こちらあみ子 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
3.74
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本棚登録 : 1242
レビュー : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431820

感想・レビュー・書評

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  • 題材はなに?
    明確な結末が欲しくなるが、3編とも淡く終わっていく。
    各人おかしいとは言えるけど否定はできない。
    他も読んでみたい。

  • 今村夏子さんが芥川賞を取ったという事で、彼女のデビュー作、こちらあみ子を読んでみた。太宰治賞を取ったらしいのだが、なるほど、人間失格のような淡く儚いラストをしていた。

  • あみ子は純粋。純粋であるがゆえに否定しにくく、だからこそあみ子のまわりの人には許せないことがある。純粋だから言葉では言えないけど許せない。
    だから、あみ子を無視したり、病気になったり、暴力をふるう。
    例えば、あみ子の顔面をぶん殴り、歯が三本ぬける。
    しかしあみ子は純粋だから変わらない。病院に入院してみたいから歯の痛みをうったえるだけだ。
    母の心が病んだのは、周りの人から見たらあみ子のせい。あみ子は母が病気になってしまって、また母のご飯が食べたいなとか思う。やさしくしようとか思う。

  • 2019/7/5購入
    2019/7/28読了

  • わからない。あみ子のことをピュアだと言っていいのか。ただただどうしようもなく、そして周囲が疲れていて傷ましい話なのだが。

  • 今村夏子さんの著書「こちらあみ子」
    あみ子は、いわゆる「空気を読めない」子だ。
    明確には書かれていないが、知的障害がある。
    学校に登校できたり、お休みしたり。
    歌を歌ってしまい、教室から保健室に移動したり。
    いろいろあるが、あみ子は、いつもありのままで生きている。
    あみ子自身は変わらないが、あみ子の周囲、母親や兄が少しずつ変わっていく。

    外から見ると、「あみ子」を理解できず、「かわいそう」だと思われてしまうかもしれない。
    しかし、あみ子は、自分自身を悲観していない。
    あみ子は、ありのままを生きていて、周りが変わっても、それを受けとめて生きている。
    あみ子が持っている「強さ」が光る作品だ。

    文庫版に収められている「ピクニック」は、
    いわゆる「ズレている」人を、見守る立場の視点から描いた作品。
    書こうとしているものは「こちらあみ子」と重なるが、角度やタッチを変えて書いたものかもしれない。明るく、微笑ましく感じられる。
    「こちらあみ子」を読んだ後に、こちらを読むのがおススメです。

  • 入手のきっかけは、色んな書評集の中で、複数回、取り上げられているのを見かけたから、だったかな。長め(表題作)、中くらい、短めの3編が収められた短編集。やっぱり、表題作が一番かな。失礼かも知らんけど、何となくトットちゃんを思い浮かべてしまった。忖度がちょっと苦手で、そのせいで前歯まで殴り折られてしまう主人公のキャラ設定が秀逸。負けず劣らず、2編目の主人公、芸人と遠距離恋愛するおばさんの物語もインパクト大だった。デビュー作ってことだけど、他のも読んでみたい気にさせられる作品集でした。

  •  ちくま文庫、2017年7月30日・6刷。
     初めての作家さんである。ブクログか読書メーターでとても誉められていて、同氏の「あひる」(角川文庫)と共に、メルカリで購入した。
     この本には、太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞した「こちらあみ子」と、「ピクニック」、「チズさん」の3短編小説を収める。

  • あみ子や七瀬さんのような人に自分が普段思っても秘めていることを、読み終わるまでずっと炙り出されるような、苦しい読書だった

  • 斬新な読後だった。変わった女性がでてくるし、それが女性だというのも、何かを表象している気がする。展開がないようである。小学校の国語の教科書に出てきそうなやさしい語り口と残忍な内容。唐突に終わりほうりだされる。気づいたら登場人物になっているような気分で読み終わっても夢から覚めた感じがしない。面白かった。はっきりしない結末が苦手な人には、おすすめしません。

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著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

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