希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 511
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423085

感想・レビュー・書評

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  • たいへんわかりやすく、納得できる内容でした。というのも、初版の出版が2004年です。著者の指摘が的確で、かつ、この七年間で改革が何ら実現されていない、それよりもさらに混迷の度合いを深めているようである、ということでしょうか。

  • ●出会い
    内田樹「下流志向」
    ●purpose
    社会学に興味あり
    ●感想
    独断的に言いきる著者
    社会学分野に無防備な自分には斬新で刺激的
    「うのみにすべきでないこと」2割。でも、「その通り」8割。

    ●おすすめ度★★★★
    ●お気に入り★★★
    ●難易度★★★
    ●読み直し★★★★

  • 「リスク化」と「格差の拡大」の共犯が本書のテーマ。その結果、若者のあ間にやる気の格差(インセンティブ・ディヴァイド)が広がっている。
    ここでいうリスクとは天災、戦争、テロリズムのことをさすのではない。「みずからの選択の結果生じる可能性のある危険」である。リスク化とは、好むと好まざるとに関わらず「自己決定」を強いられる社会になった結果すべての人にリスクの可能性が開かれることを指す(リスクの普遍化)。だが、資本の多寡によりリスクへの対処は異なる。持つものは、リスク社会を泳ぐことができる。だがしかし、持たざる者はリスクに蝕まれる。

    この本、構成もデータも上手に出来てるから読むに値する。

  • 後輩に読ませようかしらと思い再読。

    山田先生ごぶさたしております。

  • おもしろいし、山田先生の分析は納得感がある。

  • 誰もが感じていた雰囲気的なものを、具体的に定義してネーミングしたのは素晴らしい。結論が大学生のレポートみたいになってしまってるのは、そんな「当然の」ことを政治が行えていないからか。というか、山田先生は「コミュニケーション能力」肯定派なのか?

  • 格差社会の発端となった本

  • 「昔は良かった。今の若い者は…」という世代に読んでほしい本。

    確かに、昔と違って人生のあらゆる場面(仕事、結婚)において、不確実なことが増えた。
    でもそれは、選択肢が増えたこと、自由の裏返しでもある。

    昔は、受験勉強を頑張って、高学歴になれば、自動的に豊かな未来を手に入れることができた。
    今は、努力しても報われない、気がついたら人生のパイプラインから漏れてしまう、一度漏れたら二度と這い上がってこられない仕組みになってしまっている。

    ”日本社会が、将来に希望が持てる人と、将来に絶望している人に分裂していくプロセス”をデータを使って説明している本。

    昨秋からの不景気で、この本(初版は2004年)に書いてあることが現実化していて少し怖い。

  • まだ社会に出てないし、社会がどういう状況か分からないので、なんとも言いようがない。社会学者ってネガティブな人が多いんじゃないかと思うけど、この本も読んでいて暗くなった。でも、読んでよかった。

  • 20・21世紀の格差構造の把握

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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