文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

制作 : 東雅夫 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 124
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424617

感想・レビュー・書評

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  • 実際に文豪が体験した実話怪談話を集めた一冊。
    やはり同じ怪異を複数の視点で書いている作品が面白いですね。遠藤周作の話は三浦朱門と二人で体験した話しかり、田中河内介の話しかり。
    「田中河内介の話」は畳みかけるように次々と色んな人の異聞を読み進めていくと、だんだん読んでるこちら側もこんなヤバイネタの真相暴露を読んでて大丈夫なのかしら…とジワジワ不安が押し寄せてくる面白さ。
    小林秀雄が書いた「菊池寛」の幽霊話も面白かった!(それ以前に、まずこのエッセイが菊池寛論になっているのでそれ自体が面白い)

  • いろんな怪談話が読めて面白かった。

    『現代作家篇』と『芸術家・学者篇』がゾッとしたし面白かったなあ。
    芥川の『凶』は、怪談という見方もできるけど芥川の憂鬱症というか…亡くなる数年前の話なのでそういうふうな見方もあるなと思って印象に残った。

  • 好き。
    最近の実話怪談と違って、
    やっぱり文章に趣がある。
    田中河内のすけ、キドウも書いてたら面白いだろうに。
    実はあるのかな⁇
    しかしこれだけでもディテールに差があって、
    人の記憶なんてやっぱりあてにならないな。
    淡谷のり子氏がこんなに文章上手とは知らなかった。
    結構ゾッとした。
    川端康成だけ、文章に途中であいてしまった。
    最後のお稲荷様、可愛い。

  • 遠藤周作と三浦朱門、佐藤春夫と稲垣足穂の、互いにリンクしている怪異が興味深い。
    特に佐藤と稲垣は仲が悪いという先入観があったのもあり、面白かった。
    ほかの作品も、代表作とはいえないまでも小粒の味が効いていた。

  • 感想はブログでどうぞ。
    http://takotakora.at.webry.info/201407/article_2.html

  • 明治から現代までの文豪たちの語る「実話」怪談です。夏を涼しく過ごしたい方はぜひ読んでみてください。

  • 他のところで読んだような話も多数入っているのだが、そうにしても手元に置きたい一冊。
    やはり、本人が体験した話、というのが怪談として一番良いです。

    様々な人による様々な語り口のものがうまく組み合わさっています。
    最後にもってこられたエピソードが、紙上百物語会で昂った気持ちを優しく治めてくれます。

    個人的には菊池寛という人に興味がわいたので、機会があれば作品を読んでみようという気持ちになりました。

  • 遠藤周作と三浦朱門の熱海体験談は何度読んでもゾワワ。
    そしてこの度新たなる田中河内介話…詳しく知りたいけど妙なことが起きたら困るのでやめとこう…。

  • 語り口は様々だけれども話の持って行き方にパターンがある。「自分は幽霊の類いは信じていないのだけれど、しかし一度だけ(あるいは二度、三度だけ)それらしい体験をした」みたいな前置きで始まることが多かった。また、怪談の内容も、よく似ている。フィクションの怪談の方がよほど怖い。泉鏡花とか。
    面白かったのが稲垣足穂の怪談。化物屋敷。師匠の佐藤春夫も同じ体験を書いている。語り口は威勢がいいのに、けっこうビビりで笑えた。一方稲垣談は、淡々と語っていてモダン。それがかえって怖かったりする。

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