ちくま日本文学031 夢野久作 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425614

感想・レビュー・書評

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  • ・瓶詰の地獄
    ・押絵の奇跡
    ・人間腸詰が胸糞で最高

  • 最高。

    夢野久作は、どうしても『ドグラ・マグラ』が先行しがちだけど、あんな何回読んでも訳わからない小説(笑)よりは、初めて夢野久作を読む人には断然オススメ。
    予想外に読み易いですね。
    笑い、大いにアリ(意外にも!)
    シュールさアリ
    グロさアリ
    何よりも、どの作品も、オチが好き。


    『いなか、の、じけん 抄』
    これ好きなのです、とても。
    全編読みたい。
    全集に載ってるかな。
    “スイートポテトー”(笑)

    『瓶詰地獄』
    多くを読んでないので、わからないが、夢野久作作品では、兄と妹(もしくはそれに似たような)の関係って、結構キーかな?と思う。

    『押絵の奇跡』
    これまた兄と妹系。夢野作品は、手紙文で進行したり、語り手のはなし言葉で進行することが多い。そこから湧く、狂気や恐怖がたまらない。

    『氷の涯』
    これ凄い面白かった!
    ラストがとても好き。

    『人間腸詰』
    基本グロな話。
    ただ、所々、しょーもないトコで吹いたのも事実。
    ノスタルジー→ノスタレジー→野垂れ死に→ノスタレ爺→ノスタレ→禿頭の赤ッ鼻のノスタレ
    (笑)

    『猟奇歌』
    一番シビレた。
    背中がゾクっとした。
    文学すげー!って再確認できた。

    『謡曲黒白談』
    お祖母さんのエピソードに笑った。

    『杉山茂丸』
    かなり凄い人だったもよう。

  • ゆめのワールド

  •  

  • 懐かしくなって購入
    いなかのじけんは流石と唸りたくなる話で、昨今のポリコレ、コンプラなんのそのな内容盛りだくさんで、思わず笑みが溢れました。

  • 僕にはどうしても夢野久作を読まなければならない時期があって、2022年の8月は何度も寄せては返す幾多もの波のうちの一回が浜辺を濡らしたときだった。
    こういうふうに文庫で軽々と久作さんを読むことができるウレシサ、嘘っぽさ。やっぱりあの、全集で開いてこそ久作さんは久作さん足り得るのかもシレナイというのに。

  • 日常でイライラした時、殺意が湧いた、殺したいと思うこともあるだろうが(本気で思っているのではなく表現として)その時は猟奇歌を口ずさんで何とか怒りを収めたいと思った。

  • 「いなか、の、じけん(抄)」
    「瓶詰地獄」★★★
    「押絵の奇蹟」★★★
    「氷の涯」wiki
    「人間腸詰」★★★
    「謡曲黒白談 より」
    「杉山茂丸」

  • 夢野久作シリーズに慣れていれば
    この世界観は、すっと、受け入れられる
    初見だと、引いてしまうかも

    ドグラマグラからの、この作品だったからか、
    まあ、夢野久作なら、こんな感じよね。と
    思えた

    読みながら、ぞくぞくできる
    意味が分かると、怖い話
    そう思ってても、理解したくて
    もう一度遡って読みたくなるところもある

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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