それからの海舟 (ちくま文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424433

感想・レビュー・書評

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  • 「本所の勝麟」ぶらぶら記
    苦心惨憺の“その日”まで
    「虎穴に入らずんば」の横浜行
    空しくなった最後の大芝居
    静岡‐東京行ったり来たり
    ふたたび西郷どんとともに
    政府高官はもう真ッ平
    「薩摩軍が勝つよ」
    逆賊の汚名返上のため
    野に吼える「氷川の隠居」
    「文学は大嫌いだよ」
    「我が行蔵」と「痩我慢」
    誰が知る「あひるの水かき」
    洗足池の墓詣で

    著者:半藤一利(1930-、東京都、作家)

  • 半藤さんの勝に対する愛情。

  • それから、つまり明治維新後の勝海舟の過ごし方に焦点をあてた、半藤ならではの書籍。幅広い調査に基づいて著されたことが分かる。
    よく言われているように、ブラブラしていたらしいが、維新後は政治に深く関わらず、客観的な立場を貫いたのは、なかなかに大変だったんだろうと思う。そのようにして、いわゆる余生を暮らす、というのは難しい事業だったろう。

  • <i>天下動乱のとき、人々が難を恐れ策に窮して誰もその護に当たろうとしないとき、勝は百難を恐れずに身を挺したのである。もちろん旧幕府の首相兼外相兼陸相として、西軍側と交渉しなければならない立場におかれたゆえといえば、それまでではあるが、決して逃げようとはしなかった。しかもその首尾一貫してとった方策が西欧列強の代理戦争としての内戦を避けることで、それを押し通したことは見事であった。(p.322)</i>
    好みが分かれて掴みにくい人物であるけどやはり凄い人だ。維新以後の勝海舟のことが分かる良書。

  • 「わざわざ厭味たらしく、偽悪的に言う悪い癖がある」本所生まれの江戸っ子、勝海舟を、親しみを込めて「勝っつぁん」と呼んぶ著者。
    勝海舟こそ腹の据わった偉人、信念の人、稀代の政治家。それに比べて福沢諭吉の人間のなんて小さいこと。「花神」で絶賛されていた軍師大村益次郎もやなやつ。それに比べて西郷のなんと偉大なこと。何てったって勝っつぁんが誉めちぎるんだから間違いない。本書を読んで、勝贔屓の著者の辛辣な人物批評が心地よく頭に入ってきた。

  • 最近阿川弘之さんがなくなって、ふとみるとこの本の推薦文を書いているのに気がつきました。
    それで随分前に買っていた本書を読んでみました。

    著者の半藤一利は、江戸っ子で疎開は長岡で、官軍が大っ嫌いで勝海舟だいすき!という人間なんだそうです。
    そんなわけで、勝海舟のことも「勝っつあん」と近所のお兄さんのように親しげに呼びかけてます。

    大体、小説でもドラマでも、勝海舟といえば「江戸城無血開城」が一大イベントであって、その後どうなったかあまり描かれることはありません。
    無血開城のころ、勝海舟は40代で、死ぬまでまだ30年ぐらいあったので、明治も随分生きていたのですが、どうしていたのかほとんど知りませんでした。

    この本では著者は勝海舟びいきではありますが、徳川の幕臣の生活のために努力したり、最後の将軍慶喜との交流や、福沢諭吉と喧嘩したり、大久保利通の要請を断ったりと明治でも何かと勝海舟は中央政府と関わりがあったことが書かれてます。
    しかし、勝は基本的には隠居というか、政治からは身を引いたことにしたかったようで、あまりがっつりと関わってはいません。

    半藤一利らしく、明治維新というものの功罪や今の政治にもつながる日本人論みたいな考察もあって面白かったです。
    しかし、あまりにも勝海舟びいきすぎるので、星一つ減にしておきます。

  • 江戸っ子による勝海舟評伝

  • 明治維新後の勝海舟の姿を知る事ができる1冊です。政府の要職につかず徳川慶喜の名誉回復に駆け回りながらも、奥さんからは墓を一緒にするなと言われる姿。薩長史観の逆から海舟を通して明治初期を知る事ができます

  • 江戸城開城から、あんまり有名じゃないと思われるその後の勝海舟の話。

    勝海舟について僕が知らない時代のことを書いているので買って、実際読んでみて「なるほどそんなことあったんだ」と。

    完全に「勝びいき」の本だけど、そこまで嫌味には感じなくて、親愛の気持ちで書かれている感じなので、勝海舟に興味があればおもしろい本だと思う。

  • 2008年11月15日、7刷、並、帯無
    2014年8月16日、松阪BF

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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