自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.76
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本棚登録 : 982
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480423726

感想・レビュー・書評

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  • 世評は高いようだが、自分にはどういうところを面白がったらよいのか分からなかった
    ハーメルンの笛吹についても謎の解き明かしがされているわけではない(ミステリ読みとしては、期待外れ)
    全体的に話があちこちに飛び、散漫な印象を受けた
    これならブローデルの『歴史入門』とかのほうがよっぽど面白いよ

  • うーん

  • 課題図書だったから読んだ。面白かった~

  • AK3c

  • 阿部謹也氏の本は『ハーメルンの笛吹き男』に続き2冊目です。途中、教科書を読んでいるような少し退屈で、なかなか頭に入ってきませんでした。第五章の笛吹き男との出会い、第九章の人はなせ人を差別するのか、は面白く読めました。
    自分がなぜヨーロッパに興味を持ち、ヨーロッパ関連の書物を読み漁るのか?を考え、日記にでも書いてみようかと思いました。

  • 4月から歴史学を初めて研究テーマを決めなければいけないこの時期に読めて良かったと思える本。
    あと、第二外国語学ばねばと焦りを感じさせる本でもある。

  • ・一元的な評価軸がなぜ必要とされるか
    それは、集団が発生したからではないか。
    10世紀から12世紀にかけて、キリスト教の進展と共に、コミュニティが家を基本単位としたものから、都市へと拡大していった。
    本書ではこのとき、家を基本にしていた時の小宇宙、大宇宙という世界の見方が神、あるいは神のもとでの善悪という1つの価値観に収斂していったとしている。

    大宇宙として認識されていたものたち、自然の脅威や、生と死に関わるものは新しいルールのもとで、なきものとされていった。あるいは、キリスト教のルールの中に体系づけられていった。
    自然の脅威として存在はしているが、社会的には抹殺されいったものたち、目を背けるべきものたちが差別(蔑視ではなく、賎視、恐れを含んだもの)の対象となっていった。

    主観の世界から客観の世界への転換が起きた。
    世界は得体の知れない恐怖から観察可能な具体的な事実へと変化した。

    で、ここで検討したいのは、なぜこういった価値観が生まれ、支持され、広まってきたのかということだ。

    ※書き途中

  • 第1章 私にとってのヨーロッパ
    第2章 はじめてふれた西欧文化
    第3章 未来への旅と過去への旅
    第4章 うれしさと絶望感の中で
    第5章 笛吹き男との出会い
    第6章 二つの宇宙
    第7章 ヨーロッパ社会の転換点
    第8章 人はなぜ人を差別するのか
    第9章 二つの昔話の世界
    第10章 交響曲の源にある音の世界

    著者:阿部謹也(1935-2006、千代田区、西洋史)
    解説:山内進(1949-、小樽市、法学)

  • [評価]
    ★★★☆☆ 星3つ

    [感想]
    著者自身の体験をもとに書かれた歴史学や学問の入門書
    実際に著者が体験したエピソードがもとに書かれているため、非常に読みやすく歴史とどのように関係を持つべきであるのかが書かれている。
    一通り読んではいるが、いつか再読することで気がつくこともあるだろう。

  • E.H.カーの「歴史とは何か」以来、あまり触れてこなかったテーマですが、主体的、自覚的に学ぶことの重要性を改めて考えられる一冊。歴史入門書としてオススメです。

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著者プロフィール

1935年生まれ。共立女子大学学長。専攻は西洋中世史。著書に『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『学問と「世間」』『ヨーロッパを見る視角』(ともに岩波書店)、『「世間」とは何か』『「教養」とは何か』(講談社)。

「2002年 『世間学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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