アイディアのレッスン (ちくま文庫 と 1-5)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426857

感想・レビュー・書評

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  • アイデアを出せるようになる方法論というよりは、「アイデアは出そうと思って出ないものです」と説いた上で、アイデアっていうのはこんな種類があるよという、既に使われている手法の説明という感じだったので思っていたのではなくピンときませんでした。
    それも自分で考えようということなのだろう。

  • 昨今のITやAIの普及で私たち人間の価値は見直され、創造をかたちにすることが必要となっています。本書はその先駆けのような内容となっており、アイディアの重要性を説いています。

    しかし残念ながら、アイディアは考えて思いつくものではなく、偶然の産物であるとされています。著者は、偶然の発明・発見ということを「セレンディピティ」であるとも言っています。
    この「セレンディピティ」という考えは、著者の『乱読のセレンディピティ』で知ってから日々実感できることが増えてきていることもあり、今回も納得させられました。試験前についやってしまう関係のない読書からの発見と言われれば、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

    アイディアを考えに考えた後は、脳を休ませて忘却。忘却の間にセレンディピティは起こりやすくなる。ものを考えるときには一点集中しすぎず、「風を入れてみたり、道草を食ったり」することが有効。
    この過程も良いですが、いかにもアイディアが湧いてきそうな表現が素敵でお気に入りです。

  • 【新しいことを考え、独創的なアウトプットの出せる人になるために】
    アイディアが浮かんだとして、それを実現できたら、人生が充実するのは間違いない。我々は一瞬で忘れるし、別の思考により実現できないとあきらめてしまうし、実行に移そうとしない。もったいない。

    アイディアを大切に。アイディアを尊いものとして、アイディアを記録する。実行する。人生を楽しむためにアイディアは必要不可欠、アイディアは人生のスパイス、有効成分だ。

  • 『思考の整理学』で有名な外山滋比古による、タイトル通りの内容の本である。著者が文学を専門にしていることもあり、例として詩や小説が中心となっている。
     内容にダブりがあり、『人を動かす』を思わせる膨大な例示により冗長になってしまっている点を除けば良い作品である。特に、『アイデアのつくり方』のような果報は寝て待てという時間のかかる方法だけではなく、限られた時間でアイデアを出すことのできる即効性のある方法を紹介してる点が評価できる。
    ----------------------------
    内容:★★★★☆
    価格:★★★★★
    平易性:★★★★★
    簡潔性:★★☆☆☆

  • 外山さんの本はなにげに東大生がよく読んでいるらしい。すごくシンプルで当たり前、しかし忘れてはいけない教訓を優しく語りながらも、基本辛口キャラを通している外山さんがいつもながらいい感じ。

  •  誰でも一度くらいは「○日までにアイディアを出してこい」という宿題を出されたことがあるだろう。

     だいたい、そういう宿題が出されるときは、問題が厄介な場合がほとんどで、そのため、なかなかアイディアが思いつかないことが多いものである。

     そんなときは、この本で紹介されている「アイディアのつくり方」を試してみると良さそうだ。ブレイン・ストーミングはありがちとしても、延長線・慣性の法則、セレンディピティ、醗酵させる、カクテルにする……と、かなり具体的で、実用的と思われる方法がいくつも紹介されている。

     しかし、方法論だけでアイディアが出せるものでもないだろう。そこには、アイディアを出すためのベースとなる、経験やら知識が必要なことは言うまでもない。やはり、ここでもローマは一日にして成らずなわけだ。

  • アイディアは人見知り
    これが衝撃的でした。
    意識の仕方がまとめられていて、気付きやすい環境の作り方を学べた。

    クリエイティブな仕事をしているわけではないが、人とのコミュニケーションのなかで、伝えるタイミングと伝え方にはアイディアが非常にいる。
    その前提には借りられる知識のストックが必要なわけで。。
    もっといろんなジャンルの本を読もうと思った。

  • 思考デフラグツール
    04.05.2023 読了

  • とりあえず
    メモ帳を持って書き付けて
    焦らず寝かせておこうと思う
    そしてぐっすり寝る

    妙興寺ブックオフにて購入

  • 求める気持ち、欠如しているという自覚、必要性の認識があれば、アイディアの生まれる条件は揃う。
    自分の置かれた状況を自覚し、向上心を持って課題に取り組むことで、アイディアがおりてくる!

    ブレインストーミングでは相手の意見を絶対に否定してはいけない。アイディアを出しやすい雰囲気を作る。
    聞き上手褒め上手になれば、アイディアを上手く引き出せる!

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『ワイド新版 思考の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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