- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428240
作品紹介・あらすじ
代々、技を受け継ぎ、守ってきた職人たち。しかし伝統の技はいま、失われようとしている-。慈しむように彼らの言葉を刻みつけた、渾身の聞き書き。手仕事の思想を体現する職人たちの言葉がここにある。「技」は岡山の船大工、対馬の釣り針職人、福島の野鍛冶、宮崎の石工、岩手のシノダケ細工、鹿児島の箕作り師、東京の伝統的桧皮葺き職人など13の職人が、自らの仕事を語る。
感想・レビュー・書評
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18355
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB05669603詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほんの十数年前のことだけれど
知人が家の「欄間」をあつらえるので
見に来ませんか というお誘いを受け
お邪魔したことがあった
「いゃあ この仕事も もうなかなか
注文が入りませんわ」
「なにせ 道具が
はい 鑿がもう ありません」
「自分が使っている鑿は
知り合いの鍛冶屋さんに作ってもらっていた
のですが もうその方も…」
と ぽつりぽつと
いろんなお話をしてくださった
読み進めながら
その時の 情景が 蘇っていました
あと 十数年 いや 数年で
これらの仕事も消えていってしまうのだ
と思いやると
なんとも せつない気がします
著者プロフィール
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