坂口安吾 [ちくま日本文学009]

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 331
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425096

感想・レビュー・書評

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  • 昔、堕落論に挑戦して挫折したものの…笑、時を経てリベンジ!
    堕落論のみならず、他の作品も魅力的で、ぐいぐいと読んでしまった。

    先に安吾の奥さんの自伝を読んでいただけに、どんなに乱暴な世界を描く人なんだろうと思っていたが、はちゃめちゃな私生活とは裏腹に、文章はどれも端正で簡潔で一本筋が通っており、冷静ささえ感じた。

    世間の動向を気にすることなく、自分の考えを確実に提示する姿勢が小気味良い。
    一見、孤独を好むようで、人と関われずにはいられないところもなんとなく愛嬌を感じる。(それでも、薬物中毒になって荒れまくるような一面も持っていたのだろうが…)

    「風と光と二十の私と」は、個人的に胸に響く言葉が多く、一番好き。
    「金銭無情」も面白かった。「白痴」はストーリーもさることながら、戦時の東京の描写に息を呑んだ。

  • 「高千穂に冬雨ふれり」を読みたかったので、それのみ読んだ。
    が、他のも読めばよかった。
    2011/11/1

  • なんとなく「堕落論」が読んでみたいなーと思ったので、図書館で借りる。

    「勉強記」だけはどうも合わずに読めなかったのですが、他はさくさくと読めました。時折現れる戦争の描写が、書きすぎず、何とも言えない上手さを感じます。個人的には「白痴」が思った以上によかった。

    「堕落論」「続堕落論」ははまる人がはまったらとことんのめり込みそうな感じです。「ナンセンス!」とか無闇に使ってしまいそう。
    既読であったものの、「桜の森の満開の下」は何度読み返してもよいなあ、と思います。

  • 『桜の花の下には死体が埋まっている』とよく言われる一説が坂口安吾の小説から来ている、と言う事だけは知っていたのですが今まで一度もこの方の本を読んだことが無かったので読んでみるか、と思い購入しました。

    続堕落論が面白かったです。きちんと文章を見直してレビューを書きたいので一旦保存します。又書き直します。

  • 一読しました。
    随筆も小説も点々と読み詰まる部分があったけれど、
    著者に見下ろされているような圧迫感をあまり受けませんでした。
    解らなさもむしろよかったです。
    少し緩んだ言葉遣いもあり、気疲れは無用かと思います。要再読。これから段々と好きになれそうです。

    創造における「精神」論が書かれた『FARCEに就いて』面白く。

  • 人生ってなんだろうと柄にもなく考えながら読む。人間は苦しまなければ、といった主旨の言葉が突き刺さった。

  • 傷を抱えているとき、「痛くないよ」とごまかされ続けるよりも、むしろ抉ってくれる方が楽になる。
    特に、自分も同じ傷を持つと言っている場合は。
    (もしかするとあまり一般的ではない意味で、)やさしいなあ、と読みながら思う。

  • 坂口安吾、好きだなぁ
    言葉の選び方が、好き
    私は断然、小説が好き

  • 有名であるが読んだことが無かった。
    自分の好きな作家が複数引用していたこともあり
    読んでみようと思ったのだが
    確かに面白みを感じる部分はあったものの
    あまり共感出来るところがなく
    引用されていた作品や他の方のレビューから感じるような
    圧倒されるような鮮烈な印象を
    私は受けることが出来なかった。

    盲妹や他のいくつかの点で
    時代や書いている趣旨を鑑みたとしても
    えげつなさやエゴなどを感じ、やや不愉快にすらなった。

    『桜の森の満開の下』を特に読みたくて手に取ったのだが
    期待していたような美しく切ない世界というよりは
    私には血みどろで人のえげつなさが際立った。

    どうも、自分には合わないようで残念である。

  • 「桜の森の満開の下」のお話を読むために借りたのですが、その他にも良い作品がたくさんありました。
    教科書に出ていた文章を見て何だこれは、と思ったのが記憶にあります。
    けれども、ここにある作品を読んでそれが少し理解出来たような気がします。この人の根底にある考えが少し、見えたように思えました。

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著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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