らくだこぶ書房21世紀古書目録 (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
4.11
  • (39)
  • (33)
  • (18)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 333
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480429339

作品紹介・あらすじ

ある日、未来の古書目録が届いた。半信半疑で注文してみると、摩訶不思議な本が次々と目の前に現れた。想像力と創造力を駆使して、書物の世界に遊ぶ、空前絶後の奇書。待望の文庫版が登場。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 不思議な本で混乱している。
    この本(単行本)は2000年12月、20世紀が終わろうという頃に発売された古書目録である。しかし、ただの古書ではない。2052年から来た古書。つまり現在より後に出版された古書。古書だけど、現在からみたら古書じゃない。…ほら、もう混乱してきたでしょ?
    とにかくその未来から来た古書じゃない古書は内容もさることながら、装丁も変わったものばかりで。こんな本が本当に近い未来発売されていたら良いなと思うものばかりで。いや、もしかしたら本当にこれから発売される本かもしれないと思ったりもして。
    この不思議な混乱を是非味わってみてください。

  • クラフトエヴィングの本の中でいちばんすきかも!そんな冊数読んでないのですが。 古書目録、ということで架空の面白い本がひたすら紹介されるのみかと思っていたら、この構成。クラフトエヴィングの雰囲気は失わず、それでいて雰囲気のわりには設定がつかみやすい。
    「その話は、もう3回きいた」と「イプシロン」が読みたいです。

  • 結末を急いで早く読みたいというより、ずっーとこの物語の中にひたっていたいような心地よさでした。ぐるぐるとめぐるふしぎな物語。
    クラフト・エヴィング商會がつくる小物の装丁が好きで購入したのでこのカテゴリーに入れましたが、これは小説?エッセイ?なんだかよくわかりません。でもとにかく、読んでいて心地よい本!

  • 美しい本を作る
    やっぱり、文庫、じゃなくて
    ハードカバーのままちっちゃくして欲しかったなぁ

  • ヘンな本である。もとの単行本は、20世紀が暮れなんとする2000年12月に出ている。20世紀の終わりには、同居人が足がイタイと整形外科へ行ってみたら腫瘍がみつかって、安静にという正月を迎えようとしていた。21世紀は病人と共に明けたなアと思いだす。

    そんな頃に出た単行本が、11年現役を張って、絶版となった。まもなく文庫にという話があったというが、さていったいどう文庫化できるのかと考え込み、一度は文庫化を断念したと「まえがき」に綴られているのは、この本がヘンなためである。

    そもそもこの本は、20世紀の終わりに近いころ、クラフト・エヴィング商會の職場に、砂にまみれて「21世紀の古書目録」が届いた、という話から始まる。

    ときは20世紀である。そこへ、21世紀の半ば頃という時空間から、どうしたわけか、「古書目録」がやってくるのである。古書、というのは、つまり21世紀になってから出た本、しかしその目録が編まれたときには「古書」となっていた本がリストされているのだ。

    「未来のモノだが、古いモノ」という、まじめに考えると頭がぐちゃぐちゃするようなモノが、砂にまみれて届く。しかも、その目録の古書を取り寄せられるという話だから、ますますややこしい。

    しかも、その話を20世紀の終わりに出た単行本というかたちで読むのではなく、21世紀も10年あまり経った今、別の版で読むのだから、いま自分がどこで何を読んでいるのか、頭がうろうろしてくる。

    そうして「21世紀の未来から取り寄せた古本」の話が、あれやこれやと綴られる。ほんまかウソかわからんような本の話の合間にコラムがあって、たとえばこんなことが書いてある。

    ▼本というものは「読む」前にまず「書く」ものであるということ。21世紀において、このことが強調されているのは見落とせません。

     これはあくまでも推察ですが、今から半世紀の後には、もしかすると「手書き」という行為が衰退してしまうのかもしれません。すべてはコンピューターが書き、人はみな、手で「書く」という感覚を忘れていくのです。「書く」のは手ではなく頭であると、ごくあたりまえのように認識されてゆくのでしょう。

     ですから21世紀においては「写本」などというものは大変に稀少なものになるわけです。「書いた」ものが、そのまま「本」になるはど、おそらく、もう誰も考えません。ましてや「本」を手で書き写すなんて、想像を絶する労苦だと思うはずです。手で「書く」行為はただの徒労となり、異端視されて当然ということになるのです。…(p.132)

    ほんとにふしぎなヘンな本である。

    (6/10了)

  • 単行本と文庫版は、書誌的にも「違う本」なのだけど。
    ……これには、やられました、想像以上に。
    単行本の文庫化、ではありますが、見事に「違う本」になっています。

    以前、2000年に発行された単行本を、そのまま文庫本のなかに押し込んでしまうーーの術、が使われています。
    からくりは……、申しますまい。
    各自、ご確認ください。
    21世紀から、20世紀(の終わり)に送られてきた古書目録(前の単行本、現在は絶版)が、21世紀も一昔以上過ぎようとしている今、また……。
    これ以上は、やはり申しますまい。
    幸いにして単行本もお持ちのかた、並べて愉しんでください。
    文庫で初めて手にした方も大丈夫、幾重にも工夫された謎をお愉しみください。

    お見事です。
    参りました!!

    • すずめさん
      なんと!単純な文庫化で終わらないところがさすがクラフト・エヴィング商會のお二人ですね♪単行本は持ってるのですが、文庫もチェックしてみます☆
      なんと!単純な文庫化で終わらないところがさすがクラフト・エヴィング商會のお二人ですね♪単行本は持ってるのですが、文庫もチェックしてみます☆
      2012/04/18
  • クラフト・エヴィング商會の本領を遺憾なく発揮した一冊。
    どれもこれも読んでみたい本ばかり。
    どれか一つだけ、と言われたら、「その話は、もう3回きいた」かなあ。

  • 2012-4-20

  • らくだこぶ書房から砂とともに届いたのは、21世紀の古書目録だった。
    毎月一冊、注文すると、摩訶不思議な本が届く。
    未来から届いた風変わりな架空の古本たちを写真とともに紹介する、趣向を凝らした一冊。

  • 紙の書籍は、きっとなくならない。
    そう思える一冊。

全48件中 1 - 10件を表示

らくだこぶ書房21世紀古書目録 (ちくま文庫)のその他の作品

らくだこぶ書房21世紀古書目録 単行本 らくだこぶ書房21世紀古書目録 クラフトエヴィング商會

クラフトエヴィング商會の作品

らくだこぶ書房21世紀古書目録 (ちくま文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする