図書館の神様 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 3207
レビュー : 422
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426260

感想・レビュー・書評

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  • あぁ、また瀬尾さんの学校が舞台の作品に、じわりじわりと飲み込まれてしまいました。

    青春をぶつけた部活動。
    ミーティングで思わずきついことをぶつけてしまい、翌日注意されたチームメイトが自殺。
    原因は自分だったのでは?。

    その後、地元を離れ大学に進学。
    納得できないまま過ごしてきた時間の中で何か夢中になるものはないかと、たまたまお菓子作り教室へ通い、講師の男性と出会い不倫関係に。

    卒業し、赴任先の学校では国語を受け持ち、部活は文芸部。
    地味な活動の中、部長の垣内君との心の距離が縮まり、主人公も自然と一歩づつ知らず知らずのうちに楽しみながら教師生活を送ることができ、不倫から手を引き、垣内君卒業&新しい学校へのスタートを迎えることとなり、節目で物語が終わりまた瀬尾さん作品の良さを感じました。

  • ちょうどいい他人感。他人じゃないだろうに。

  • 学生時代運動系部活に所属し、スポーツに熱中していた主人公だが、部員が自殺をした。自殺の原因は自分かもしれない・・・
    そんなことから故郷を離れ、講師として働き始めた主人公が
    文化系部活動部の顧問になる事に。
    そこにはたった一人の部員がいた。
    部員とのやり取り、家族の支え、恋人との関係。
    それらの全てに少しづつ癒されながら自分を取り戻していく物語。

    暗いテーマが根底にあるのだけれど、さらりとしたやさしさが
    ずっと流れていて、さわやかな読了感。

    2012-01

    • 向日葵さん
      去年の夏ごろ、コメントを頂き、ありがとうございました。
      震災後、図書館が閉鎖されて本が借りられなかったことと、妊娠し体調が悪かったことが重...
      去年の夏ごろ、コメントを頂き、ありがとうございました。
      震災後、図書館が閉鎖されて本が借りられなかったことと、妊娠し体調が悪かったことが重なり、読書ができずにおりました。
      そんな中、コメントを頂いて、気にかけてくださって本当にうれしかったです。

      最近は携帯での操作が多かったもので、やっとPCを立ち上げて、書き込みをさせていただいております。

      お礼が遅くなり、本当にすみません。
      私も aoayakichiさんの読まれている本を
      参考にさせていただいております。

      今後ともよろしくお願いいたします。
      2012/02/28
    • yattitachikawaさん
      >>aoayakichiさん はじめまして。
      こちらの感想をみて、作品に興味を持ちました。
      今まで知ることのなかった本に出会えたことを感謝し...
      >>aoayakichiさん はじめまして。
      こちらの感想をみて、作品に興味を持ちました。
      今まで知ることのなかった本に出会えたことを感謝しています。
      ありがとうございます。
      2012/03/06
  • さらっと読めました。
    主人公の清を……あんまり好きになれなかったけど………。

    『文学は僕の五感を刺激しまくった』
    ↑読書好きの人なら、垣内くんのこの言葉に共感できるはず。

  • 瀬尾まいこさんの本を初めて読んだ。静かなトーンだけど,ほっこりする内容だった。

  • 瀬尾まいこさんの作品初めて読みました!ミステリーばっかり読んでいた自分にとってはテンポも内容もゆっくりで新鮮に感じました!


    バレーボールに夢中だった清さんがあることがきっかけで挫折し、安直な理由で国語の先生になる話し。バレーボールに関わりたくて先生になったのに文芸部の顧問になるという…
    文芸部唯一の部員垣内君と清さんとの会話がなんとも素敵。お互いのことを多くは語らないけど相手のことを信用していて、だんだんと清さんも文芸部の活動にやる気を見出していくところがすごくおもしろかった。

  • 文芸部の顧問を務める高校教師の早川清(きよ)は、浅見さんという男と不倫関係にあります。

    文芸部には垣内くんという男子生徒1人しかおらず、文学に興味のない清は、退屈な毎日を過ごします。

    彼女は中学時代にバレーボール部でキャプテンを務めていました。ところが、試合でミスを重ねた山本さんという生徒に彼女が厳しい言葉をぶつけてしまい、山本さんが飛び降り自殺をしてしまいます。そして彼女は、垣内くんもまた、彼女と同じような過去を背負っていることを知るようになります。

    やがて彼女は、垣内くんと部室で同じ時間を過ごしていくうちに、彼の文学への愛に触れ、少しずつ、心のやすらぎを覚えるようになります。

    垣内くんの静かな「勁さ」が、一番の読みどころでしょうか。ストーリー上の大きな動きはありませんが、物語が進むにつれて主人公の心が晴れ渡っていく爽快感が味わえる作品だと思います。

    短編「雲行き」は、早季子という少女が、母親の再婚相手である佐々木という男と心を通わせ合う話です。

  • 垣内君が先生で清が生徒なんじゃないの、と思ってしまう作品。垣内君の最後のスピーチでは思わず涙が出てしまった。
    あと、山本周五郎の本を読んでみようと思った。

    全体的にとても爽やかな青春の本だと思う。

  • 気持ちがいいほど真っ直ぐな垣内君が気に入った。

    本を読めば、どんな経験だってできるのだ。

  • でてくる文学作品は夏目漱石さん以外は読んだことがないので読んでみたいって思いました。
    そしてこんなふうに文学を楽しむ相手がいるのっていいなって思いました。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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