- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428875
作品紹介・あらすじ
テヘランで生まれカイロと大阪で育った著者が、小説の舞台となった大阪のこと、いろんな人との関わり、日々の生活で思ったこと、こだわること、などを縦横無尽に語る。『ミッキーかしまし』『ミッキーたくまし』をテーマ別に整理しなおし1冊にまとめた、著者唯一のエッセイ集。世界とのかかわり方、楽しみ方、その存在の強度が圧巻。小説の根っこが顔を覗かせる。
感想・レビュー・書評
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空いた時間に気軽に読めるのでエッセイは好きなのですが、大抵作品を読んでから作家さんに興味がわいてエッセイにいきます。
西加奈子さんはなんとなく、まだ手を出せずにいた作家さんで、エッセイを先に読んでしまいました。
すっごい、クセ!パンチ力!
そういうフィクションか?ってくらいの濃ゆい内容でした。まさに、小説より奇なり!
西さんはもちろん、類は友を呼ぶのか…呼ばれたのか…。お友達やお知り合いの方もまた個性爆発。
こんなに溺れそうにお腹いっぱいになったエッセイは初めて。
今年の初笑いを掻っ攫ってゆきました。
出先で盛大に吹き出してしまいましたが、マスクに隠れてバレてないはず。
この方の描く物語が一体どんな感じなのか、作品を読んでみたくなりました。 -
あとがきで書かれているとおり、序盤は「笑かしたるで?ど?こんなん、ど?(ドヤ顔)」がにじみ出ていて
「…意地でも笑たらへん。ウケる思て書いてるとかあざといねん。何なん、テヘラン生まれて何なん、エジプト育ちて何なん」と斜に構えて笑いをかみ殺してたんですが
あかん、、、蛾の話おもろすぎやん。もう何なん。西加奈子て何?
個人的には未婚女子が(この頃の西さんは今の私と同い年。自由人すぎる一方で結婚結婚となえてみたり、意外と普通女子の一面が)尾籠ワードを連発するのはおやめなさい、恥を知れ!と脳内窘めが止まらないのですが…
西さんみたいに飲めへんし、インナーサークルには入れませんし、レディとして扱ってくれる男性はむしろ理想やけど、
三十歳成人式説には大賛成やし、ますます西加奈子さんが好きになりました。-
2013/12/19
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夢で逢えたら・・・さん
コメントありがとうございます。悔しいけど面白いです。電車では読まないでください♪夢で逢えたら・・・さん
コメントありがとうございます。悔しいけど面白いです。電車では読まないでください♪2013/12/24
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西加奈子さんのエッセイ。
絶対ご本人面白い人だよなーという文章。笑ってしまう。
包み隠さずまっすぐで関西人で酒飲みのお姉ちゃんという印象。
ただ言葉に関する考察は深く、やはり「流石作家さん!」と言いたい。 -
爆笑エッセイ。
小説だけだと作者がここまで破天荒とは思いもよらない。
酒好きの大阪育ちの人なので
「笑かしたるで?」
の一言で集約されるエッセイです。
あー面白かった! -
世の中には、話のおもしろい人っておられますよね。まさに、西加奈子さん、その体験談は予想を超えた話ばかりで、次の機会にはどんな話が飛び出すのか、会うのが楽しみになる友ですな。
決して話を盛っているのではなく、その現場に出会う、その実体験、その周りの人のおもしろさ、でもよくよく考えれば、その場に出かけて行く西さんの行動力、その突撃力。まあ、自ら戦場に飛び込んでいく戦士ですな。
それと、普段見逃すようなことへのあふれる視線。喫茶店で意味深なカップルがあれば自ら席を替えて近づき、まっすぐ被写体を見据える鋭い好奇の目。
ボーっと生きるのではなく、きょろきょろと好奇心をもって生きるのも良いかもしれませんな。 -
感覚が面白い、潔くってすき
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西加奈子さんの愛嬌と魅力がこれでもかと言うほど詰まりに詰まったエッセイ集。
「人からどう見られるか」を過剰に意識することが一般的になった今の時代に、自分の自意識や恥の部分を、これほどまでに認識・表出できる人間が他にいるであろうか(いや、いない)。
彼女の素直さ、正直さ、おもろさ、くだらなさ(褒め言葉です)に終始ノックアウトされながら読み続けた。
疲れたとき、自信を失ったとき、アホな自分を認める勇気が出ないとき、こちらの本を読み返したい。
腹を抱えて笑い、「ちゃんと」していない自己そのものを受容でき、元気がでる作品です。 -
単行本『ミッキーかしまし』『ミッキーたくまし』の2冊をまとめた文庫です。
西さん、おもしろい人だとは思っていたのですが、こんなにも赤裸々なエッセイを書く人とは…!
「とにかく笑かしたろ!」というやる気まんまんのキラキラした瞳がページの向こう側に見えるようです。
数々の泥酔エピソードに笑い転げ、「動物図鑑を見るのを怠ってはいけない」という恋愛指南に悶絶し、気づけば「うひひ」という怪しい笑い声をもらしていました。
結婚前のうら若き女性が公にしてよいのか…という話題もあるけれど、若いころの自分のエッセイのことを可愛いと言える西さんが素敵。
あとがきの「私は私が好き。」という一文、そう言い切れる西さんに痺れました。 -
くすっと笑ってしまう話がたくさんです。
外出もままならないいま、くさくさしてる気持ちを癒やしてくれました。
そんな中 名前は呪文…病院のベッドに付けられた名札に あぁ私は 西加奈子なんだ…ってところが よくわからないけど じ~んとしちゃいました。 -
エッセイでこんな笑った。初めての経験だ。「北斗側南斗側」の話は電車の中なのにおもいっきり吹いてしまった。「蛾の話」のいえねー。三連発も忘れられない。小説とは真逆、関西人感全開、こんな風に面白い話をかいてみたいし、日常を切り取ってみたい。
著者プロフィール
西加奈子の作品






にゃんちびさんのコメントを読んで、読みたくなりました!
西さんの著書は「サラバ」しか読んだことないのでエッセイを読んでみようと思います...
にゃんちびさんのコメントを読んで、読みたくなりました!
西さんの著書は「サラバ」しか読んだことないのでエッセイを読んでみようと思います。
コメントありがとうございます♪
中々ヤバい…豪快な内容にも関わらず、軽快なテンポの文章で笑ってしまいます。でも、中にはし...
コメントありがとうございます♪
中々ヤバい…豪快な内容にも関わらず、軽快なテンポの文章で笑ってしまいます。でも、中にはしんみりするお話も入っていて、緩急のあるクセの強い一冊で、とても面白かったです!
語彙力のなさで、面白さを伝えきれずもどかしい…!是非わたしにも感想を聞かせてください!
そして、早速「夜が明ける」購入しました⭐︎