クマのプーさんエチケット・ブック (ちくま文庫 み 30-1)

著者 :
制作 : メリッサ ドーフマン フランス 
  • 筑摩書房
3.88
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本棚登録 : 239
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480429544

感想・レビュー・書評

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  • 先日、本屋さんの文庫コーナーで「英国フェア」が開催されており、タイトルに「へええ」と思って手に取った。

    ムーミンやワンピース、ニーチェと、名作からライフハックを導き出した本は多いと思う。それぞれに面白いところも多いし、心と暮らしの支えになるのならそれで問題ないとは思うけれど、「どうも説教くさくていかんなあ、そもそも、そういう小うるさい作品だったっけ?」と思うときもたびたび。でも、この本には、そういう面倒くささはない。洗練されたマナーとしてかなっていることも、百町森限定(だと思う)のこともとりまぜて、すごく楽しい。たしかに、「他人の強壮剤をごくごく飲んでしまうのは、エチケットに反します―(30ページ)」だし、「手もとにびんをひとつおいておけば、まわりを水にかこまれるという事態になっても、手紙をだすことができます。(78ページ)」に反論する余地などありませんわ!

    おっとりとしたライフハックと、原作からの抜粋の組み合わせが絶妙で、普段の読書では「ほっこり・泣ける」撲滅委員会を標榜してはばからない私が、不覚にもほっこりしてしまった。編者のかたのご意向を踏まえたクレジットのつけかたもとても奥ゆかしいと感じたし、浅生ハルミンさんの解説がまたチャーミング。すごく素敵なエチケット・ブックなので、プレゼントにも喜ばれるかもしれない。

  • 解説も面白かった!

    何か大切なことを言っているようで、じつは何も言っていないと解説していたけど、
    私にはぜんぶ含蓄のあることば達に思えたので、
    再読したい一冊。

  • 私はあたまのわるいクマが大好きです。
    てかこの本すごいと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「てかこの本すごいと思う。」
      何この本。ちゃんと著者は A.A.ミルン!礼儀に関するシーンを抜き出しているのかなぁ?気になります。。。
      「てかこの本すごいと思う。」
      何この本。ちゃんと著者は A.A.ミルン!礼儀に関するシーンを抜き出しているのかなぁ?気になります。。。
      2012/10/09
  • プーさんの教えは、すごいぞ。
    生きるコツが書いてあるようだ。

  • 終始何言ってるかわかんないけど、そこにプーさんの緩さと愛らしさが詰まってる。プーさん好きが癒されるための一冊。

  • クマのプーさんのストーリーから着想したあらゆるマナーをまとめた1冊。
    解説にもある通り、丁寧な言い回しで教え諭している用に見えて、言っていることの中身はなく、ほぼ無意味です。
    例えば、
    『両手を見て、どちらが右手なのかがきまったら、すぐ、もうかたほうは左手だと思ってまちがいありません。』
    こんな調子の繰り返しで、最初は「なにこれ?笑」なのですが、だんだん「なるほど、たしかに…」となってしまい、してやられたりという感じです。

    それぞれのマナーがどんなときに役立つのか、プーさんの物語の中の該当部分が引用されており、その挿絵があるのがまた笑いを誘います。
    クマのプーさん、改めて読み直したくなりました。

  • 第82回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル2022」第7ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
    2022.01.02

  • プーさんとその仲間によるマナー&哲学本。
    「ボートというのは、場合によってはボートなのですが、場合によってはとてもおかしなことになってしまいます。それは、あなたが上になるか、下になるかによりけりなんです。」

  • この本を読みながら、振り返ってみると「くまのプーさん」の原書は、今まで読んだことがなかったということに気づいた。プーさんをプーと書いてあったり、ピグレットをコブタと書いてあったり、クリストファー・ロビンやイーヨーのイメージもちょっと違っていて、ひとつひとつのエピソードもほぼお初。 本題のプーさんをとりまく森のみんなと暮らすためのエチケットが、なんだかほっこり和みつつも、ユニークで、シニカルで、ほんわかする一冊。

  • 人間関係がなんだか重たい時、これを読んで、百町森ふうに考えることで自分を癒すといいのかも。

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著者プロフィール

高橋早苗(たかはし・さなえ)
東京都生まれ。翻訳家。訳書にA.A.ミルン原案『クマのプーさん エチケット・ブック』(ちくま文庫)、ベティ・エドワーズ『色彩・配色・混色』(河出書房新社)、ヘンドリー・ウェイジンガー他『プレッシャーなんてこわくない』(早川書房)などがある。

「2022年 『クマのプーさん フィットネス・ブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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