一芸一談 (ちくま文庫 か 41-9)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 82
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423146

作品紹介・あらすじ

落語家の人間国宝・桂米朝の「聞き手芸」が冴え渡る対談集。喜劇の藤山寛美、浪曲・初代京山幸枝若、歌舞伎・十三世片岡仁左衛門、漫才・松鶴家千代若千代菊、文楽・二世吉田玉五郎、講釈・三代目旭堂南陵、新内・岡本文弥、新国劇・五世河原崎国太郎、バイオリン・辻久子、大道芸・安田里美、吉本興業元会長・林正之助ら第一人者の芸道秘話が明かされる。語りおろしの文庫版あとがき付き。

感想・レビュー・書評

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  • まさに芸談。米朝師匠の目の付けどころの多彩さが伺える。
    「人間ポンプ」という芸を初めて知った。すごすぎる。
    大道芸人ということばがリアルにそこに存在していた。
    最後の吉本、林会長の話は今であればプロデュース業なのかもしれないけど、この対談を読む限り、そんなスマートな話でなく、胴元っていうのか、そういう印象を受けた。
    しかし、それが上方らしくて、興味深い。

  • 藤山寛美との対話、吉本興業林会長とのやりとり、今も生きてるのかと勘違いしそうなくらいリアル。口に衣せぬ突っ込みが心地いい。芸人の引き抜き、ヒロポンの打った話、女郎買いなど、活字になると何とも言っていいのかと心配になるような内容。一気に読んでしまった。

  • 米朝さん ガンバレ
    もう一度 あなたの高座が見たい。

  • 米朝さんはすごいと耳にするので、一度著作を読んでみたかった。
    がなぜかラジオ対談の本を選んでしまった。
    知っている人が二人しかいなかったが、芸に生きる昔の人の暮しが見えて興味深く読めた。
    対談後すぐ亡くなられた方も多く貴重な記録だと思う。
    お金の話はみんな細かく覚えていたという話も面白い。

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著者プロフィール

桂 米朝(かつら・べいちょう)落語家。本名・中川清。1925(大正14)年11月6日、満州大連生まれ、兵庫県姫路市育ち。1943(昭和18)年、作家・寄席文化研究家の正岡容に師事。1947(昭和22)年、四代目桂米団治に入門、三代目桂米朝を名乗る。戦後、衰退の一途にあった上方落語の復興に尽力。途絶えていた数多くの噺を再構成して復活させ、多数の弟子を育て、サンケイホールをはじめ全国各地での独演会を成功・定着させた。上方落語四天王の一人にして中興の祖。文化勲章、重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者、紫綬褒章など受章・顕彰多数。著書『米朝上方落語選(正・続)』(立風書房)、『上方落語ノート(1~4集)』(青蛙房)、『桂米朝集成(1~4巻)』(岩波書店)など。

「2013年 『米朝落語全集 増補改訂版 第一巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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