つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.94
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本棚登録 : 447
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425416

作品紹介・あらすじ

つげ義春ワールドの極点「ねじ式」に始まる"夢の作品群"と、それと並行して書かれた若い夫婦の生活を描いた"日常もの"を集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な漫画としかいいようがない。百年後には名作になっているかもしれない。(今も名作だと思うが)この作者はオチをどうしようか、とか考えてないのか?それとも意図的?夢の断片的な部分とか、でたらめだけど夢の中ではでたらめと思わないとか、そこの表現がすごい。

  • なんかヤバいもの見ちまった、という印象を持たせる独特の世界観な数々の小編。味わい深いものもあるがどちらかというと精神保健上の問題を抱えていると思える内容が多い。窓を開けていると夜が入ってくる、というような体験世界は健康的ではない。好き嫌いが分かれるだろうが、はっきり申し上げて、好き。

  • 「ねじ式」は本当に夢の中っぽい。出たはずが入ってたとか、行っても行っても目医者ばかりで見つからないとか、産婦人科やったはずのそこが金太郎飴工場やとか、この唐突さが本当に夢っぽい。
    「ゲンセンカン主人」も好きです。分身は、大抵は本体に何か悪影響を及ぼす存在として描かれるけど、出会ってしまったこの旅人と主人はこれからどうなるのかな。

    ただ、わたしは「夢を描きました」ってやつは夢ではないと思う派です(?)
    つげ義春さんは夢日記も書いてて、それを元にこの「夢の作品群」を描いたらしいけど、もうね、文字に起こした時点で印象が変わると思うし、作品にしたら更に、作意がどうしても入ってしまうので、作ったお話や、と思う。
    でも、そうやとしてもこれだけ夢がそのまま漫画になったように描けるんだからすごいよなあと思う。
    「夢を作品にする」というのは、つくる上でのひとつの方法だと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「夢がそのまま漫画になったように描ける」
      だって、つげ義春の作品って妄想まみれだもの、ご本人が絶えず夢の中だからでしょう。。。
      「夢がそのまま漫画になったように描ける」
      だって、つげ義春の作品って妄想まみれだもの、ご本人が絶えず夢の中だからでしょう。。。
      2013/02/18
    • しゅうこさん
      ずっと夢心地だからこそこんな作品ができるんですかね。この方は常に非日常を求めて彷徨っている感じがします…。
      ずっと夢心地だからこそこんな作品ができるんですかね。この方は常に非日常を求めて彷徨っている感じがします…。
      2013/02/27
  • 「説明」しようとした途端壊れてしまう世界。妄想が具体化されてしまったみたいで、ぶるっとする。

  • 夢の大半は悪夢だという説があるが、つげ義春の作品を読んでいると、なにか悪い夢でも見ているような気分になってくる。とくに、表題作の「ねじ式」に代表されるような、シュールな作品群がそうである。事実、この作品は、つげ自身が見た夢が元になっていたと記憶している。
    主人公は医者を探しているのだが、助けを求めた相手はこう言う。「つまりきみの言いたいのはこういうことでしょう。医者はどこだ!」途中、生まれる前の母親(?)が出てきたりする。となり村へ行こうとして汽車に乗るが、元の村に戻ってきてしまう。挙げ句の果てに、主人公は腕を怪我しているのに、シリツ(手術)するのは外科医ではなく産婦人科医である。もうわけがわからない。
    しかし、夢とはこのようにわけのわからないものである。もちろん、つげは自分の見た夢をそのまま漫画にしたわけではなく、多分に創作しているのであろうが、ここまで奇想な作品に仕立てるのは簡単ではない。誰しも一度くらいは、夢から覚めたあとで、「この夢を文章に書いたら面白いのではないか!」といった経験があると思うが、実際にやってみるとうまくいかない。夢とは、まさに「話にならない」からである。
    つげがやってのけた芸当は、その「話にならない話」を話にするという、離れ業である。こういう仕業ができる人は、文学の世界であっても類い稀である。つげの才能は、まさに文学的才能に相当する。

  • 有名なので読んでみた。なるほどよくわからん。どことなくヴァロットンやエルンストっぽさを感じた。

  • 昔、中野で 面白いな。と思って購入した、「眼科」という文字と目が描かれた赤い缶バッジは、「ねじ式」の一場面でした。
    そういう縁ってある。

  •  「ねじ式」「外のふくらみ」が好き。
     「夜が摑む」の“窓をあけたまま寝ていたら夜が入ってくるじゃないか”という台詞が良い!

  • ぞぞーうっ、とする。

    支離滅裂なのに、一度見たら強烈に印象に残る。

    芸術、娯楽、うーん…、
    職人という感じ。ガロ周辺の漫画家は。

  • 息子が読んでたから借りました。すーごい久々にメメクラゲ。

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