友だちは無駄である (ちくま文庫 さ 5-4)

著者 :
  • 筑摩書房
3.25
  • (6)
  • (26)
  • (40)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 293
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423092

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すんなり入ってきます。柔らかな心に響きそう。

  • ゲロを始末したり、されたり の箇所と母親に友だちがいて安心したの箇所ふむふむ

  • 2回目。読了。
    本を天袋から見つけた時、一度読んだことなどすっかり忘れていた。
    疎遠になった友達がなんと多いことか。
    そして"友達"と呼ぶのか分からない人間関係が多くなった昨今。
    付き合いの長さが長いからだんだん変化していくこと。
    漠然と哀しさというか諦めみたいなものを感じていたけれど、そういうものなんだなあと。
    良いも悪いもなくて、全てがわたしをつくってくれているんだなあ。と。

    2019.8.17

    --------|------------||------


    タイトルから、
    独りで生きるにはどうすればいいか、、
    的な内容かと思ったら真逆だった。
    対談形式ですらすら読めた。
    小学生の時から唯一続いている幼馴染の顔を思い浮かべたり、
    今でも付き合いのある友達の顔が浮かんだ。

    2017.9.17

  • うーん、よくわからない。

  • 本当にこの人のエッセイが大好き。建前でない言葉を読み、胸がすく快感をこの本でも十分味わった。子どもの頃の友達の意味に納得。子どもにその重要性を殊更に強調しなくてもいいのかもしれない。無駄な時間の共有こそ友達関係を育むことなのだ。

  • 2014 2/11

  • わたしなりに解釈すると・・・
    幼少期は、友情など存在しない時代であり、友だちは玩具と同等。
    その場かぎり、ただ全力で遊ぶ対象でしかない。
    やがて、思いやりの心は芽生えるかもしれないが、
    心にも体にも十分な力は備わっておらず、お金も時間も自由にならない年齢で、
    友情と呼べるほどの交流を育むには不自由すぎる時代。
    時間の切れ目が、縁の切れ目。
    残酷で刹那的な遊びの果てに、ようやく、
    自分の意志と力をもって友情を育める時代がめぐってくる。
    ただし、思い通りに成立するわけではなく、縁あって繋がり結果的に育っていく。

  • タイトルから1人で生きていきなさいという本かと思ったら、幼少期を振り返る系だった。
    んーこういう話はあんまり好きじゃない。

    両親の不在により、強くなりましたというのは結果論だよなあ。

  • 友達は無駄だけど、その無駄が大切。

    というのを語り合ってました。

  • 何て強烈なタイトル!
    逆の意味あいのタイトルの本ならいくらでも目にするけれど・・・。
    そしてパラッと開けて、目次をサラッと見ると、中のタイトルもいきなり、
    「友人を必要としない人もいる」とか、「いじめられたこと、よかったと思ってる」とか、「自分勝手ばっかり」というのが目に入り、強烈。
    佐野洋子さんのエッセイはこれまで何冊か読みましたが、その中によく登場するのが自分勝手な女友達。
    よくこんな強烈な人とつき合えるな~と読んでいて感心しました。
    つくづくそういう人とつき合ってきて、友人関係なんてうんざりした・・・そんなのが書かれてるんだろうな、と予想してこの本を購入しました。
    でも全くの予想外。

    まず、誰かと誰かが「友だち」について語っている会話形式でこの小説は書かれています。
    そしてその後に佐野洋子さん本人の、語られたことに対する解説的な文章が入るという形式。
    誰かと誰かの片方は佐野洋子さんだと分かる。
    そしてもう一人は・・・それも佐野さん?
    作者が頭の中で会話していること、それを文章に書き起こしたものなのかな?と思いました。
    それくらい会話の内容がとりとめない印象なんです。
    ただ、ダラダラ~ッと、友人について語っている。
    物心ついたばかりの幼い頃の友人関係に始まり、小学生の頃、中学生、大学生、そして大人の友人関係と・・・。

    もう何だかそれを見ていると、結論の出ない会話をずーっと聞いている気分になり、真剣に読もうって感じではなくなりました。
    自然にパラパラ~ッと見ていく感じ。
    そして、あとがきを見てみると、作中の対話はインタビュアーとなった谷川俊太郎さんと佐野さんの対談だという事が分かりました。

    物心ついたばかりの頃の友人は、瞬時瞬時のもので、その時楽しければいいというもの。
    それが自我が芽生え、色々なことが分かるようになり、歳とる毎に友情とは継続したものとなっていく。
    そして、学生時代に培った友情は大人になってからの友情とは違う。
    そういう事がとりとめない会話から拾えて、確かにそうだと思いました。
    決して、タイトルのように過激な内容でなく、友だちはいた方がいい、特に子供の頃や学生時代は・・・という内容でした。

全42件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×