増補 遅読のすすめ (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.93
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本棚登録 : 179
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428547

作品紹介・あらすじ

読書は速度か?読書は分量か?ゆっくりでなければ得られない「効能」が読書にはある。本を読むこと本来の「快」を取り戻すための、反"速読"・反"多読"術。「読むリズムが快くきざまれているとき、それは読み手の心身のリズムと幸福に呼応しあっている。読書とは、本と心身とのアンサンブルなのだ。」文庫化にあたり、単行本未収録エッセイを大幅増補。

感想・レビュー・書評

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  • 速読の本を探していて出会った速読とは正反対の内容の書籍。本に対する意識、姿勢が変わった。前より本を読むのが楽しくなった。しかし時間は有限。こまった。

  • 読むのが遅い人間には心強い一冊。
    速読派と遅読派はそもそものスタンスが違うのだから速読派をそこまで目の敵にする必要はないんじゃないかな。これからも自分のペースでのんびり読んでいこうと思う。

  • 小説は速読しても意味ないよね
    逆に深く遅読しなきゃだめですね。

    第一部はすごく面白いエッセイ読んだ感じ
    文庫化増補の書評の第二部はつまんないが
    第一部は読む価値あるなぁ、ほんといいわ。

  • 第1部は秀逸
    思わず,じっくり,ゆっくり丁寧に読んだ
    とにかく多くの本を読もうと思いがちだけど,そんな必要は全くない
    第2部も,おもしろく読んだが,第1部ほどではない

  • 本を愛する一般社会人のための本。

  • 意外なことに「狐」氏は週に一冊しか本を読まない書評家だった。
    しかし、著者の名前は本書と共に銘記されるべき。名著だ。
    これはいい本に出合わせていただいた。吉祥院図書館と偶然に感謝。
    待望の文庫化、しかも大増補とあって迷わず購入。速読、多読、情報収集整理のハウツーとして、
    あるいは読書遍歴自慢としての「読書論」なら巷にあふれているが、この本ほど本当の意味で本を読むことの幸せに改めて目を開かせてくれるものはそうはないと思う。

    「なぜゆっくり読むことが大事なのか」
    「あなたは今、正しいリズムで読むことができているか」

    古今東西の「遅読家」たちの言葉とともに、繰り返しこう問いかけられれば、読書の為の読書になっていないか、自省せずにはいられない。

  • 著者の意に反して速読してしまった。申し訳ない。m(__)m。しかし色々とためになった。

  • ゆっくり本を読むことで、見過ごしてしまいがちな表現を掬い上げ、イメージを膨らませて読書の幸福を味わおう、という主張。
    著者のように本を読みたいと思った。平野啓一郎の『本の読み方 スローリーディングの実践』も良かったが、本書の方が文章に味がある。
    何度も読み返したい。

  • 単行本版に引き続き再読。何かの(仕事の、勉強の、出世の)役にたてるためではなく、読書から悦びを得るための読書本です。

    本書は「ゆっくり読む」ことの効用を繰り返し説きます。本を手にしたとき、読み始めた時、読んでいる時、そして読み終えた時、そのいずれにも楽しみがあると。暮らしの起伏の中に折り込まれた読書には、生活と一体となった喜びがあると。そう語る著者の声が、読み進めるにつれて心に染み渡ってきます。

    著者は言います。「たとえ一冊を読み、企画書なりレポートなりに役立てることがあっても、私にはそれをもって読書とする感覚がない」。然り、世の書店に山と並ぶ「読書術」はその実、「調べるための術」でしかありません。効率一辺倒の役立てるための「読書」は有用であり十分な意義を有しましょうが、本書でいう「読書」とはそもそも別物なのです。

    あくまでもゆっくりと、自分の歩調にあわせて読む。生活の中で本を手に取り、書き手の声を聞き、目に映る世界をわずかながらも豊かにする。読書とは本来そういうものだということを思い出させてくれます。

    本と読書を愛する人にお勧めしたい一冊。是非どうぞ。

  • 読書とは本来、自分のペースでゆっくり読むものであるという事を改めて気付かせてくれる一冊です。
    実体験ですが、いつの間にか目が戻らなくなっていました。説明をしますと例えば5行目を読んでいても1行目とか2行目に全く戻らないわけです。つまり次々と先の行を見ているわけです。それに気付いてからは頭から1行ずつゆっくり読んでいるのに普通の人の2〜3倍ぐらいのスピードで読める様になっていました。ゆっくり読んでいたからこそ自分なりの速読になりました。
    『ゆっくり速く』というのが全てにおいて一番大事なんですね。『遅読のすすめ』は読書を通してそれを教えてくれる本当の名著だと思います。

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