「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 149
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431684

感想・レビュー・書評

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  • 2002年に出版された本が、2014年に補足を加えて文庫化され、2019年に第七刷目を発行。
    それだけ長い年月、この本が必要とされているのは、「ひきこもり」の絶対数増加とともに、本質の変わらなさっぷりにあるんだろうね。
    一番苦しいのは本人、とわかっていながら、斎藤先生の視線を通して説明されて、ようやくすとんと腑に落ちることがたくさんある。

    読んでいて思わずドッグイアしたのは
    「ひきこもりは自己愛が健全。だから死を思うが、自己愛ゆえに行動に移せない」
    「ひきこもりの人は日常に弱く、非日常に強い」

    この言葉だけでも、大きな安心と元気をもらえた気がする。

  • 暴力への対処、親・兄弟の対応のしかた、コミュニケーションの取り方など。
    うちは、暴力はなく、対話もかなりできているけれども、対話がありつつ無風状態に陥っている気がするので、それをどう打開するのかとか。
    本人には「これではいけない」という焦りはあるものの、目の前の具体的な一歩が踏み出せないんだよな。
    目次には「社会参加はあせらずに」という項目もあり。ここから先は根気と柔軟性か。

  • 実践編というように、実際の状況別悩みに答える形でどう対応したらよいか細かく書かれています。
    記載されている状況に近い立場の方にはかなり参考になると思います。
    が、状況は更に進んでいます。今はもう30代後半から50の声が聞こえるくらいの年代のひきこもりが深刻です。
    もう親や身寄りがなくて貧困や生活苦に陥っている人も出て来ています。もっと深刻になっていくでしょう。
    そういう状況に対する実践編はまだまだ先になるのでしょうね。是非斉藤先生に書いていただきたいです。

  • わが家の手元に、精神科医の先生がいらっしゃる感覚になりました。

    現時点では「引きこもり」を脱し始めた状況なのですが、

    今後、何か対応に困ったら、相談の電話先の様に、何度も読み返すと思います。

    指針が掲示されていて、自分の対応のずれ具合を何度も確認でき、とても心強いです。

  • PHP研究所から出ていた単行本が2分冊になるのかな、、、

    PHP研究所のPR
    http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-62114-2

  • なぜ親がどのように対応したらいいか困るかというと、ひきこもる子どもの心情を汲み取ることができないからですね、本書にもありますが。それがわかれば、どういう話し方・話題を避けるべきか自ずと分かるはず。正論をぶつけるだけではダメな一方、言いなりになることも危ない。実は親が言いなりになるのも嫌がっている場合もあって、親も子どもも同等の人間として、契約、つまり約束事を決めて互いの領域についてきっちり話し合うのがお互いに取っていい場合が多いだろう。その辺はまた別の本で知ることができるはず。

  • 既読の理論編と実践編との差異はあまり感じられない。「ひきこもり」の治療に臨床医師として携わる筆者の活動は評価されるものだ。しかし、10年を経過した2014年になっても対策があまり進んでいない現実は辛いものがある。本の内容は良いのだが、講演会かカウンセリングの口述筆記のような書きぶり、特に読者への肝心な提言の際に「○○していただきたいと思います。」との結びに辟易してしまった。

  • 理論編も込みで、これはこれで一つの考え方だと思うけれど。なにか違う感じがする。

  • あとがきに、
    この本は、主にひきこもるお子さんを抱えた親御さんを読者対象に想定しています。
    しかし私は、本当は当事者にこそ、この本を読んでもらいたいと願っています。
    と書かれている。
    「ひきこもり」の当事者が、何を思って引きこもっているのかより、家族や精神医療の関係者などが、
    「ひきこもり」の問題をどう考え、行動しているのか、参考になる。

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著者プロフィール

1961年岩手県生まれ。精神科医。筑波大学医学研究科博士課程修了(医学博士)。現在、爽風会佐々木病院精神科診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。「社会的ひきこもり」の治療、支援に取り組む診療医であり、執筆や講演などによる文化評論活動も行なう。

「2020年 『臨床医学の誕生 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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