泉鏡花 (ちくま日本文学 11)

著者 :
  • 筑摩書房
4.09
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本棚登録 : 168
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425119

感想・レビュー・書評

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  • 天守物語のみ読了。
    姫路城天守閣に住む美しく恐ろしい精霊(?)富姫と、姫路城城主播磨守が家臣姫川図書之助の恋の物語。
    幻想的な内容なのもあってちょいちょい分からないところがあったけど、大筋は理解できたと思う。

  • 「三尺角」・「湯島の境内」は、
    それぞれスピンオフ・元ネタがあるので
    たぶん、セットで読んだ方が数倍面白いんだろうと思います(単発でも面白いですが)。
    テンポのいい文体と和物ファンタジーの掛け合わせは
    唯一無二の鏡花ワールド。
    戯曲はもちろん、普通の小説も
    脳内映像化でド迫力のエンタメに。
    これで天野喜孝の挿絵がついてたら、なおのこと良かったなぁ。

    印象深いのは、「天守物語」と「歌行燈」。
    天守物語は、歌舞伎で見て読みたくなったもの。
    富姫と図書之助はハッピーエンド版ロミジュリ関係で
    「あぁもう、なんだこれは!///けしからん、もっとやれ!!///」
    と言いたくなるラスト。純愛です。
    歌行燈は、全く異なるいくつかのエピソードが最後に向かって繋がっていくという
    「百舌1」と同じ手法。
    でももう、小説の枠を越えて、
    これは完全に舞台の世界。
    最後の行を読み終えた時に、
    カーテンの下がる光景と割れるような拍手の音さえ聞こえてくるような
    完璧に勝る完璧なシメです。

    言葉が古く(というか、現代では馴染みのなくなった物、場所、身分などがたくさん出てくる&漢字難しい)、
    また、古典のように「誰が」「どうした」かがわかりづらいところもあり
    近代文学だしーなんて思って読もうとすると
    読み始めは痛い目見ます(笑)。ご注意を。

  • 綺麗な言葉。

  • 高野聖の再読。
    白桃の花かと思います。

    天守物語
    ただの一度の恋だのに。

    山吹
    魔界かな、現実か。
    いや、仕事がある。

    状況が呑み込めず、それでいて心地よい。
    しかしはっとするような台詞や場面が挟み込まれて驚嘆。

  • 正直読み辛いのだが、歯切れ良くかつ絢爛たる文章に陶酔させられる。高野聖、天守物語、歌行灯といった鏡花を代表する短編が収録されているので、鏡花の入門編にお勧め。

  • 金沢のしっとりと湿った、海は冷たく、柔らかな雪の降る土地で、
    美しいものの中に生きた人の匂いがする本。
    同じ土地に生まれ育ったからか、
    その美の表現にすごく共感を覚える。
    泉鏡花の文章を、その空気を、町並みを、当時の人々を、
    肌で感じられる気がする。

    特に雛では、モノについて語っていても、
    そのモノが存在する少し暗い日本の家屋だとか、
    残っている町並みだとか、
    住んでいる人の感じ方、考え方、しきたりだとか。
    それが感じられて、急にふるさとが懐かしくなった。

  • 独特な雰囲気

  • 2008.8

  • いろいろ入ってる
    授業で

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著者プロフィール

泉鏡花(いずみ きょうか)
1873年11月4日 - 1939年9月7日)
石川県金沢市生まれの小説家。本名は「泉鏡太郎」。明治後期から昭和初期にかけて活躍。尾崎紅葉『二人比丘尼 色懺悔』を読んで文学を志し、上京し本人に入門、尾崎家で書生生活を始める。師弟の絆は終生切れることがなかった。
1893年、京都日出新聞に真土事件を素材とした処女作「冠弥左衛門」を連載。以降、『夜行巡査』、『外科室』、『照葉狂言』、『高野聖』、『婦系図』、『歌行燈』などの作品を残す。1939年に癌性肺腫瘍のため逝去、雑司が谷霊園に眠る。その後1973年に「泉鏡花文学賞」が制定され、1999年金沢に「泉鏡花記念館」が開館。

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