ちくま日本文学033 石川啄木 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425638

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  • 短い詩に込められた鋭さは、寂しく懐かしくちょっと悲しい。
     小説を書きたい方だったとは知らなかった。 
    林中書の熱量感は怖いくらいで、現代の人に叩きつけたいほどだった。

  • 猫町課題図書 副読本。読書会当日になってようやく読了。啄木の『一握の砂』『悲しき玩具』、小説一編(『我等の一団と彼』)に加えて、晩年(と言っても満25歳)の詩集からの抜粋、評論、日記、書簡を収める。

    啄木というと一般には叙情歌人というイメージが先行する。しかし、漫画『坊ちゃんの時代』や、この『石川啄木』で明らかにされるのは、若き頃は詩作を、晩年は小説をものせんとし、それが叶わぬ合間に浮かぶ短歌だけが高い評価を受け続けた、天才の葛藤だ。ちなみに収録されている小説『我等の一団と彼』は面白く、高橋の独白で中弛む部分と尻切れトンボな部分をもう少しなんとかすれば、明治文壇にその名を刻んでもおかしくない一編だった。また、評論も明治後半の時代の雰囲気がよく映し取られていて、平成社会が抱える問題の多くが実は当時に萌茅を見ることがわかって興味深い。『坊ちゃんの時代』の原作者、関川夏央による解説も良い。

  • よくまとまってる

  • なんだか嫌になっちゃった日は啄木を読むことにしている。

    草に臥て
    おもふことなし
    わが額に糞して鳥は空に遊べり

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