はじまりは大阪にあり (ちくま文庫 い 52-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 97
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423634

感想・レビュー・書評

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  • ちくま文庫の、こういう民俗学っぽいやつ
    好きなテイストのが多いのよね〜。

    タイトル通り「大阪から始った」ものを
    いろいろと紹介してくれる本ですが
    ザッと概略を語る雑学本にくらべて
    関係者へのインタビューなども
    含めた構成になっているから
    よりプロジェクトX感が強いといいますか。

    関係者だけではなく
    その当時その商品を使っていた人や
    そのサービスに思い入れがある人なんかを
    上手に登場させているのがおもしろい。
    ライターさんの腕ですねぇ。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/410103

  • 退屈。著者の長編ルポルタージュは面白いのに、このような『お仕事』は実につまらない。

  • 井上理津子さんの「はじまりは大阪にあり」、2007.9発行です。東京に比べて馴染みの薄い大阪ですが、どんな本だろうと興味を持ちました。大阪発祥のモノ・コト・ビジネスでした。なるほどなるほどと。今もお世話になってるものがほとんどです!①おまけ付き商品・グリコ(1929年)②回転寿司・元禄寿司(1953年)③ビヤガーデン(1954年)④カラー下着とスキャンティ・鴨井洋子(1955年)⑤カッターナイフ(1956年)⑥即席ラーメン・チキンラーメン(1958年)⑦電卓シャープ(1964年)⑧ボンカレー(1968年)

  • おなじみの商品が、実は大阪発祥だった。ということを紹介する一冊。
    大阪発祥と言っても、開発者は必ずしも大阪出身ではありません。
    地方から出てきた人、東京から大阪へ移ってきた人などが、大阪という地で商品を開発し、売り出し、広めていった。それは大阪という風土が関係しているのではないか、と著者は考察しています。

    生まれたときからすでに身近にあった商品が多く登場するので、その出自に触れられるのはおもしろくも興味深かったです。

    補足。途中、近所の人が登場してびっくりしました。
    幅広くいろいろな人を取材して本を作っているのだなと、強く感じた次第です。

  • 回転寿司、チキンラーメン、ビヤガーデン、グリコ、電卓、プレハブ住宅、千趣会、クレパス、仁丹、VANなどなど、大阪発祥のものがたくさん紹介されているが、それがなぜ大阪だったのかという洞察はほとんどなく、自由と流行は大阪の軽薄さの裏返しかというような感慨だけが残る。さらりとした筆致で何故か退屈する本。

  • 世界ではじめて先が折れるカッターを作ったというのに衝撃!カッターってあれが当たり前だとおもってた…偉大だ。

  • 即席ラーメンも回転すしも電卓も、大阪が発祥の地だった!?
    え、あのクレパスもですか。大阪ならではのモノ・コト・ビジネスを活き活きと伝える一冊です。

  • 回転寿司の発祥は元禄寿司の大阪布施店らしい。昭和33年という。昭和30年代の後半に家族で連れて行ってもらった記憶があるので、はやりだしてまもなく体験できたわけだ。他にも「全国初」というものをたくさん生み出している大阪についてこまめに取材している楽しい書籍。

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著者プロフィール

井上 理津子(いのうえ・りつこ):ノンフィクションライター。1955年奈良県生まれ。タウン誌記者を経てフリーに。主な著書に『さいごの色街 飛田』『葬送の仕事師たち』『親を送る』『葬送のお仕事』『医療現場は地獄の戦場だった!』『師弟百景』など多数。人物ルポや食、性、死など人々の生活に密着したことをテーマにした作品が多い。

「2024年 『絶滅危惧個人商店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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