- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480423887
作品紹介・あらすじ
ある春の日に出会って、ある春の日に別れるまでの、恋愛問答歌。短歌と、そこに添えられた詩のような断章で、男と女、ふたりの想いがつづられる。紡ぎ出された言葉のひとつひとつが、絡み合い、濃密な時間を作り上げていく。短歌界注目のふたりによる、かつてないほどスリリングで熱い言葉の恋愛。文庫化にあたり、ストーリーに沿って1章ごとにふたりの自作解説を付加した。
感想・レビュー・書評
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『短歌があるじゃないか』(角川書店)を読み終え、次は穂村弘さんと東直子さんの短歌を読んでみることに。
アマチュア歌人のみなさんの短歌もとても面白かったのですが、本書ではお二人のプロの力を見せつけられました。
穂村さんと東さんがメールで交換しながら作成した短歌と散文で紡がれる、1組の男女の恋の物語。
三十一文字の短歌と短い会話のような散文から滲み出すものすごく豊かな情景に圧倒されました。
文字で書かれていないのに、「きっと彼らはこんなことを面白がって、2人でくすくす笑うだろう」とか、「たぶんこんな表情を浮かべているんだろう」ということが頭に次々と浮かんでくるのが不思議です。
小説よりも読者に委ねられた余白が多いはずなのに。
恋愛をしているときの満ち足りているようで、だけれどもアンバランスな感じにくらくらしつつ読了。
ふと読み返したくなる中毒性高し。
常備薬のように手元に置いておきたい1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉も知らないくせに、赤ちゃんは話をしたがる。
あ~、とか
だぁ~とか、
うぅぷとか、
何?
何が言いたいの?
何も伝わってないよ。
そうか。
でも、嬉しいよね。
生まれてきたんだもの。
生きてる事がきっととんでもなく嬉しいんだよね。
きっと、どんなものでもキラキラ見える。
生きているのが(恋してるのが)
楽しい事に気がつくと
回転ドアも
郵便局も
ブルドックソースも
月見バーガーさえも!
穂村さんと東さん、
二人の歌人が交互に詠んだ恋の歌は
赤ちゃんが話す言葉みたいに自由で、それはもう
怖いくらいにキラキラしていた。
『遠くから 来る自転車をさがしてた 春の陽、瞳、眩しい、どなた』-
円軌道の外さんへ
いやぁ~、
なんて上手い
褒め言葉なんやろ♪
レビュー書くのますます楽しくなってしまいそうやし(^^♪
恋の歌は誰が...円軌道の外さんへ
いやぁ~、
なんて上手い
褒め言葉なんやろ♪
レビュー書くのますます楽しくなってしまいそうやし(^^♪
恋の歌は誰が歌ってもキラキラしてるもんやけど、
気恥ずかしい言葉を使わなくてもキラキラしてるとこが、好きだなーと感じた短歌集です。
楽しいですよっ☆2012/07/16 -
「全部網羅読みするのが楽しみ」
判ります。
私も同じなんです、、、←但しとってもスローですが。。。「全部網羅読みするのが楽しみ」
判ります。
私も同じなんです、、、←但しとってもスローですが。。。2012/07/19 -
nyancomaruさんへ
私もスローです。
読み進んでいる間に、また好きな作家さんが出来て、ますます<これから読む本>は増え続けていきま...nyancomaruさんへ
私もスローです。
読み進んでいる間に、また好きな作家さんが出来て、ますます<これから読む本>は増え続けていきます…
一日24時間の他に<読書の為のサービス的な時間>が欲しいです♪2012/07/20
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この本はNHKドラマ「この声を君に」に登場した。
発熱中の麻生久美子(朗読教室の先生)が
堅物の竹野内豊(大学の数学教師)に
この本を読んで、と言う。
本に掲載された艶めかしい短歌の数々を
すっかり覚えている彼女。
おろおろするばかりの彼。
頑なに男性を拒む彼女と、不器用すぎる彼は
恋愛への扉の前で行ったり来たりしている。
にも関わらず彼女は、熱のせいもあって
まるで彼を誘うようにつぶやく。
隕石で手をあたためていましたが
こぼれてしまう これはなんなの
(ちくま文庫「回転ドアは、順番に」P60
出版社: 筑摩書房
ISBN-10: 4480423885
ISBN-13: 978-4480423887)
何なんでしょう。このエロス。
とろりとした透明の液体に落とされたような
不思議な感覚があまりに印象的で
即 読んでみた。
裏表紙に
「ある男女が ある春の日に出会い
ある春の日に別れるまでの恋愛問答歌」
と書いてあって、はじめは
著者である歌人の穂村弘さんと東直子さんが
本当に恋愛関係にあったのかと思ったが
そうではなく、お二方が純粋に創作した
恋愛詩歌の往復メールをまとめたものなのであった。
子猫のように言葉と文字をころがし
ジャグラーのようにぽんぽんと宙に放り投げる才能が
激しくうらやましい。
私も短歌やってみたい…と少し思った。
人は恋をすると 多かれ少なかれ
ふにゃふにゃのよれよれになるわけだが
現在熱愛中の人がこの本を読んだら
どんな反応をするだろう。
?の顔でスルーするのか 身もだえするのか
こっそりのぞいてみたい。 -
交互に短歌を詠む、というアイデアはいいが、全体を流れるストーリーが伝わりにくい。作者二人の自己満足のまま進んでいって、読者は(少なくとも私は)置き去り、という感じ。短歌と散文の関係性をもうちょっと丁寧に書いてもらえるとありがたかった。やはり個別の短歌集を読もうと思った。
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ロマンチックな気分になるね
ロマンチックな気分になりたい人は読んだらいいね
文庫版をたまにパラパラと捲るのがいいと思う -
個人的には合わなかった。
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ゆるふわ*きらきらな感じが好きな人にはたまらないでしょう。
私には合いませんでした。抽象的すぎて、言葉だけ飾ってる感じがしてしまって、何が伝えたいかよく分からず。私は短歌そのものに向いてないのかしら(笑)。 -
二人の歌人が詩歌で仮想恋愛。
愛がどんどん加速していく感がリアル。
だけど、どこかフワフワと掴めない空気を感じる。
恋って、愛ってもしかして宇宙なのかなあ。。。
穂村氏の言う「2001年近所の旅」はまさにキューブリックの世界なのかも。 -
よく陽が窓から入るあたたかい部屋を思い浮かべる。
出てくる言葉達は「包装紙に大事にくるまれたきれいな形のお菓子」のよう。
才能がないので説明しようとするとどんどん離れてしまうのでやめることにする。
出てくる言葉は日常に潜んでいるものばかり。鮮やかです。 -
「回転ドアは、順番に」(穂村弘 東直子)を読んだ。私はこれほどまでに凝縮された言葉で語られた愛の詰まった本を知らない。短歌で泣いたのも初めて。続けて2回読みました。一首だけ引用。『眩しくて 何も言わないゆびさきに触れる理由を考えていた』東さんってさあ・・・。穂村さんもォ・・・。
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