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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480428011
みんなの感想まとめ
自然観察や標本作りを通じて、生物の死体を拾うことに情熱を注ぐ著者の日常が描かれています。豊富な挿絵が特徴のこの本は、博物学や自然史に興味がある読者にとって、魅力的な読み物です。著者は高校の生物教員とし...
感想・レビュー・書評
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ものすごく面白かった。ほぼ全ページに挿絵があり、標本好きのための絵本のような感じになっている。ところどころ、思うところはあるが、まあスタンスの違いなので、批判はしない。いろいろな生物や植物の標本を採取(言い換えると、死体拾い)し、自然を観察し、人間(生徒など)も含めて観察し、スケッチをのこしている。私も同じく標本を拾い、剥製を作る者として、興味深い箇所がたくさんあった。そのなかでも、
さすがにこれはすごい、と思ったのがp240
あるバンダーさんが、自宅近くの林での標識調査をしようとしていたら、白骨化しかけた人間の死体を発見した話。調査中に発見、というのは聞くはなしではあるが、自分が発見したくないものの筆頭です。発見した後の手続きなども含めて、本当に発見したくない。
そのバンダーさん曰く、
「盛口さん、死体すきでしょ。よっぽど電話して見に来るかどうか聞こうと思ったんだけど。絵を描きたかった?」
ある意味、人間も動物も平等、というエモーションを感じる。筆者は「人間のはダメなんです」と、断った、というEP。
その後は標識調査の見学のスケッチなどになる。
筆者が長年みたかったシラミバエをつかまえて、
興奮する様子が生き生きと描かれていて、
しかも”シラミバエちゃん”と、愛を感じるちゃん付で、
なんとも、知りあいにこう言う人おるな、、と思いながら
楽しく読了した。
昆虫や、死体全般苦手な人にはおすすめしないです。
が、博物学に興味のある人は一読をおすすめしたい。
ティーンにもおすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生き物の死体を
拾ってきては
骨格標本に勤しむ
友達がいる
本書を
手にした時
あまりの面白さに
こんな本を読んでいる
と 連絡したところ
くだんの友達が
「それは 私のバイブルです!」
の返事が返ってきた
こんな けったいな人
いや
こんな すてきなナチュラリストがいる
うちは
まだ この国は
大丈夫じゃないか
と 思ってしまう
ただ
そうではない人が
激増している現状には
大きな危惧を抱いている -
2013 5/4読了。恵文社一乗寺店で購入。
京都でも有名な恵文社をぐるぐる見ていた中で、目に止まったのでふと買ってみた本。
高校の生物教員をしていた著者が、書きためたスケッチをあわせて掲載しつつ、生徒たちと解剖したり拾ってきた死体から骨格標本を作ったりゴキブリについて色々考えたり・・・な日々について書いた随筆(?)
博物学的というか、自然史(natural history)的な興味がふつふつ湧いてくるいい本。
著者のほかの本も気が向いたら手にとって見るかも。
あと、こんな感じで学生とワイワイしている様子を本にまとめられるくらいちゃんと記憶/記録してるっていいよなあ、とか思う。 -
著者は大学時代に生物学(+博物学?)を学び、その後教員として従事する傍ら、身近な生き物の観察や、生物と触れ合うワークショップの体験を記載している。
もともと1994年に発行された書籍であり、体験記自体も1980年代~1990年代前半に記載されたモノであるが、生物好きの体験記としては共感する部分や羨ましい部分が多くあり、楽しく読むことが出来た。
また、生徒とのやり取りでは、座学から学ぶ知識だけでなく著者、生徒それぞれが観察に基づいて 新しい発見をしており、その経緯を楽しむことが出来た。
ある個所の記載で「生物を観察した時の面白さは、比較することで違いがわかること(意訳)」という記載があり、 とても共感した。 -
普段自分から摂取したことのなかったジャンルの本
大体1ページの半分スケッチで、半分文章の形式。
文章自体も読みやすい。
スケッチと実物では同じ物でもまた感じ方が大分違うんだな、としみじみ思えた。 -
「頭骨コレクション」に引き続き、動物の死体を拾う話。こちらもあきらかに変な人(もちろんいい意味で)。よくもまあこんな才能をみつけてきたなと、本にしてくれた人に感心する。自由の森学園の理科の先生の超マニアックな日常エッセイ。
ほぼ全ページに、動物や植物への熱が伝わる精緻なスケッチ。昆虫の足先や小動物の歯などのスケッチを眺めていると、細かすぎてだんだんおもしろくなってくる。骨格標本をつくる過程は「頭骨コレクション」で学習済なので、さらっと読んだのだけれど、この本ではなんと高校生も骨格標本を自分たちでつくる。楽しそうに解剖をしている様子に、ほほえましいような、うらやましいような、でもにおいが気になるような。
子供が生物に興味があるのであれば、こういう先生のいる学校にいかせてあげたいと思う。 -
大学の生物科を卒業したあと埼玉の飯能にある中高一貫校で教職に就いた著者は、「生き物の死体を持っていくと喜ぶ変な先生」として生徒に知られていた。子どもたちが持ってきた死体を一緒に解剖し観察するうちに、いつしか周りにも骨格標本づくりが天才的に上手い子や虫捕り上手な子が集まってくる。生き物たちの不思議を通して子どもたちと触れ合った生物教師のエッセイ。
文章以上に著者自身による博物スケッチが魅力的。虫は苦手なのでゴキブリを扱ったパート3はキツかったものの、絵ならギリ薄目で乗り切れることがわかった。メスしかいないナナフシモドキの生殖の話はSFみたいで面白い。
クジラの耳骨を通して進化の歴史を辿るパート2も、小さな骨から壮大な物語が見えてくる研究の醍醐味が詰まっている。陸上の哺乳類では頭蓋骨と一体化している耳の骨が、海中の雑音をシャットアウトするために分離されたのがクジラの耳骨なのだとか。クジラとイルカには自前のノイズキャンセラーが付いているのだ。 -
時々、著者の盛口さんの写実的なイラストに、眼を背けたくなる時もありましたが、中身は、とても良いお話で
す。
読んで損は無いです。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784480428011 -
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気になる!をとことん調べていくと道が開けていく・・・かも?と思わせてくれる本。進路に悩む中高生に読ませてあげたいなあ。
これだけ根気よく調べてスケッチを描き込んでいくというのはすごいです。
それにしても「ホネホネたんけんたい」も「イモムシハンドブック」もゲッチョ先生ネットワークの人だったとは~! -
進路に迷っている時期に読んだら、骨格標本作りの魅力に憑りつかれて仕舞ったかも知れない。危ない危ない。
こんな先生が身近に居たら楽しかっただろうなあ、と感じ入りながら読んだ。 -
タヌキの死体、飛べないゾウムシ、お化けタンポポ。これらすべてが、「自然」という大きな世界への入り口になる。拾ったタヌキの死体は解剖後、骨を取り出し、骨格標本に組み立てる。飛べないゾウムシの存在から、飛ぶという行為の利点と飛べない理由を考える。巨大化した“お化け”タンポポの発生の謎を追う…。生物教師が、学校の周りで見つけた自然の疑問に生徒と取り組む、丁寧なイラスト付きの入門的博物誌。
中学校・高校を舞台に先生と生徒たちが日々繰り広げる日常の博物学の記録です。死体を拾って解剖したり、観察したり、骨格標本を作ったりと、普通の学校ではちょっと考えられない体験をしている彼らがちょっとうらやましく感じられました。学者は全部わかっているかもしれないけど、自分たちの目で見て疑問を持って解決することがうれしい、という気持ちが実に楽しそうに語られます。全ページに添えられた著者の絵のすばらしさも必見です。 -
素晴らしいの一言。
もっと早く出会っていれば…。 -
馴染みがないから気持ち悪い。
子供の頃は、見慣れない生き物、抽象画、変わった人などに『キモい』と使っていた気がするが、平気で虫に触れた。大人になって、種の多様性を知り、芸術を学び、色んな人がいることを知ると、『キモい』と思うことは少なくなったが、セミをつまむのにも躊躇するようになってしまった。ナマの野生の生物達に触れなくなって幾年。かつては大丈夫だったものが"気持ち悪く"なってしまった大人でも、この本を読めば、きっと、今までよりも一歩だけ、動物の死骸に近寄れるようになるだろう。
タイトルとそれっぽい表紙から屍肉食生物の話と思いきや、拾うのは人間。猟奇的な話かと思いきや、中高一貫の学校で生物を教える教師のエッセイ。論文を書くためでなく、純粋な興味からの研究。モグラを拾い、タヌキを解剖し、リスの骨格標本を作り、奇形タンポポを集め、そこから生態を、物理を、進化を考える。"自分で調べる"ことの、なんと原始的で基本的で魅力的なことか!自分が今までネットや文献で解決してきたことは、"調べた"わけではなく、人が"調べた"結果を読んでいただけだということを思い知らされた。そしてそうやって"自分で調べた"からこそ、その生徒達は自らミジンコの食感を確かめ、タヌキの腸をしごき、ネズミの皮を剥いでデスマスクを作るような行動に至り、更には日本で唯一の標本士まで誕生してしまう。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて。そうして育てられた人達からこそ、新しい道が拓かれるのだろうか。 -
≪目次≫
第1章 僕が何でも拾うわけ
第2章 僕らが死体を拾うわけ
第3章 嫌われ者の奇妙な生態
第4章 変わり者の愉快な世界
≪内容≫
とにかく生物好きな(解説の養老孟司さんは〝ナチュラリスト”と呼んでいます)博物誌。植物、動物、昆虫(特に動物は骨が多い)の絵がふんだんに盛り込まれています。
通読して感じたのは、生き物好きで、生き物への愛があふれているのだけど、この本では埼玉の「自由の森学園」中高の教師時代の話が多く、人間=中高生も生き物の一つとして活写されていて、さらに彼らの卒業後の行き方も出てくる、「教育書」および「キャリア」の本としても読める気がする。
生物の多様性と生徒の多様性を比較したり、卒業生の活躍を見に行って感慨にふけったり…。
「ゲッチョ」先生のさらなる活躍を見たい! -
「僕らが死体を拾うわけ」題名を見たときは猟奇的な話かと思った。が表紙からして、そうではないだろうとペラリと開けば中にはたくさんの動物や植物のスケッチであふれていた。ちょうど、最初に開いたページにはタヌキの服を脱がせている絵があったのだが、思わず笑ってしまうほどに可愛い。ペロリと皮をむかれている絵。
でも其処に厭な感じはまったくない。そして著者は高校の理科の教師で解剖隊を率いて色々な物を解剖したり骨格標本を作ったりして行くのだが…なるほど、人にはそこで見出される特性というものがあるのだなと感心した。解剖を好むのは女子、そして骨格標本を作ったりするのが得意なのは男子。私も解剖はしてみたいと思うがいくつもある骨を組み合わせて標本をつくりたいとは正直微塵もおもわない。また、そういった授業の中で将来その道に進みたいと思うほど死体の探究にはまるものが出てくるのも面白いし…それを誘発する材料として著者のような理科の先生がいたら面白いだろうと思った。コトコトと鍋にいれたタヌキ…その先は剥製か標本か、はたまた。そこまでなら楽しく想像を膨らませられる。が、後半で出てくるゴキブリのスケッチには思わず鳥肌がたった。そして、いくら体に良くてもゴキブリを食べるのは御免こうむりたい。そんな頭の固い事を言っていては面白い事を手につかむことは出来ないと思いはするのだが…でも、絶対に無理だと首を振る。そこでふとイナゴを食べるのは平気だった幼い事を追憶してみたりした。意外といけるだろうか?いや、無理だな。 -
屋久島に原生する植物に始まりヒミズにタヌキにナナフシにクジラにゴキブリと、多様な生物の死体を生徒たちと集め解剖し骨格標本を組む著者が死体からみえてくる世界を膨大なスケッチと共に記している。
推理小説と同じで他の誰かが結末を知っていようが自分が知らないことの先が見られればそれでいい、という話が興味をそそった。
著者は既に作中の学校を退職し沖縄の大学に籍を置かれたとあるが、こんな先生が近くにいたら面白いだろうなぁ。
でもゴキブリの授業は勘弁だな。
タガメ味の醤油とか、絶対なめたくない -
楽しい!
死体といってもヒトじゃないです(動物は平気だけど、人間はダメなんだそうですw)。ありとあらゆる動物や虫の死体を拾ってきてはスケッチして解剖して骨を作って集めている先生のエッセイです。上には上がいるもんだ・・・ -
筆者はまさに生き物屋さんの鏡である。私も生き物屋さんもどきのようなものだが、やはりレベルが違う!
この本は生き物の不思議を追うものではなく、不思議を追うこと、興味に対して追求することの面白さを説いた本である。"生き物"はあくまでも筆者の興味でしかない。
そういう意味で、この本は中高生にとってある種の指針になるのではないかと思う。
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