「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431684

感想・レビュー・書評

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  • こちらも様々な事例を通して対応方法を詳述。コミュニケーションの取り方、家庭内暴力をなくす方法等、前著『社会的ひきこもり』を十分に補完する内容。家族や当事者だけでなく、支援者も手に取って欲しい一冊。理論編と併読推奨。以前、秋田県藤里町の取り組みを目に耳にする機会があったが、自分の住む地域がどうなっているのか調べてみよう。
    心に残ったフレーズ:「人間関係においては、多少は秘密をはらんだ関係に耐えることも大切なのではないでしょうか」「意思や欲望も他人からもらうものです。一人だけ力んでいても、湧き上がってくるものではありません」

  • 2002年に出版された本が、2014年に補足を加えて文庫化され、2019年に第七刷目を発行。
    それだけ長い年月、この本が必要とされているのは、「ひきこもり」の絶対数増加とともに、本質の変わらなさっぷりにあるんだろうね。
    一番苦しいのは本人、とわかっていながら、斎藤先生の視線を通して説明されて、ようやくすとんと腑に落ちることがたくさんある。

    読んでいて思わずドッグイアしたのは
    「ひきこもりは自己愛が健全。だから死を思うが、自己愛ゆえに行動に移せない」
    「ひきこもりの人は日常に弱く、非日常に強い」

    この言葉だけでも、大きな安心と元気をもらえた気がする。

  • 暴力への対処、親・兄弟の対応のしかた、コミュニケーションの取り方など。
    うちは、暴力はなく、対話もかなりできているけれども、対話がありつつ無風状態に陥っている気がするので、それをどう打開するのかとか。
    本人には「これではいけない」という焦りはあるものの、目の前の具体的な一歩が踏み出せないんだよな。
    目次には「社会参加はあせらずに」という項目もあり。ここから先は根気と柔軟性か。

  • わが家の手元に、精神科医の先生がいらっしゃる感覚になりました。

    現時点では「引きこもり」を脱し始めた状況なのですが、

    今後、何か対応に困ったら、相談の電話先の様に、何度も読み返すと思います。

    指針が掲示されていて、自分の対応のずれ具合を何度も確認でき、とても心強いです。

  • 実践編というように、実際の状況別悩みに答える形でどう対応したらよいか細かく書かれています。
    記載されている状況に近い立場の方にはかなり参考になると思います。
    が、状況は更に進んでいます。今はもう30代後半から50の声が聞こえるくらいの年代のひきこもりが深刻です。
    もう親や身寄りがなくて貧困や生活苦に陥っている人も出て来ています。もっと深刻になっていくでしょう。
    そういう状況に対する実践編はまだまだ先になるのでしょうね。是非斉藤先生に書いていただきたいです。

  • PHP研究所から出ていた単行本が2分冊になるのかな、、、

    PHP研究所のPR
    http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-62114-2

  • 辞書的に使えて便利だと思う。
    引きこもりにはいかに退行させないか、がキーワードなんだなぁ

  • なぜ親がどのように対応したらいいか困るかというと、ひきこもる子どもの心情を汲み取ることができないからですね、本書にもありますが。それがわかれば、どういう話し方・話題を避けるべきか自ずと分かるはず。正論をぶつけるだけではダメな一方、言いなりになることも危ない。実は親が言いなりになるのも嫌がっている場合もあって、親も子どもも同等の人間として、契約、つまり約束事を決めて互いの領域についてきっちり話し合うのがお互いに取っていい場合が多いだろう。その辺はまた別の本で知ることができるはず。

  • 既読の理論編と実践編との差異はあまり感じられない。「ひきこもり」の治療に臨床医師として携わる筆者の活動は評価されるものだ。しかし、10年を経過した2014年になっても対策があまり進んでいない現実は辛いものがある。本の内容は良いのだが、講演会かカウンセリングの口述筆記のような書きぶり、特に読者への肝心な提言の際に「○○していただきたいと思います。」との結びに辟易してしまった。

  • 理論編も込みで、これはこれで一つの考え方だと思うけれど。なにか違う感じがする。

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著者プロフィール

1961年、岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。著書に『社会的ひきこもり』、『中高年ひきこもり』、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川財団学芸賞)、『オープンダイアローグとは何か』、『「社会的うつ病」の治し方』、『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤との共著・小林秀雄賞)など多数。

「2021年 『いのっちの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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