わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 227
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422972

作品紹介・あらすじ

思い切って買った、ひとひらの花弁に似たピンクのガーター・ベルト。「買った翌日から洋服の下につけた。私の中身はピンク色に輝き、おなかは絶えずひとり笑いをした。とくにトイレへ行くときがたのしみである。ぱっとスカートをめくると、たちまちピンクの世界が開ける。おしっこまでピンク色に染まっているようであった」。たった一枚の下着による感動が、鴨居羊子の人生を変えた。

感想・レビュー・書評

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  • 私のバイブルその1。

    初めて読んだのは15歳のときで
    旺文社から82年に出版されたものでした。

    服飾の高校に入り
    ひとりだけ枠から外れたものを作ろうとする
    変わり者の私に、担任の先生が薦めてくれて
    古本屋で購入しました。

    読みすぎてぼろぼろになったので
    こちらを購入しなおしたわけですが。


    「女の子だって、好きなことをしていいんだし
     何かを守るために闘ったっていいんだ」

    そう教えてもらいました。

    死ぬまでずっと
    私のバイブルです。

    • edward0812さん
      ボクはフォロワーさんの本棚で見つけて読みました
      彼女のような女性が増えると世の中が明るくなりそうですね
      ボクはフォロワーさんの本棚で見つけて読みました
      彼女のような女性が増えると世の中が明るくなりそうですね
      2012/07/17
  • 私は女性だけどとくにフェミニズム的な考えの持ち主ではないので、男性に勝ちたい的な気持ちは無いに等しい人間なのだけど、それはきっと過去の女性たちが女性の権利について闘って時には歯向かって勝ち取ってきた「今現在の女性の地位」というものを享受しているからなのだろう、と思う。
    鴨居羊子さんのことは気になっていた。堅い家に生まれ本人も一度は新聞記者になるものの、30歳あたりで退職して女性の下着会社を立ち上げた。生まれたのは戦前なので、先頭に立って働く女性の先駆けみたいな存在だ。
    下着のデザインも手掛け、映画と絡めた下着ショウなども行なった。今で言う前衛的なアイディアをもってのし上がっていく。
    この本は「スキャンティ」という言葉の生みの親でもある、鴨居羊子さんのエッセイ。
    新聞記者時代から始まり、違和感から退職し、下着会社を立ち上げ、協力者を得て、紆余曲折ありながらも成功していく過程が飾らず淡々と書かれている。地頭がよく、その地頭のよさを最大限使って生きていく女性の姿はとても格好いい。

    今はオシャレだったり可愛かったりちょっとエロティックだったりする女性用下着は当たり前にあって誰でも手に入れられる時代だけど、戦後まもなくの日本でそういった下着を作ろうと考えた鴨居さんはやはりどう考えてもすごい女性だ。
    女性は貞淑であり、家を守り、よき母親であり…みたいな思想が当たり前だったであろう世の中で、色んな反発もあっただろう。だけどそんな中で女性からの支持を得ていったのは、女性だって自分らしく生きる権利があると考えていた人が多くいたからなのだと思う。

    まだまだ男女同権とは言えない日本なのだろうけど、過去に闘って自分らしく生きやすい世の中を築いていった女性たちがいて、今がある。私たちはそれを、知らず享受している。
    頭とアイディアとセンスを使って自分らしさを築いた鴨居羊子、やはりとても格好いい。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/539

    SPBS 鈴木美波さんが押切もえさんにプレゼンした1冊。
    『一冊読むと鴨居さんの自伝的要素も詰まっていて、なんかちょっと道を切り開いてきた方だからこそ元気をもらえる本だなと思い、選びました。』(SPBS 鈴木美波さん)

    残念ながら、結果は惜敗!押切もえさんの今読みたい本には選ばれませんでした。。


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 男らしく、なんだか頼もしいヨーコさんに惚れました。
    ピンクのガーターベルトをはじめてつけるときの文章は、何度読み返してもキラキラしててすてき。

  • まだ下着というものが単なる機能性だけで語られていた戦後まもない時代に、下着にセンシュアスな審美性を持ち込み、世間の下着のイメージを大きく変えることに成功した実業家、鴨井洋子によるエッセイ集。

    彼女が下着と並んで情熱を注いだ食に関して語ったエッセイ集『カモイ・クッキング』は、私の精神安定剤として機能していた時期がある。そんな彼女が、自らが女性用下着メーカーのチュニックを立ち上げ、カラフルかつ装飾に彩られたスキャンティ、ココッティなどの数々の新たな女性用下着で、いかに日本の女性の解放に寄与したかが、本書を読むとよく理解できる。そして鴨井洋子という類まれな企業家の成功への道のりが決して平坦ではなかったということを本書は教えてくれる。

  • 「芸術ではなく、商売」
    着地点を決め、制約を設ける事で初めて芸術が生まれるのでは

  •  下着が自由ではない時代、というのを意識していない。
     ものごころついたときから、下着は自由だった。

     着心地が悪い、デザインがもっさりとしている、下着とはそういうものだという認識の時代に、その当時のことを思うことは難しい。けれども、かつて下着を自由にしようとした人たちが整えた道を生きているのだなぁと感じた。

  • 16-17 ボクはモク拾いさ。生活のあるクサらないネタの方がありがたい。

    59 でも法科をでて鉄屋になるオッサンは鉄のことを知っているのかしら。法則や習慣をとびこえて不可能なことにいどんでみるときに勇気がわいてくるだろうと思った。法則を知っているために、それにしばられるより、知らぬことを利用思いきり自由な法則をつくりだそうとして、意識的に私は技術の勉強はしなかった。

    153 あんなちっぽけな店を一軒もってるだけでも、仕入れる立場になるとあんなに横柄になるのだろうか。しかも彼らはものを発見する力を全然もち合わせていない。自分の商売に新しい血液を入れることなど毛頭考えていない。自分が商品をえらび、売りこなしてゆくよりも、客が買ってくれることに依存している、客にもたれかかっている商売人にすぎない。"お客様第一主義"や"お客様は王様主義"のオトシ穴はここにある。お客様の目をひらく努力をせず、目かくししておいて、その間にもうけようとするレベルの低い商売だと思う。

  • 面白かったけど、途中から下着の話が少なくなってきて読みたいエピソードは前半に集中していた。

  • ほかの方のレビューにもあったが、「感覚的」な文章。
    上手な文章かというとそうではないと思うが、「思いのままに綴って、それでいい」と思った。

    女性の下着を変えたひとであることは知っていたが、どんな下着を作ったのかを知らない。
    これを読んで、どんな下着で世界を変えたのか見てみたくなった。

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著者プロフィール

下着デザイナー、画家、コラムニスト

「2020年 『鴨居羊子の生き方百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鴨居羊子の作品

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