アイディアのレッスン (ちくま文庫 と 1-5)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426857

感想・レビュー・書評

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  • アイデアは欲しい時に出るものでもなく、突然降りてくるものでもない。
    どような状態がよいのだろうか。

    アイデアを生むために心がけること
    知識過多で頭でっかちにならないようセーブ
    影響力のあるものに近寄らず引っ張られないよう
    不要なものは忘れてスッキリした状態を作る

    アイデアを生む条件
    求める気持ち
    足りていないという自覚
    必要性を感じていること

    アイデアはそもそも、それを捉えようとする気持ちや必要性に駆られて求める気持ちが必要。
    環境も大事で権威の側にいると気後れしてしまうが、お山の大将的な中にいて言いたい放題言うことが思いがけない発想に至ることがある。
    また頭に詰め込みすぎるのもよくない。不要なものを横に置きスッキリした状態でのんびりすることも大事。
    意気込みすぎずフランクな感じで色々な情報を組み合わせる遊び心もいいように思う。
    そう考えてみると情報過多で処理能力はズバ抜けているAIには難しいことかもしれない。

  • 外山さんの本はなにげに東大生がよく読んでいるらしい。すごくシンプルで当たり前、しかし忘れてはいけない教訓を優しく語りながらも、基本辛口キャラを通している外山さんがいつもながらいい感じ。

  • アイディアは人見知り
    これが衝撃的でした。
    意識の仕方がまとめられていて、気付きやすい環境の作り方を学べた。

    クリエイティブな仕事をしているわけではないが、人とのコミュニケーションのなかで、伝えるタイミングと伝え方にはアイディアが非常にいる。
    その前提には借りられる知識のストックが必要なわけで。。
    もっといろんなジャンルの本を読もうと思った。

  • とりあえず
    メモ帳を持って書き付けて
    焦らず寝かせておこうと思う
    そしてぐっすり寝る

    妙興寺ブックオフにて購入

  • 「思考の整理学」外山滋比古氏の著書。実践編とあるが、アイディアとは何なのか、についての考察と、具体的にアイデアを生み出すための方法など。

    目新しい内容ではないが、アイディアについてじっくりと考えてみる最初のステップとしてはよいかも。

  • 『思考の整理学』『異本論』に続いて読了。
    実はもう一冊残っているのだけど、外山滋比古エッセンスは『思考の整理学』に詰め込まれているようなので、そちらから入ると良いと思う。

    アイディアとは、単なる思い付きとされがちなのだけど、実はパーツを持っているだけでは発揮できないイメージの力だと私は勝手に思っている。
    だから、知識があるだけでは仕方なくて、知識をどう使うか……それも意識的だけではなく、無意識的な部分も含めてどう使うかなのだと思う。

    筆者の言うレッスンは、時間を置く、だとか、思い付いたらメモを取れるようにする、とか、他業種の人と話し合うブレインストーミング、のような、アイディアを生み出すためのキッカケ作りのことだ。

    昨今、オリジナリティということでえらくニュースにもなっているのだけれど、頭の中のことは誰にも分からない。
    けれど、似通ったアイディアが先行されていたとすれば、それは摸倣ではなくともオリジナリティーではないのだと、敗北は認めねばならない。

    しかし、『異本論』でもあるように、ある時代を共に生きている人々には、やはり同時多発的なアイディアは浮かびやすいのではないか。
    そういう意識も必要なのだろうと思う。

    アイディアとは、単にゼロから生み出すことだけを指すのではない。
    生み出されてきたものから、何を生み出すか。
    そういう意味で、知識は必要な糧である。

  • いろんなことをやっているうちに、ふとひらめくのがアイデア

  • 少し難しい。
    分かったような分からないような・・・

  • 2004年に出版されてる。10年前なので、この本よりも洗練された書籍は多数あるが、基礎的、古典的意味合いで良い本だと思った。
    多くの人が言っていることだけど、思考の整理学と併せて読みたい。被っている部分が多いのでスムーズに読み薦められると思う。

  • アイディアとは何か。本書によれば「アイディア≠知識」であり、頭に知識を詰め込みすぎると、むしろ頭が働かなくなりアイディアが生まれないという。

    今までは頭に「入力」することばかりに意識が向いていたけど、ぼんやりと何かを考えること…語学の音源を聞くでもなく本を読むでもなく…そういう時間を確保することも大切かなと感じた。自分の個性が表れるのは、おそらく、その時間に閃いたことの中。自分がそれを無意識にやっていたのはシャワーを浴びているときだった。ついつい長くなってしまうのも、いろいろ考えているからだと思う。

    評価が3なのは、終盤に挙げられているアイディアを生み出すための10の方法のいくつかに疑問符がついたから。でも、それほど厚くない本だからざっと一読してみる価値はあると思う。とりわけ、「アイディアの価値を再認識する」という点で。

    以下はメモ
    ・アイディアは偶然による

    ・カタカナはあいまいで、イメージを付与しやすい 57頁

    ・あえて愛読書を閉じ遠ざけた 114頁

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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