いつも夢中になったり飽きてしまったり (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (2013年9月1日発売)
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 93
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 / ISBN・EAN: 9784480430892

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み



  • ちくま文庫 植草甚一 「 いつも夢中になったり飽きてしまったり 」


    洋書、ジャズ、映画のコラム。コラムは 短く編集されいる?読みやすいかもしれないが、雑然さが魅力の一つなだけに残念


    洋書と映画についての著者のアプローチ方法は 宝探しに近い。広告にまみれた一般市場では見えないアングラな世界で、無名の良品を探しているように読める。ジャズについては、最初から一流に接している


    「英語は全部平仮名みたいなもん〜意味が通じればいい〜それを繰り返しやっていると読むのが速くなる」

    「見当つかないけど面白そうな安い本は、買ってしまっておくのがいい」は、本棚のスペースを考えると共感しにくいが、この考えが雑然とした面白さを生むのだと思った。たしかに 本棚が整理された人のエッセイは読む気にならない


    ジャコテの詩集?は読んでみたい「自分のことばかり考えていると不透明な状態になるのが人生だ。自分のことなんか忘れた瞬間に、不透明な空はみんな透明になって〜自分の重みをまったく感じなくなるものだ」


    最近興味を持った問題から、頭の中につめこんで、話す材料を余計にインプットした上で、講演に向かう著者の姿勢は興味深い












     











  • 植草甚一はDJなんだなと思った。自分からオリジナルなものを生み出すというより、手にした外部からの素材を自分なりに繋ぎ合わせてそこからなにかを引き出すという。だから膨大なインプットを必要としたのだろう。アウトプットしたいから無理やり書くということはなかった。だから、植草甚一本人が改めて言いたいことなんて極論すればなにもなかった、とさえ言えるのではないか? このエゴのなさ。膨大な情報の海に溺れそうになりながら読み、もちろんその博識に舌を巻くのだけれどそれ以上に彼の内的世界の恐るべき空虚さをこそ崇拝したく思った

  • かっこいいおじさまだったんだろうなぁと。趣味があまり合わなかったので、じっくりら読めず、残念。、

  • 2013年9月10日 初版、並、カバスレ、帯なし、ちくま文庫
    2014 年6月24日伊勢BF

  • 1975年刊行のエッセイ集。当時の風俗、ファッション、ジャズ、ロック、映画に関するあれこれ。特に、現在では名を残しているジャズマンのリアルタイムの体験記は、当時の熱狂ぶりが伝わる。

  • 今回は内容がある程度テーマ毎に分類してあったためか、ひとつひとつのエッセイがすり抜けてしまうようなときが多かった。とくにモダンジャズに関してはなんらの予備知識も持っていなかったので、あまり覚えていない。

  • 祝復刊、祝文庫化

    筑摩書房のPR
    「男子の憧れJ・J氏。欧米の小説やジャズ、ロックへの造詣、ニューヨークから東京の街歩きまで、今なおフレッシュな感性で綴られるエッセイ集。」

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1908年、東京生まれ。文学、ジャズ、映画評論家。『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』で日本推理作家協会賞受賞。おもな著作に『ぼくは散歩と雑学がすき』『ワンダー植草・甚一ランド』など。1979年没。

「2015年 『ひんやりと、甘味 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植草甚一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×