軍事学入門 (ちくま文庫 ヘ 10-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423412

作品紹介・あらすじ

日本は陸自をイラクに派遣しただけでなく、海自・空自は今なお海外で活動している。そして北朝鮮は核実験を強行し、中国の艦船は日本海を遊弋するようになった。軍事はもはや他人事ではない。19世紀以降の歴史を参照しながら、「開戦法規」や「作戦計画」、「動員とは何か」、「勝敗の決まり方」など素朴な疑問に答える。

感想・レビュー・書評

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  • 「軍事のイロハ」を改題・加筆・訂正したもの。

    全部で93項目にわたって2~4P程度の解説がついている。

    政治の立場から戦争をどうとらえていくべきかが語られている。

    やや文章が持って回っているため、意味がつかみにくいが、リアリストの立場から戦争回避をするためにはどうすればいいのかを訴えている。

  • 近代における軍事の歴史、基本について知れる本。

    自分も含めて一般的な日本人はこのあたりの知見というか専門家からすると常識だと思われることをまったく知らないように思うので、この本から知るところは多いと思う。

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764685

  • 戦争と外交のリアルがありました。
    感傷を交えず、冷徹に分析した結果に感服しました。
    近代国家でない国々に囲まれている日本は、いち早く軍隊と正しい認識を持つべきと思いました。

  • 2007年(底本2004年)刊。著者は元某信託銀行マクロ経済調査・企画担当。◆久々の???本。◇例示するに。WWⅠの要因を独軍の特異な動員体制に求める著者には、外交・同盟関係形成などの要因の過度の軽視、普遍化すると、因果経過における重要度の付け方の歪さが伺える。また、植民地論も、英印史の入門すら知っているのか?と疑わせるレベル(他の箇所で英印関係の最基礎事情としての印の独立要因すら「…思う」と叙述し、まともな考究は未了だと強く示唆)。◆調査と引用に……の本著者はBL入り。
    ◆備忘のために他を挙げると、戦争で死ぬ軍人・軍属は屈強な若者で、弱者ではない、との行が本書にはある。が、そもそも、この問題点は「屈強な若者」に選抜される人、自ら加わっていく人が、例えば貧困層という社会的弱者だ、という議論・問題意識であって、本書のような議論のすり替えを何の衒いもなく実行出来る点に、著者の論の不実さを感じずにはいられない。

  • 表題は「入門」となっているけど、体系的な「軍事学」を簡単に優しく教えてくれるものではなく、軍事に関する素朴な疑問に著者が答えるという、この本の一問一答式の構成のことを示しているようだ。

    そういう本書の性格づけがあってか、ちょいちょい顔をみせる著者の私感で論が歪むので、信用しづらい部分がある。

    「軍事」について一言持っている人が飲み屋での政治話とでも思って読むものかと。何も知らない者への入門書としては不適格に思える。

  • 軍事学とは、最も広い意味において、戦争または軍事に関する現象を研究する学問である。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou22901.html

  • 政治色が出過ぎて、歴史的事実よりも作者の持つ独自史観や政治的主張の方がウェイトを占めてしまっているのが非常に残念。宝島社の様な浅薄な雑学本ならこれでも構わないが、この内容で「軍事学」の名を冠するのはどうか。

    同名の防衛大学編著の方が明らかに正道であり、包括的に書かれているので、きちんと学びたい人はそちらを読んだ方がいい。

    蛇足だが、この作者は近代以降の銃は全てボルトアクションだと思い込んでいる節がある。

  • これ、政治家が読んだ方がいいんじゃないかな?
    ま、もう知っているはずだとは思うけれど。

    若い人ほど読んだ方がいいだろう。
    世界の中での自身の立ち位置を自覚するにはちょうどいい。

    太平洋戦争については目から鱗、というか、そういう視点かと唸ってしまった。
    これが正しいというものではないけれど、こういった多角的な見方を通して、決断をしていけるようになりたいと思う。

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