サブカルチャ-神話解体: 少女・音楽・マンガ・性の変容と現在 (ちくま文庫 み 18-3)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423078

作品紹介・あらすじ

マンガでも音楽でも、今や誰もが知る作品などほとんどない。サブカルチャー自体が細分化し、誰が何を享受しているのか見えにくい。少女カルチャーや音楽、マンガ、AVなど各種メディアの歴史をたどり、それがどういう若者に受容されたかを分析することで、こうした不透明な状況が生じるまでを明らかにする。社会の大掛かりな変容を描き出した歴史的論考。新たに「サブカルチャー神話解体序説」を付す。

感想・レビュー・書評

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  • 鈴木涼美が選ぶ「宮台真司の3冊」 その後の仁義なき制服少女 2021|Real Sound|リアルサウンド 映画部
    https://realsound.jp/movie/2021/05/post-767408.html

    筑摩書房 増補 サブカルチャー神話解体 ─少女・音楽・マンガ・性の変容と現在 / 宮台 真司 著, 石原 英樹 著, 大塚 明子 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480423078/

  • 貞包英之「サブカルチャーを消費する」という本を読んで新しい学者の新鮮な視点が面白く、で、サブカルチャーだったら1959年生まれ、ど真ん中研究者の宮台真司をもう一度、ということで本書を開きました。たまたま今年、著者と同世代の庵野秀明によるシン・ウルトラマンが公開され、あの頃のコンテンツについての再評価がいろいろされているのもタイミングを感じました。とは言っても、この本、60年代70年代80年代のサブカルを最速で振り返る1993年の本の文庫版だったりして、それからほぼ30年経っていたりします。少女マンガ、音楽、青少年マンガ、性産業と、ジャンルを超えた縦横無尽感が宮台真司ならではのものです。統計をベースにした「システム理論」というのをひっさげて、サブカルと社会、個人の共振関係を解き明かしていきます。この本、共著本なのですが、やはり宮台スタイルが満ち満ちています。全然、関係ないのですが長州力が、維新軍を引き連れてさまざまなリングを駆け巡っていた時代のイメージが浮かびました。実際、研究者としてでなく、その後、彼の立ち位置のひとつとなるフィールドワーカー、さらには東京の私立高校出身としてのコンテンツ消費者としてのバイオグラフィー、すべてを込めて高ぶっています。リキラリアットが「システム理論」か…その武器で、団塊の世代の研究者や同世代の研究者もぶった切っていくイキオイを感じました。実は、最近、彼の講演ウェビナーに参加し、その時代分析に目から鱗、だったのですがそれはパワーより老練さに対してだったのかもしれません。1993年を折り返しとする、前30年、後ろ30年の理論構築、よろしくお願いします!っていいたくなりました。例えば「サブカルチャー全史」。この文庫版(2007年)に収録された上野千鶴子の解説「宮台真司はどこにいく?」は本書を彼のベストワンとすることで、今後を叱咤激励する文章は胸アツ!

  • 面白かった。

    本文とズレるけどサブカル飽和の「今」を語るとしたらどう語られるんだろうか。

    総コクーン化?

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764743

  • MS3a

  • 奥付みると2007年に出版されているのだけれど、このタイミングで出版する意図が不明。
    脚注も読みづらいし(何処にあるのか判りづらい)、この本の編集には大疑問。
    20年前の論考なので正直いま読むのはつらい。
    80年代〜90年代初頭に既に若者ではなかった人向け内容だと思った。
    現在に繋がる論考もあるとはいえず、読むだけ時間の無駄だったかもしれない(電車で手持ちの本がコレしかなかったからイライラしながら読んだ)。

    翻って90年初頭に70年代のサブカルチャー論を読んだらどうであったのか。
    おそらく2011年と1990年の違和感よりは小さいはずだ。

    2000年前後に起きたIT革命について論述がない分、考えさせられた。

  • 2007-00-00

  • 序章 サブカルチャー神話解体序説――少女マンガ・音楽・宗教から見た若者たち
    第1章 少女メディアのコミュニケーション
    第2章 音楽コミュニケーションの現在
    第3章 青少年マンガのコミュニケーション
    第4章 性的コミュニケーションの現在
    第5章 サブカルチャー神話解体論の地平

  • 著作の名前と著者の名前で、売れたんだろうなと思った。

    サブカルについても社会学についても、素人向けではない。時代とジャンルも多分齟齬が生じるだろうから自称くらいのオタク向けでもない。
    てゆーかこのヒト全く優しくない。なんか大学教授の布教用って感じ。

    ピンク映画の項だけつまみ食いして終わりました。

  • [ 内容 ]
    マンガでも音楽でも、今や誰もが知る作品などほとんどない。
    サブカルチャー自体が細分化し、誰が何を享受しているのか見えにくい。
    少女カルチャーや音楽、マンガ、AVなど各種メディアの歴史をたどり、それがどういう若者に受容されたかを分析することで、こうした不透明な状況が生じるまでを明らかにする。
    社会の大掛かりな変容を描き出した歴史的論考。
    新たに「サブカルチャー神話解体序説」を付す。

    [ 目次 ]
    序章 サブカルチャー神話解体序説―少女マンガ・音楽・宗教から見た若者たち
    第1章 少女メディアのコミュニケーション
    第2章 音楽コミュニケーションの現在
    第3章 青少年マンガのコミュニケーション
    第4章 性的コミュニケーションの現在
    第5章 サブカルチャー神話解体論の地平

    [ 問題提起 ]


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著者プロフィール

宮台真司:1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる。著書に『まちづくりの哲学』(共著、2016年、ミネルヴァ書房)、『制服少女たちの選択』(1994年、講談社)、『終わりなき日常を生きろ』(1996年、筑摩書房)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(2014年、幻冬舎)など。インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムでは、神保哲生とともに「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務めている。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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