戦後少女マンガ史 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 134
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423580

作品紹介・あらすじ

約30年にわたってコミックマーケットの代表をつとめ、2006年10月に急逝した著者の、伝説のデビュー作。戦前からの少女文化の流れの簡単な解説も付し、1980年までの戦後少女マンガの全てを概観する唯一の通史。的確でバランスのいい記述は、著者のマンガ全体に関する幅広い知識と深い理解に裏付けされたものである。本書は、『戦後SFマンガ史』『戦後ギャグマンガ史』と続く"マンガ史三部作"の第一作となる。

感想・レビュー・書評

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  • 30年前の1980年に前後の少女マンガ全体を通史としてまとめた評論
    つまり扱っているのが30年分くらいでそこからここまでと同じくらいある
    にも関わらず未だこの評論のほかに少女マンガ全体を扱った評論が存在しないことがこの評論のえらさを示す
    いまだここ30年の少女マンガ論がないのは
    ひとつには少女マンガということの指すものが幅広いからだろう
    少年の上世代は青年だが少女の上世代を指す言葉はない
    個人的には『はいからさんが通る』(ライトノベルならもちろん『ジャパネスク』)こそ「少女マンガ」なのだが
    では「りぼん」(少年向けなら「コロコロコミック」)が「少女マンガ」でないといえば違うし
    (現在進行で描いているという意味で)吉田秋生作品もまた「少女」のマンガに違いない
    少年しこうの典型が誰かを必要としない「最強」のみにあるのに対して
    少女しこうはファンタジーを必要とするからこそいるのは現実である

  • 新書文庫

  • 2014/5/6購入
    2014/10/22読了

  • 105 目白ブコフ

  • 私のリアルなマンガ体験は、
    ここに挙げられた作品群より後のものになるんですが、
    そこに辿り着くまでの「流れ」がわかって面白かったです。
    そうか、進化と揺り戻しの繰り返しなのだなぁぁ、と。

  • なにがすごいって、著者の圧倒的な知識量。

    戦後から花咲いた少女漫画文化を、社会情勢から分析する。

    少女マンガ好きなら読んで損はしません。

  • 初版のものを図書館で借りたのですが、他の方の感想と比べたかったのでこちらで。実物を見てびっくり。なんとまあ古めかしい…小さなことだが「戦後」という言葉が歴史になっていくのを見るよう…。ページもわら半紙みたいで色も変わってるし。作品からの挿絵もたくさんあって、少女マンガがこんなにあったことに圧倒される。ほう、少女マンガは貸本から始まったんだ。花を背負い瞳には星が輝いて気持ち悪いと言われたころから、それ以前に眼に星も入らないころからどれほどの娘たちが影響をうけてきたのだろう。学業や仕事や結婚観など、もし政府が意図して思想を操ろうとしたらかなり簡単にできそうな気がする。以後、少女たちの生育環境に応じて分化した夢の数を投影して、いろいろなジャンルの漫画がつくられていった。私もマンガがまだ夢を追い、でも夢から少し醒めかけた時代の読者として、マンガを身体の一部にできたことは幸運だったなあと思う。

  • スーパースター米沢の、米粒ひとつもらさぬ少女マンガ史。もし存命で、このつづきを書いてくれるとしたら、いったいいまの少女マンガをどのように思うのだろうか。
    巻末の少女マンガ年鑑も素晴らしいが、木原敏江を突出して書いてくれたのが
    単純に嬉しかった。「少女マンガで泣かせることができるのは、木原敏江と大島弓子
    だけである」。とにかく大島弓子好きなんだよね、米やん。

    この本は書き出すとえんえん長くなってしまうので割愛。解説も素晴らしかった。

  • ディープすぎてちょっと私には理解しがたいです。
    どこらへんから、ホモがでてきたとか そうゆうことしか覚えてません。

    しいて言えば、漫画のタイトルがいちいちかわいいことです。
    すてきなコーラとか、かわいすぎるでしょ!!

  • 基礎文献。

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著者プロフィール

米沢嘉博(よねざわ・よしひろ)1953~2006
1953(昭和28)年熊本市生まれ。明治大学工学部入学を機に上京。漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。2006年10月1日、病没。享年53。
2009年には「米沢嘉博記念図書館」(明治大学)が開館された
主要著書:
『戦後少女マンガ史』新評社/ちくま文庫
『戦後SFマンガ史』同上
『戦後ギャグマンガ史』同上
『手塚治虫マンガ論』河出書房新社
『藤子不二雄論 FとAの方程式』河出書房新社
『戦後エロマンガ史』青林工藝舎
主要編著:
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 少年マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 手塚治虫マンガ大全』I, II 平凡社
『別冊太陽 乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』平凡社
『別冊太陽 発禁本』I, II, III 平凡社


「2016年 『戦後怪奇マンガ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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