言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424709

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • 20180928読了
    2008年発行。対談相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美。田丸久美子、糸井重里。●P181 日本人は、みんな同じにすることが平等だと思い込んでますね。違うのに平等、対等っていうのが、本当の平等なのに。勉強嫌いな子も高校、大学へ行かせるみたいな。大切なのは、大卒も中卒も対等だってことのほうなのに。●P307 ソ連の作文教育 

  • 言葉は 生き物 である
    相手がいてこその言葉のあれこれ
    いゃあ 面白かった

    田丸公美子さん
    糸井重里さん
    星野博美さん
    との 対談が秀逸

    それになによりも
    巻末の黒岩幸子さんの
    解説にかえての
    「弔辞」が
    すばらしい

  • 全編 田丸公美子さんの対談の方が、タイトルに沿った 楽しい本になったと思う

    言葉の意味を伝える翻訳のプロでも、テーマに沿って 言葉を引き出すのは難しいのかなーと思った。対談相手によって、バラツキがある

    出版社としては、有名人との対談を 入れた方が 売れるという判断だったのかなー

  • いろいろなお話しを紙面傍聴できる対談集。紙面化された対談集で読むに堪えうるものに出会うことってあまり多くはないのだけれど、対談している人たちがそれなりのしっかりとした内容、聞き手を引き込むようなことを話していれば、読めるものなのだな、と。
    でも、さすがの米原様でも、対談相手によってうわっ滑りのことしか話せていないときと、ノリノリでお話ししていたはず、と想像できるものとがあるのは「一読瞭然」。

  • 米原万里の対談集。お相手は小森陽一、林真理子、児玉清、西木正明、神津十月、養老孟司、多田富雄、辻元清美、星野博美、田丸公美子、糸井重里。

    特に言語に興味のある自分にとっては田丸公美子との対談が面白かった。そして言葉の達人といえども、言葉だけじゃなく幅広く勉強している、つまり「教養人」であることは自分にとってよい刺激になった。自分も頑張らなければ。

  • 濃い米原さんが、さらに濃い面々と対談した対談集。
    糸井さんとの対談は特に面白かった。
    私も子供の頃は海外で暮らしていたから、カルチャーショックは少しわかる。夏休みが終わるとクラスの面々がリセットされるんだよね。

  • 知識を積み重ねるだけでなく、それをいかに使いこなすかをきちんと学ばれた、幸せな人だなと思う。文章のように練る暇なく、即興となる対談でこの充実感。考えても詮ないことだが、生きていらしたら、今の日本をどう語ってくれたろうかと思わずにいられない。

  • 購入して読み。

    社会主義・共産党の話が多かったなあ。
    ・私の妹は、小学校に入学して席を決めるとき「先生、うちは共産党だから左側にしてください」って言ったんですって(笑)(p39)

    ・ロシアでは才能は神様からもらったもので個人のものではないという考え方がある。才能を祝福する文化があり、劣等感があまりない(p88あたり)

    ・父親が無条件に自分を愛してくれている、と感じながら幼年期を過ごせたのは幸せでした。世界中が敵になっても父親だけは自分に味方してくれるという絶対的な確信があるからこそ、勇気を持って世の中に踏み出していけるし、冒険もできますものね(p127)

    ・だから、何かに関して、すごく習熟が遅い子とかいるじゃないですか。それは別に言葉に限らず、そういう子って、逆に完璧に身に付く可能性があるんですよね。(p294)

    同じ内容が重複して出てきたり。
    自分にとって面白いのは語学、文化に関するところ。
    林真理子、田丸久美子、糸井重里の話が面白かった。
    あとは黒岩幸子の「素顔の万里さん」も。米原万里の人柄がよく分かって好きになった。

  • 米原万里さんの対談集。読んでると各対談者の本やその時々で触れられている米原さんの本も全部読みたくなり、大変。成果がなかった外交の後の記者会見で、日本側の大臣が「裸の付き合いをした」と言おうとするエピソードは、何度も語られるが、通訳が、たんなる逐語訳ではなく、interpreterだという意味がよくわかる。コミュニケーションにとって背景や政治的な状況まで含めた文脈こそが命で、そこに通訳として透明人間であろうとする姿勢と、人としてコミュニケーションを媒介したいという気持ち(自分の意思)とのジレンマがある。
    また国語の勉強について、文章を能動的に読むことや、作文をする場合に、手本の読解と分析を経て、構造を決めてから書くというやり方はとても良いと思った。昔自分が高校のインターナショナルスクールでやらされていた時は、日本式の勉強にどっぷりハマった後だったので、構造から作文するというのは、よくわからず、七面倒くさいなという気持ちしかなかった。だがおそらく同級生達は、とっくに手本の分析を経て、このやり方に馴染んでいたのだろう。先に米原さんの本を読んで、考え方を理解していればと悔やまれた。

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著者プロフィール

1950年、東京生まれ。翻訳家、エッセイスト、小説家。『不実な美女か貞淑な醜女か』で読売文学賞、『?つきアーニャの真っ赤な真実』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2006年没。

「2016年 『こんがり、パン おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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