ちくま日本文学030 色川武大 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 113
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425300

感想・レビュー・書評

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  • 物語を主人公目線というより モブの目線で見てるようで 突き放しているような書き方が面白い。昭和初期という時代を感じさせない書き口がよかった。

  • 読むの大変
    時間かかる
    きちがいで好き

  • なるほど。「朝だ、徹夜」なのか。ひょうひょうとした文体にも面白味がある。心の目と言おうか。ただ「全集」に入る作家ではないと思った。『善人ハム』『オールドボーイ』が好感がもてる。機会があれば『麻雀放浪記』を読みたい。

  • 『怪しい来客簿』というのが泉鏡花賞だというので読んでみた。
    最初の収録作品を読んで、不思議な人だなぁ、と思った。
    キャラが濃すぎるので、ものの見方や考え方、感じ方、捉え方が面白い。
    著名人の名前がさらっと作中に出てくる。
    つかみ所のない、いい加減な文章。
    だけど最後まで読んでしまった。

  • この本を見つけたときは本当に驚いた。そして嬉しかった。でも前から(1991年)あったんですね......まぁそれを知ったとしても、名だたる作家と同じ書棚に並んでいるのは、本当に嬉しい。

  • 『善人ハム』がとくにすごい。淡々としていながら色川武大の真骨頂だと自分は思う。

  • かなり読むのに骨が折れた。

  • 世界に上手く馴染めない人間、外れた道を生きざるを得ない人間が出てくる、短篇・エッセイ集。「たすけておくれ」「風と灯とけむりたち」「善人ハム」「男の花道」「大喰いでなければ」が好きです。

    “肉親や私自身は幻にもちょくちょく出てくるから驚かないが、彼も長いこともじもじしたあげく私の前の方に廻ってきたとき、私でも、私の弟でもないことがわかった。彼は、ぶよぶよぬるぬるの黄色い塊だった。そうして、ひどく孤独そうに見えた。
    「いつも一人かい」
    「ああ――」
    「いつから」
    「もう長いことさ」
    「淋しいな」
    「――面白くないよ」
    「カミさんでも居ればいいな」
    「――変なこと、いうない」”     (「風と灯とけむりたち」より)

    自分のいる世界がなにか冷たくて、途方もなくさびしい所だと知っている優しい人間は、他人に対して、その人が同じ世界で震えていると知ったとき、素通りができないのだなと思う。和田誠の解説も愛があって素敵でした。

  • うまくいかない人たちを描いた作品が多いです。切ない……。

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