ちくま哲学の森 1 生きる技術

  • 筑摩書房 (2011年9月1日発売)
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感想 : 10
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784480428615

感想・レビュー・書評

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  • 古今東西、落語家から哲学者まで、様々な人の「生きる」ことへの姿勢を垣間見られる。

    基本的に、すべて隠喩的であり、それぞれを別個の本として読んだら、そこに「生きる」というキーワードの連環を感じることはないだろう。そこに鶴見俊輔さん他編纂者の巧さを感じる。


    感想に変えて、ちょっとチェスタトンの一文を拝借。


    『詩人はただ天空のなかに頭を入れようとする。
    ところが、論理家は、自分の頭の中に天空を入れようとする。
    張り裂けるのが頭の方であることは言うまでもない。』

    良書です。

  • 石原吉郎さんの「ある〈共生〉の経験から」にジンときた。

  • 生きざまそれぞれだ。結局、生きる方法だとか技術なんて、誰も人に教えようがないのだ。それはそれぞれが生きていく中で、運が良ければ、見つかるのかもしれない。

    『道ができている場所では』タゴール
    『空気草履』古今亭志ん生
    『大寅道具ばなし』斉藤隆介
    『新橋の狸先生』森金先三
    『ハリー』サローヤン
    『饒舌について』プルタルコス
    『結婚生活十則』サーバー
    『ある「共生」の経験から』石原吉郎
    『権利のための闘争』イェーリング
    『レッスルする世界』ロラン・バルト
    『ニコマコス倫理学』アリストテレス
    『みずから考えること』ショーペンハウアー
    『気ちがい病院からの出発』チェスタトン
    『ケニヤ山のふもと』ケニヤッタ
    『サーメの暮らし』ユーハン・トゥリ

  • 時間をかけてのんびり読みたい一冊。
    急いでは読めないいろんな人との出会い。
    ひっかかるものがあれば程度だけど。

  • 20121111 いろいろな考え方がある。タイトルから意味を追うしかなかったが普段読まない作者を楽しめた。

  • この手のものは評価をするのが難しい。石原吉郎やジブラーンなど既読のものもあれば、ロラン・バルトがプロレスについて書いたものなんて初めて読んだ。長い間、鞄に入っていたけどやっと読了。抄録を読んで「老子」をじっくり読んでみたくなった。

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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