- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480425171
感想・レビュー・書評
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鴎外の「大発見」というエッセイである。発見についての書簡を述べた後で、自分が留学した時に、挨拶に行った大使に日本は鼻くそをほじるので西洋人にはかなわないといわれた。その後、鼻くそをほじるかどうかを一生けん命に探したが結局見つからなかった。しかし、帰国してから、鼻くそをほじるのがヨーロッパ人ならずロシア人も裁判の席で鼻くそをほじっていることを発見したということである。
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濃密で硬派な精神性漂う作家なんだなぁと。(なんだ?)
作品によっては尻切れトンボというか 後は自分で余韻なり考えよ みたいな作品もあり…。山椒大夫や舞姫は 昔読んだ時とだいぶん印象が変わって思えた。 -
かっこいい文章はまずあるとして、冒頭の「大発見」がめちゃくちゃキュート
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山椒大夫は琴線に触れたとても良い作品でした。舞姫は、文語体表記だったので私には読みにくく苦戦…現代語訳しているものを探して読みたいです。初めて手にしたちくま文庫でした。作品数も多くて◯
大発見
鼠坂
妄想
百物語
かのように
護持院原の敵討
じいさんばあさん
安井夫人
山椒大夫
魚玄機
最後の一句
高瀬舟
寒山拾得
文づかひ
舞姫
沙羅の木 -
各作品の解説がついていれば,もっと楽しめるのに。。。
解説も森鴎外になじみがないとあまり楽しめないのではないかと思った。
いろいろな作品が読めるのはいいと思った。 -
「舞姫」読み難いよ
「鼠坂」が良かったかな。文豪の怪談話って大好きです。
「護持院原の敵討」が何気に良かったりします。
最初期のものは幾分読み難いですが、他は思った程読みにくさ感じません。
名前、タイトルだけ知ってても中身を知らないってことが多いと思うので、代表作くらいは押さえておきませう -
請求記号:918.6-CHI
https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M011385
<「ちくま日本文学017 森鴎外」に収載>
『最後の一句』
<堤治先生コメント>
森鴎外の理想の女性といわれる、「いち」の最後の一句が心に刺さった。
<BOOKデータ>
明治・大正期の文学者、森鴎外の短編小説。初出は「中央公論」[1915(大正4)年]。船乗業、桂屋太郎兵衛が斬罪になりかけたとき、その娘である十六歳のいちが、自分の命と引き替えに助命嘆願し聞き入れられたという史実に基づいている。取り調べに対して、「お上の事には間違いはございますまいから」という、いちの言葉は役人たちの胸を刺す。献身と反抗、その双方が浮き彫りとなる作品である。 -
どうやら学生の頃私が学んだ教科書に『高瀬舟』は載っていなかったみたいで、今回初めて読んだ。(読んだ気になってたのは山椒太夫と頭の中でごっちゃになってたみたい)今読んでも投げかけてくるモノの多い作品。深いですね。
その他、随筆、怪談、時代小説、説話風といろんなテイストの作品が収録されてますので、とりあえず作家のとっかかりとして読んでみるのにちょうど良い感じでした。 -
2016年3月新着