- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480425300
感想・レビュー・書評
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物語を主人公目線というより モブの目線で見てるようで 突き放しているような書き方が面白い。昭和初期という時代を感じさせない書き口がよかった。
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読むの大変
時間かかる
きちがいで好き -
なるほど。「朝だ、徹夜」なのか。ひょうひょうとした文体にも面白味がある。心の目と言おうか。ただ「全集」に入る作家ではないと思った。『善人ハム』『オールドボーイ』が好感がもてる。機会があれば『麻雀放浪記』を読みたい。
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『怪しい来客簿』というのが泉鏡花賞だというので読んでみた。
最初の収録作品を読んで、不思議な人だなぁ、と思った。
キャラが濃すぎるので、ものの見方や考え方、感じ方、捉え方が面白い。
著名人の名前がさらっと作中に出てくる。
つかみ所のない、いい加減な文章。
だけど最後まで読んでしまった。 -
この本を見つけたときは本当に驚いた。そして嬉しかった。でも前から(1991年)あったんですね......まぁそれを知ったとしても、名だたる作家と同じ書棚に並んでいるのは、本当に嬉しい。
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『善人ハム』がとくにすごい。淡々としていながら色川武大の真骨頂だと自分は思う。
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かなり読むのに骨が折れた。
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世界に上手く馴染めない人間、外れた道を生きざるを得ない人間が出てくる、短篇・エッセイ集。「たすけておくれ」「風と灯とけむりたち」「善人ハム」「男の花道」「大喰いでなければ」が好きです。
“肉親や私自身は幻にもちょくちょく出てくるから驚かないが、彼も長いこともじもじしたあげく私の前の方に廻ってきたとき、私でも、私の弟でもないことがわかった。彼は、ぶよぶよぬるぬるの黄色い塊だった。そうして、ひどく孤独そうに見えた。
「いつも一人かい」
「ああ――」
「いつから」
「もう長いことさ」
「淋しいな」
「――面白くないよ」
「カミさんでも居ればいいな」
「――変なこと、いうない」” (「風と灯とけむりたち」より)
自分のいる世界がなにか冷たくて、途方もなくさびしい所だと知っている優しい人間は、他人に対して、その人が同じ世界で震えていると知ったとき、素通りができないのだなと思う。和田誠の解説も愛があって素敵でした。 -
うまくいかない人たちを描いた作品が多いです。切ない……。