ソーの舞踏会: バルザックコレクション (ちくま文庫)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 58
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431615

感想・レビュー・書評

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  • バルザックの作品には、かなりえげつない女が登場します。それも貴族階級なのです。『ソーの舞踏会』夫婦財産契約』『禁治産』に出て来る女性は、揃って品がないです。男の方は、賢い男とカモられる男は大抵わかります。
    どういうふうにして、どんどんカモられるか、或いは魔の手を逃れるか、この過程がぞくぞくします。
    鹿島茂氏がよく述べていますが、当時のフランスの経済を知らなければ、バルザックは難しい一面があります。裕福な貴族と貧乏貴族、これらの規模が具体的にわかれば、もっとおもしろいと思います。
    読んでいくうちに、サン・シモン主義というのが浮かび上がってきます。『禁治産』はそれがよく出ていると思います。

  • <閲覧スタッフより>
    貴族至上主義で気位の高い名門貴族の娘エミリーは、愛よりも地位を優先した。果たしてエミリーは幸せになれたのか?・・・「人間喜劇」シリーズの1篇。柏木先生による翻訳です!
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    所在記号: 文庫||953.6||ハル
    資料番号:10224293
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  • 大好きなバルザックに外れなし。プロットと人物描写がほんとに面白い。「この人はこのランクの社会的地位でこういう性格を持っている人物です」と言い切ってしまうところや、始終財産と結婚を巡って計算ばかりしているところなど、19世紀的なのだがそれもいい。この時代に生まれていたら、私は結婚できていただろうか(笑)

  • 表題作は貴族令嬢エミリー・フォンテーヌが非常にプライドの高さのゆえに、若い美男子マクシミリアンへの恋のすれ違い、そして別れた2年後の再会まで。ドラマティックな展開が息をのむ。著者の貴族階級への皮肉に満ちた姿勢は「夫婦財産契約」のナタリー嬢に対しても同様。そういえばこの著者は何人もの貴族の奥様・令嬢と関係を結んだ人だった!ナポレオン後のフランスの上流社会を垣間見る思いがするが、今も人間の深い深淵は変わらないと思った。最後の解説が大変分かりやすい。

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