名短篇、さらにあり (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (2008年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480424051

感想・レビュー・書評

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  • 舟橋聖一「華燭」
    永井龍男「出口入口」
    林芙美子「骨」
    久生十蘭「雲の小径」
    十和田操「押入の中の鏡花先生」
    川口松太郎「不動図」
    川口松太郎「紅梅振袖」
    吉屋信子「鬼火」
    内田百閒「とほぼえ」
    岡本かの子「家霊」
    岩野泡鳴「ぼんち」
    島崎藤村「ある女の生涯」

    音楽のアルバムのように、短編集の構成も大事。
    胡乱な様子ではじまって、松太郎あたりでぎゅっと盛り上がり、「鬼火」「とほぼえ」で冷やす。かの子でのん気、その後の「ぼんち」が効いてる。藤村がトリなら文句ないでしょ、のダメ押し。

  • ふむ

  • かなり、旧い時代に書かれた旧いハナシばかりだから、読みにくさはある程度あったのだが、なんというかな、通底にある物悲しさみたいなものや恐さだったりというのはちゃんと伝わってくるものなんだな。
    靴を間違えて履いてかれてしまう話があるが、自分も通夜ではないが、昼飯食べた茅場町の飯屋でそういう経験があるが、多分昼間だし酔ってもいないはずなのに、間違えるやつなんているというのが、本当に信じられなかったあの出来事を思い出した。

  • 以下収録内容

    舟橋聖一「華燭」
    永井龍男「出口入口」
    林芙美子「骨」
    久生十蘭「雲の小径」
    十和田操「押入の中の鏡花先生」
    川口松太郎「不動図」
    川口松太郎「紅梅振袖」
    吉屋信子「鬼火」
    内田百閒「とほぼえ」
    岡本かの子「家霊」
    岩野泡鳴「ぼんち」
    島崎藤村「ある女の生涯」

  • 収録内容は以下の通り。

    舟橋聖一: 華燭
    永井龍男: 出口入口
    林芙美子: 骨
    久生十蘭: 雲の小径
    十和田操: 押入の中の鏡花先生
    川口松太郎: 不動図
    川口松太郎: 紅海振袖
    吉屋信子: 鬼火
    内田百閒: とほぼえ
    岡本かの子: 家霊
    岩野泡鳴: ぼんち
    島崎藤村: ある女の生涯
    北村薫、宮部みゆき: 解説対談「小説という器の中の不思議の世界」

    『紅梅振袖』
    職人の一途さが眩しい。ここまでの一途さをどう思うかは人によるだろうが、私は、こうありたいと思った。
    『鬼火』
    途中からの急展開に、驚くなり反省するなり。
    『ぼんち』
    まるで自分の事を言われているようで、甚だ嫌な気持ちになった。こうあってはならないと思った。

    カバーデザインは神田昇和。

  • 北村薫氏、宮部みゆき氏の選んだ
    昭和の傑作短編12作

    どれも名作なのだろうけれど
    最近の軽い文体に慣れてしまった身としては
    かなり読みにくい

  • 何だか読み返すのが辛い作品が多かった印象。。。

    文庫本だと解説があって、それも好きだが
    ラストの北村氏と宮部氏の対談形式もいい。
    恥ずかしながら島崎氏以外存じなかったので、全くの先入観ナシの為、対談についていけないことも多いのだが。。
    お二人の意見をきくと、より面白さが増す。

    華燭…舟橋 聖一
    →三谷氏の映画の雰囲気を思い出す。。
    出口入口 …永井 龍男
    →ちょっと難しい。。。会社の立場とか??
    骨…林 芙美子
    →主人公にしても、弟にしても、父親にしても。。そこまでの悪人は誰ひとりいないのに、幸せになれない、報われない現実。。辛い。。
    雲の小径…久生 十蘭
    →う~ん??解釈は読者に任せるのだろうか??
    押入の中の鏡花先生 …十和田 操
    →存じてたら、さぞかし面白いのだろうな。。
    不動図…川口 松太郎
    紅梅振袖…川口 松太郎
    →こちらの方が分かりやすい。そこまで意地にならなくても、とも思うが。。
    鬼火…吉屋 信子
    →宮部氏の解釈を読んで、そっちか、と。
    催促人のせいで、先に奥さんが…結果として旦那さんが、と思っていた。
    少しの意地悪や皮肉なんて、誰もがやりがちだけれど、だからこそ、気をつけないと。。
    とほぼえ…内田 百間
    →そっちかぁ。。旧書式だけれど短いのでさほど苦しまず読める。
    家霊…岡本 かの子
    →読み終えて、タイトルについて色々考察。
    ぼんち…岩野 泡鳴
    →辛い!!授業中お腹が痛くて、でも周りには苦しみが分らないし、こちらも大袈裟にしたくないし、という体調不良時のしんどい思い出がまざまざと蘇る。。
    本当、「ぼんち」だなぁと、読み終えて納得するけれど、気持ちも分かるから
    この本の中で一番辛いお話だった。
    ある女の生涯…島崎 藤村
    →これも辛い。。。今なんてもっと生きるし。。。
    お二人の解釈が興味深い。

  • 奇妙な話が多い

  • 好き嫌いが結構分かれそうな短編集。当方の好みは『骨』『不動図』『家霊』かな。林芙美子は『放浪記』の甘さと打って変わった感じでちょっと見なおしました。川口松太郎・岡本かの子はそもそもほぼ未読の作家ということもあり、新鮮さ含めて楽しめました。
    しかしほとんど今の時代に読まれていない作家のような気が、、、あれですな、作品が未来も生きていくということはやはり大変なことなんですなぁ。

  • かの子の作品があって嬉しかった。
    印象に残ったもの林芙美子「骨」。
    ふふっとなったのが十和田操「押入の中の鏡花先生」。近代に限ったことではないのだろうが、この時代の文壇世界の交流というか、文学をやる人の師弟関係ってくすぐったくていい。一途。
    川口松太郎「紅梅振袖」と岡本かの子「家霊」は泣けた。弱ってるときに読んじゃ駄目なやつ。
    呆然としたのは岩野泡鳴「ぼんち」、島崎藤村「ある女の生涯」。頑張って読み読み、読み終え、えっ、ええー…となった。

  • 面白いものもあるけど、昔の小説は読みづらいなぁ

  • うー、これもイマイチだった。いくつか斜め読み。読みやすいのもあったけど、特に面白かったものはなし。

  • 続いてボリウム2。けっこう重めの作品群だ。

     「華燭(舟橋聖一)」からはじまるが、ほぼ漫才。しかもおもしろくはない。

     ここでギブアップ。再読を期して、以下はすべてパス。

     「出口入口(永井竜男)」、「骨(林芙美子)」、「雲の小径(久生十蘭)」、「押入の中の鏡花先生(十和田操)」、「不動図(川口松太郎)」、「紅梅振袖(川口松太郎)」、「鬼火(吉屋信子)」、「とほぼえ(内田百間)」、「家霊(岡本かの子)」、「ぼんち(岩野泡鳴)」、「ある女の生涯(島崎藤村)」

  • 頭にこびりつくようなものには当たらなかったけど、どれも頭の片隅にあって忘れたようで覚えてる作品になると思う。
    なんかボワ〜っとしてる。
    なんか色んな意味で泣ける作品が多いかな、今回は。もちろん、笑えるのもあったけど。

    最後の「ある女の生涯」は悲しくなってくる。それで、泣ける。あぁ…なんかなぁ…こんなのって…あぁあ〜。嫌だなぁ…でもねぇ。みたいに、ウジウジしちゃう。これを最後に持ってくるのか、インパクト強いな!

  • 鏡花読んでたらギャップを楽しめる十和田操『押入の中の鏡花先生』他

  • 北村薫と宮部みゆき撰の短編集、第二弾。
    何故か短編集あまり得意ではないのにまた借りてしまった。しかも本著は、「人間の愚かさ・不気味さ」がテーマであり、全体的に暗かった。
    今回も最初の2頁くらい読んで合わない、と思ったら潔く飛ばした。

    舟橋聖一の「華燭」は、中でもダントツに良かった。
    結婚式の披露宴が舞台。その二人を引き合わせた、というある男性のスピーチで物語は進んでいく。披露宴で言ってはいけないことを言う人っているだろうな、こんな雰囲気になるんだろうな・・・と想像してしまった。
    最初の華やかさと、最後の無の状態のギャップの描き方が旨い。

    短編って、当たり外れが自分の中で大き過ぎるから難しいな。

  • 「ぼんち」が面白かった。

  • 幅広い小説をご存じの北村薫先生は、茶飲み友達になってほしい人No.1。このシリーズ、大好きなんですよね。なかでは林芙美子の「骨」がやっぱり一番。岡本かの子の「家霊」も意外ないい話。そして「押し入れの中の鏡花先生」。ごちそうさまでした。

  • 001.11.1/5.8刷、並、カバスレ、帯なし
    2011.11/22.津BF

  • 名短編、ここにありを飛ばして続編を読んでしまいました。

    読み終わって思ったのは、名短編を読むと
    名句や名歌を詠んだときの「キレのいい感情」が湧いてきますね。

    生きた時代が異なる作家の短編集で、文体も描き方も様々だったのが新鮮。100年近く前に書かれたとは思えない、新しいとさえ感じるストーリーの数々。
    特に以下の3作品
    華燭:結婚式のスピーチが実は…
    骨:「現実はずんずん歩いていく」という本筋の描写が上手い
    とほぼえ:始まりから罠にはまっていた

    ぼんちやある女の生涯の時代背景と描写にも驚きでした。

    巻末の北村・宮部対談では作品への思い入れや感想もあってより楽しめました。

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