書は、コミュニケーションのノウハウだけを教えるものではなく、著者が実経験から得たことを基に、「なぜ伝えたいのか」「伝えた結果、相手をどうしたいのか」といった伝える気持ちに言及し、どうすれば自分の目指すコミュニケーションがとれるのかを分かりやすく説明している。ビジネスや実生活でも役に立つことなので、折にふれては読み返したい一冊になっている。

    特に印象に残っているのは、「問い」を共有することが円滑なコミュニケーションに結びつくことや、「問い」の視野の広げ方についてで、これらはすぐにでも実践していきたいと思う。また、「どんな目線でものを言うか」や「自分のメディア力の低さ」などが、話が通じない原因として挙げられており、どちらも普段意識しないことだったので非常に参考になった。

  • これは実用書ではない。

  • 共感による意思疎通をしたい。
    なぜなら、説得のような権威を使った話し方は縦社会の構造でのみ有効に働く。
    横関係のフラットで平等な関係を作って話がしたい、そこで楽しくワクワク話がしたいと思ったから。

    子ども心も同じで、まず肌で相手の感情を共感してミラーリングする。
    そこから楽しい、嬉しい、怖い、悲しいなどを解釈する。

    Webの上で話を書き置く時も、共感で話を伝えたい。
    今までも論理だ説得だと思って書いてきたけど、読み直すと気持ちが悪い。

    子ども心のままで書きたいの。

  • 考える方法を提示してくれるのがこの本の独特なところ。
    受験小論文指導に携わってきた著者の視点が活きている。

  • ズーニーさん、伝わる伝えるに続き、2冊目。やっぱりこれも胸に直接くる。分かってたはずのことだけど、やっぱり、読んでいて「あれ、ダメだったなぁ」と反省したり、「よし、これはこの基準で考えよう」と、この中から学ぼうと思ってもいなかったことが得られたり。

    ズーニーさん自身も、書くときに本書を参考にしているという。本人だって、書いてあることを完全に理解して日々心がけるのは、難しいのだ。過去に書いた自分に助けられることだってある。自分のために、書いたというような時もある。

    ズーニーさんの文章は毎回力強く、多くの人の心に届く。私も触れ続けたいなと思う。ご本人も、得られたことを忘れないためにも、発信や活動をされているのだと思う。

    心にささる、指針になるようなことを知ったとき、やっぱりそれを忘れないように「身につける」方法を模索したいなあと思う。大事なとき、ここぞというときには本書を読み返したいが、それをしなくても体にしみつけたいなあと思う。

    どうやって染み込ませていくかを課題に感じている。書いた本人でさえ、かんぺきにやっていくのが難しいのだから、難しいなあと思う。伝わったときの感覚がすごい、とズーニーさんが言ってくれているので、身に付けないとやばいというより、いつか自分も…!と、とても楽しみに、未熟であることすらも励みになる本。

  • メディア力か~、なるほど。分かるわ~。ちょうど自分も、今春から職場環境一転、慣れ親しんだところから離れて、通じ合えなかったり、はたまた信じ合えなかったりすることからくるストレスを、久しぶりに肌で感じてる。そんなもどかしさに対する方法を、本作は見事に示唆してくれる。しかし本作者、その名前でちょっと損してはいないかい?正直、いかがわしさの先入観があって、いざ読んでみるまで、こんなに素晴らしいものと思ってなかった。コミュニケーション力においては、何かにつけ参考にするべき指南書。

全171件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)のその他の作品

山田ズーニーの作品

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする