この話、続けてもいいですか。 (ちくま文庫 に 9-2)

著者 :
  • 筑摩書房
3.92
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本棚登録 : 1774
感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428875

作品紹介・あらすじ

テヘランで生まれカイロと大阪で育った著者が、小説の舞台となった大阪のこと、いろんな人との関わり、日々の生活で思ったこと、こだわること、などを縦横無尽に語る。『ミッキーかしまし』『ミッキーたくまし』をテーマ別に整理しなおし1冊にまとめた、著者唯一のエッセイ集。世界とのかかわり方、楽しみ方、その存在の強度が圧巻。小説の根っこが顔を覗かせる。

感想・レビュー・書評

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  • 村田沙耶香さんがエッセイ「私が食べた本」でページ数を割いて書いていたのが西加奈子さん。
    どんな人か知りたくなったので、まずはエッセイで。
    三浦しをんさんも、西加奈子さんのエッセイを絶賛していたが、なるほど面白い!

    ヤマザキマリさんみたいな感じなのかな、と漠然と思っていたが全然違った。
    はっきりした物言いとか媚びないところなどは似ているが、そんな人はいくらでもいる。
    西加奈子さんは村田沙耶香さんが「化け物」呼ばわりするほど豪放磊落で、横山やすしを思い出した。

    西加奈子さんはビール好き。
    起き抜けの一杯は最高においしいと平気で言ってしまう。
    朝昼夜と、まるで水のようにビールを飲んでいて、おそらく素面のときはほぼ無い。

    盛った部分の少ない実体験・実話のようで、西さんの生き様や考え方やその時の思いをいろいろ聞けた。
    朝井リョウさんみたいな危機一髪のトイレの話、バリの海で沖まで流され溺れ死にそうになった話など必死さと緊迫感が伝わってきて、難を脱した時には自分事のようにホッとした。
    プロレスも好きらしく、プロレスラーの名前が出てくるのも好感度アップ。

    エッセイ書き始めの20代の頃は、「どや感」満載で「笑かしたるで」という無邪気さが好ましいと自己評価してる。
    確かに30歳になった本書の後半は、落ち着いて世間体をわきまえた大人になった感じに変ってきている。
    西さんは現実世界の出来事に正面から対峙していて、妄想の世界に入り込んでいかない。
    本音がポロポロ出てくるので共感もし、正直な人だと感じてしまう。

    この後の6年間のエッセイをまとめた『まにまに』が出版されているので、読みたい本に追加です。

  • 空いた時間に気軽に読めるのでエッセイは好きなのですが、大抵作品を読んでから作家さんに興味がわいてエッセイにいきます。
    西加奈子さんはなんとなく、まだ手を出せずにいた作家さんで、エッセイを先に読んでしまいました。

    すっごい、クセ!パンチ力!
    そういうフィクションか?ってくらいの濃ゆい内容でした。まさに、小説より奇なり!
    西さんはもちろん、類は友を呼ぶのか…呼ばれたのか…。お友達やお知り合いの方もまた個性爆発。
    こんなに溺れそうにお腹いっぱいになったエッセイは初めて。
    今年の初笑いを掻っ攫ってゆきました。
    出先で盛大に吹き出してしまいましたが、マスクに隠れてバレてないはず。

    この方の描く物語が一体どんな感じなのか、作品を読んでみたくなりました。

    • workmaさん
      ほ~
      にゃんちびさんのコメントを読んで、読みたくなりました!
      西さんの著書は「サラバ」しか読んだことないのでエッセイを読んでみようと思います...
      ほ~
      にゃんちびさんのコメントを読んで、読みたくなりました!
      西さんの著書は「サラバ」しか読んだことないのでエッセイを読んでみようと思います。
      2022/01/08
    • にゃんちびさん
      workmaさま
      コメントありがとうございます♪

      中々ヤバい…豪快な内容にも関わらず、軽快なテンポの文章で笑ってしまいます。でも、中にはし...
      workmaさま
      コメントありがとうございます♪

      中々ヤバい…豪快な内容にも関わらず、軽快なテンポの文章で笑ってしまいます。でも、中にはしんみりするお話も入っていて、緩急のあるクセの強い一冊で、とても面白かったです!
      語彙力のなさで、面白さを伝えきれずもどかしい…!是非わたしにも感想を聞かせてください!

      そして、早速「夜が明ける」購入しました⭐︎
      2022/01/09
  • あとがきで書かれているとおり、序盤は「笑かしたるで?ど?こんなん、ど?(ドヤ顔)」がにじみ出ていて

    「…意地でも笑たらへん。ウケる思て書いてるとかあざといねん。何なん、テヘラン生まれて何なん、エジプト育ちて何なん」と斜に構えて笑いをかみ殺してたんですが

    あかん、、、蛾の話おもろすぎやん。もう何なん。西加奈子て何?

    個人的には未婚女子が(この頃の西さんは今の私と同い年。自由人すぎる一方で結婚結婚となえてみたり、意外と普通女子の一面が)尾籠ワードを連発するのはおやめなさい、恥を知れ!と脳内窘めが止まらないのですが…

    西さんみたいに飲めへんし、インナーサークルには入れませんし、レディとして扱ってくれる男性はむしろ理想やけど、

    三十歳成人式説には大賛成やし、ますます西加奈子さんが好きになりました。

    • 夢で逢えたら...さん
      面白そうですね。読みたい本リストに追加します♪
      面白そうですね。読みたい本リストに追加します♪
      2013/12/19
    • hetarebooksさん
      夢で逢えたら・・・さん

      コメントありがとうございます。悔しいけど面白いです。電車では読まないでください♪
      夢で逢えたら・・・さん

      コメントありがとうございます。悔しいけど面白いです。電車では読まないでください♪
      2013/12/24
  • 小説からも感じるが
    作者はとてもパワフルな方な気がする

    どの話も
    よく言えばエネルギーに溢れていて
    悪く言えば疲れる

    一度にいくつも読めずに
    とても長い日々をかけて読み終えた

  • 西加奈子さんのエッセイ。
    絶対ご本人面白い人だよなーという文章。笑ってしまう。
    包み隠さずまっすぐで関西人で酒飲みのお姉ちゃんという印象。

    ただ言葉に関する考察は深く、やはり「流石作家さん!」と言いたい。

  • 世の中には、話のおもしろい人っておられますよね。まさに、西加奈子さん、その体験談は予想を超えた話ばかりで、次の機会にはどんな話が飛び出すのか、会うのが楽しみになる友ですな。

    決して話を盛っているのではなく、その現場に出会う、その実体験、その周りの人のおもしろさ、でもよくよく考えれば、その場に出かけて行く西さんの行動力、その突撃力。まあ、自ら戦場に飛び込んでいく戦士ですな。

    それと、普段見逃すようなことへのあふれる視線。喫茶店で意味深なカップルがあれば自ら席を替えて近づき、まっすぐ被写体を見据える鋭い好奇の目。

    ボーっと生きるのではなく、きょろきょろと好奇心をもって生きるのも良いかもしれませんな。

  • 西さんのエッセイ読んで、
    西さんって
    思っていた以上に、
    面白くて、優しくて、純粋で
    益々、好きになりました♡

  • 爆笑エッセイ。
    小説だけだと作者がここまで破天荒とは思いもよらない。

    酒好きの大阪育ちの人なので
    「笑かしたるで?」
    の一言で集約されるエッセイです。

    あー面白かった!

  • エッセイでこんな笑った。初めての経験だ。「北斗側南斗側」の話は電車の中なのにおもいっきり吹いてしまった。「蛾の話」のいえねー。三連発も忘れられない。小説とは真逆、関西人感全開、こんな風に面白い話をかいてみたいし、日常を切り取ってみたい。

  • 単行本『ミッキーかしまし』『ミッキーたくまし』の2冊をまとめた文庫です。
    西さん、おもしろい人だとは思っていたのですが、こんなにも赤裸々なエッセイを書く人とは…!
    「とにかく笑かしたろ!」というやる気まんまんのキラキラした瞳がページの向こう側に見えるようです。
    数々の泥酔エピソードに笑い転げ、「動物図鑑を見るのを怠ってはいけない」という恋愛指南に悶絶し、気づけば「うひひ」という怪しい笑い声をもらしていました。

    結婚前のうら若き女性が公にしてよいのか…という話題もあるけれど、若いころの自分のエッセイのことを可愛いと言える西さんが素敵。
    あとがきの「私は私が好き。」という一文、そう言い切れる西さんに痺れました。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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