とりつくしま (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.46
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本棚登録 : 2075
感想 : 221
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428295

感想・レビュー・書評

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  • 未練を残して亡くなった方が、ものに取り憑いてこの世によみがえる物語。
    死んだ人たちが皆優しくて、その分、決して生者と交わらない一方通行の想いがより一層切なく感じた。
    どの話も読んだ後、温かい気持ちになる。

  • 他人のことを考える余裕がある時に、読む。

    もしもこれができたなら、という実現不可な望みが、「とりつくしま」では可能になる。

    実は自分の周りのものも誰かのとりつくしまだったりして、と思わせるちょっとワクワク?不思議?な話。読みやすい。

  • 面白いものと、あまりそうでないものが混在している

  • 2020.12.8
    心が温かくなる短編集。
    死後、「とりつくしま」を指定して、その「モノ」を通してもとの世界を見ることができる。思わず泣いてしまったものもありました。

  • 色々な思いで物につく。
    束の間ですが大切な瞬間をとらえることが
    大事だと思います

  • ファンタジーです。短いけれど心にしみました。

  • さらっと心地よく読めました。
    感動物語なのかな?と最初は思ったけど、結構強かな想いを感じるものもあってニヤリとしたり。

  • この世に未練ある人がこの世のものにとりついて大事な人のそばにいようとする話。コップにとりついた女の人がベットルームに入っていく旦那と女を見るシーンは胸が痛んだ。男の目になった、みたいなやつ。悲しすぎか~~~~

  • 言うほど面白くない。短編というより掌編で、作品が小さすぎるからあまり展開もできず。

  • 最後の番外編はなかなか背筋が冷えますが、その他は家族や好きな人などそれぞれ〜したかったひとの近くのモノにとりついて、何もできないけど見守る話。
    消えるものもあればそのまま残るものもあり、これからどうするのかと心配になったりします。
    短編なので、あとは想像するのみですが、余韻が残ります。

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著者プロフィール

歌人、作家。第7回歌壇賞、第31回坪田譲治文学賞(『いとの森の家』)を受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』、小説に『とりつくしま』『ひとっこひとり』、エッセイ集に『一緒に生きる』『レモン石鹼泡立てる』、歌書に『短歌の時間』『現代短歌版百人一首』、絵本に『わたしのマントはぼうしつき』(絵・町田尚子)などがある。「東京新聞」などの選歌欄担当。近刊にくどうれいんとの共著『水歌通信』がある。鳥好き。

「2023年 『朝、空が見えます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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