本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 / ISBN・EAN: 9784480424938
感想・レビュー・書評
-
「そして、私は不機嫌なまま六十五歳になった」という一文で終わっているこのエッセイ。72歳で亡くなられて15年ほどたつが、65歳の時に書かれたエッセイだ。今の僕と同い年。佐野さんはやたら老人になったことを強調されて書いているが、65歳って今の世の中ではとても中途半端な年齢のような気がする。自分では佐野さんのように「ああ、もうじゅうぶんだ」という気持ちもあるが、「まだお若いのに」と周囲から言われると、なにか焦ってしまう。まだなにかやらなくてはいけないのだろうかと。たしかに諸先輩方で現役バリバリに働いて頑張っている人がたくさんいるもんなぁ。僕には無理です(笑)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
-
面白かった。笑って元気が出た。アライさん夫婦が尊い。自然は美しい。
-
ちょっと今、しんどい思いをしているので、長編フィクションとか読む気分じゃなくて長年の積読本からふと手にとった本書、するする読めた。
「いつ死んでもいい、でも今日でなくていい」こういう境地にいつか辿り着くことができるのだろうか。 -
なぜか分からないけど暖かくて泣きそうになる
納谷、納谷とか特に
同じような経験をしてきたわけでもないのに、佐野さんの死生観や故郷に対する気持ちには、ああ分かるなあと思ってしまう。不思議
自分の足りなさを認め恥ずかしげもなく晒してしまう正直さが、悟りを開いた仙人的ななにかにも見えるし、ただの子供にも見える
文章に現れる人柄まで好きになる -
著者の田舎暮らし あーだこーだの日常が、なんでもないようで、その実しっかり生きてて、頼もしい。エッセイは読みやすくて、今の状況には丁度いい。
-
「100万回いきた猫の」の作者のエッセイ集。
北京で生まれ、戦後に日本に戻ってきたバックグラウンド、そして群馬の山奥で暮らす様子を語った一冊。
基本は笑えるという意味でとっても面白い。
でも、時たまズシーーーンとくる言葉に出会うことができます。
家畜についての洞察、エジソンやピカソの情熱について、沈黙に耐えられない人についての描写。
浮世離れしたような生活だけど、スコーンと本質を貫くような歯切れの良い言い回しがとても心地よいです。
著者プロフィール
佐野洋子の作品





