ちくま日本文学038 金子光晴 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425683

感想・レビュー・書評

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  • 雑多な事を雑多に書いているイメージ。
    時々読み疲れてしまいました…

  • 茨木のり子の詩でたまに登場する詩人なので、興味を持
    って読んでみた。詩も文章も、すごい。
    描かれている風景やモティーフは、色々な面でなまぐさいものが多い。凄惨、淫猥、汚穢、放蕩。著者自身の嫌な感情も。にもかかわらず、言葉があんまり華麗で、しかもなまぐささ自体に執着する感じもなく、情のべたつきがない。自伝にしてもかなり破天荒なのだが、どこか突き抜けて爽快感がある。

  • 恋人よ。
    たうとうぼくは
    あなたのうんこになりました 【もう一遍の詩より抜粋】

    2歳のとき、14しか違わぬ養母にひきとられる。 中学2年生のとき漢学に興味を持ち、読書にふけり、2百日近く休学、落第。
    18歳で卒業。
    その後、早稲田大学、東京美術大学日本画科、慶応義塾大学、すべて入退学している。
    四十をすぎると、妻の男性関係、という問題に直面する。

    『鮫』という詩がよかった
    時代が違うということは、日常ひとつとっても衝撃的。
    自伝がおもしろかった。
    古語は味があるけど
    頭のなかのテンポがずれる。

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著者プロフィール

金子 光晴(かねこ・みつはる):詩人。1895年、愛知県生まれ。早稲田大学高等予科文科、東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科、慶應義塾大学文学部予科をすべて中退。1919年、初の詩集『赤土の家』を発表した後に渡欧。23年、『こがね蟲』で評価を受ける。28年、妻・森美千代とともにアジア・ヨーロッパへ。32年帰国。37年『鮫』、48年『落下傘』ほか多くの抵抗詩を書く。53年、『人間の悲劇』で読売文学賞受賞。主な作品として詩集『蛾』『女たちへのエレジー』『IL』、小説『風流尸解記』、随筆『どくろ杯』『ねむれ巴里』ほか多数。1975年没。

「2023年 『詩人/人間の悲劇 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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