ちくま日本文学035 織田作之助 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.76
  • (6)
  • (9)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 143
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425652

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 濃ゆい‥大阪の濃ゆさを感じます。
    夫婦善哉は あんぽんたん過ぎて読んでて疲れてしまった‥

  • 913-O
    文庫

  • またオダサクのこと大好きになっちゃった
    『勧善懲悪』とか『アド・バルーン』はわざとボケ作って読み手がつっこみたくなって漫才しとるみたいで面白いし、『猿飛佐助』はひたすらテンポ良いしアホやし、『木の都』のノスタルジックな感じも好きだし、『螢』は何回読んでも好きだなと思う
    『可能性の文学』を読んでて、この人めっちゃアホなん書くけど根が優しそうというか真面目そうというか悲しそうというか...と勝手に思った、『アド・バルーン』の主人公を自嘲的に書いてるのがそんな印象を強くしたんだと思う
    結核で早くに亡くなってしまったのが悲しい
    「ルパン」は勝手に大阪のお店だと思ってたけど銀座だったのか

    (森見登美彦氏の『有頂天家族2』の「阿呆将棋」はオダサクから来てるんだろうなって思った)

    ※『可能性の文学』読み返した
    (前読んだ時は字追ってただけだからアホな感想すぎて恥ずかしい)
    裸になるってことの意味がよくわかる
    織田作の小説の登場人物は虚構だからこそ裸にさせて活き活きしてるように見えるのかな、それが当時の文壇?やら世間からうるさく罵られたんだろうけど、現代の私が読んでいてすごく好き
    逆に志賀直哉(『暗夜行路』しか読んでない)がなんか気持ち悪く感じるのもヴェールを被ってたからなのか?下手なこと言いたくないから『灰色の月』も読んでみようと思う
    32歳で当時の日本文壇の状況を見抜いて、更に文学の可能性を見てるのめちゃくちゃすごくない?

  • 夫婦善哉、馬地獄、アドバルーンを読む

  • 訳もわからず痺れる文に出会う時ってあると思うけど、私にとって世相の冒頭がそれだった。

  • 登場人物がどこか自虐的で明るい話がなかったが気分が悪くなるような後味が悪い話があまりないのがよかった。特に可能性の文学が面白いと思った。

  • オダサクようやく履修できた。落語の人情噺のような、独特な読後感。阿部定の話おもしろかったな。オダサク研究もちょっと目を通さないと

  • 勧善懲悪の途中まで。


    まだ夫婦善哉しか読めてないけど、もしかしたら織田作之助は苦手な類の作家では…?と思った。

    司書さんに探してもらったものなので、再度借りる時もそのように。

  • 著者自身も「無頼」を貫いた方だったようです。普段はあまり著者と作品を繋げて読まないようにしているのですが、この短編集にはまるで著者自身を投影しているような、所謂頼りにならず、どこか調子の良い(酷い言い草…!)主人公像が多く描かれています。
    以下印象的な作品を簡単に。

    『馬地獄』
    馬も人さえも越えるのに難儀するとある橋で出会った紀州訛のひとりの男。舞台はとある橋の上、作品自体たった4頁という枠の中でありありと広がる昭和初期の生きた風景。

    『夫婦善哉』
    しっかり者の妻と優柔不断なダメ夫が、喧嘩を繰り返しながら共に人生を歩んでいく様を描いた名作。今のご時世こんなダメ夫は自分のためにさっさと手放すのが正解だと思ってしまう。男も男だが女も女と言うべきか。

    『アドバルーン』
    人生はふわふわと右へ左へ、人の縁もふわふわと紡ぎ、離れ、また紡ぎ……放浪をするように歩んだ「私」の半生。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九一三(大正二)年、大阪生まれ。小説家。主な作品に小説「夫婦善哉」「世相」「土曜夫人」、評論「可能性の文学」などのほか、『織田作之助全集』がある。一九四七(昭和二二)年没。

「2021年 『王将・坂田三吉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

織田作之助の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ポール・オースタ...
谷崎潤一郎
三浦 しをん
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×