- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480423733
感想・レビュー・書評
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"日常で数学を上手に使うこととは、こんなことですよ~ということが書いてある本。結構難しい問題もある。
勉強になりました。"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いいことを書いてあったような気がするのだが、二日酔いのひどいときに読んでいたのでほとんど記憶が無い。。。章末に入るコラムがいまいちだった記憶がわずかに。
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〈よのなか〉教科書 数学 ―
http://www.shinchosha.co.jp/ -
「よのなか科」で有名な藤原和博氏監修の数学本。
「社会で役立つ数学の本質」をテーマにまとめられた本。
一読して、
「カテゴリー化」「抽象化」「概算」「近似」など
数ある数学の中で人間の思考・判断に直結するものが
多く取り上げられており、
現代社会を生き抜くために必要な素養について
一通りの内容を理解できる良書だと感じた。
ただ、現状としてこれらの内容は、
学校数学ではあまり積極的に取り上げられていないものが多い。
とりわけ、概算や近似はゆとり教育により
削減の対象となったないようだから、皮肉としか言いようがない。
(カテゴリー化・抽象化はそれ自体受験問題として出題しにくく、
概算・近似は厳密さを追い求める数学者に好まれない内容なので
現状で扱いが軽いのはやむをえない部分もあると思う。)
「現行の学校数学が現代社会にとって役立つ部分を教えていない」
そう言ってしまえばそれまでなのかもしれない。
しかし、個人的にはもう少し、
現行の学校数学の内容に即したテーマも加えて欲しかったと思う。
とりわけ、関数や文字式、確率統計の領域は
本書でほとんど出てこないため、
解釈次第では
「今の学校数学はやっぱり社会で役に立たない」と
誤解されかねないので…。