グレン・グールド: 未来のピアニスト (ちくま文庫 あ 49-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431967

感想・レビュー・書評

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  • グールドファンにはたまらない。本書はとくに、グールドがコンサートピアニストを引退して、スタジオピアニストになるまでをかなり詳細に追っている。
    グールド研究書は数多あるけれど、本書を読むに当たっての醍醐味は、著者自身がピアニストである点。
    さらに、グールドファンが書いた研究書が多い中、著者はさしてファンでもなく、残された音源を客観的かつ批評的に分析している点だろうか。
    自分はこれまで、グールドを「クールな」ピアニストとしてだけ聴いてきたが、本書では、グールドが実は「ロマンティックな」ピアニストでもあったという事実がていねいに炙りだされていて面白かった。また新たな一面からグールドを聞きなおすことができそうだ。

  • さまざまな逸話がついてまわるグールドの、色眼鏡を取りさった、本来の姿に迫っていて、興味深く読めた。グールドの中に流れていた音楽や、理想として目指そうとしていた音楽、演出によって作り出された音楽など、グールドを構成していたたくさんの糸が丁寧に紐解かれたようだった。自分にとって、初めてのグールドに出会い、読後はとても新鮮な気持ちになった。
    巻末には小山実稚恵さんによる解説もあり、グールドの音楽の魅力がより一層伝わってくる。

  • 141019

  • グレン•グールドについて知りたい人は、まずこれを読むのがいいかも!

  • 若い頃グールドの透明感溢れる演奏に、感銘を、、、

    グレン・グールド ─ 未来のピアニスト(文庫) | ピアニスト・文筆家 青柳いづみこオフィシャルサイト
    https://ondine-i.net/books/2165

    筑摩書房のPR
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480431967/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      グレン・グールド 生誕90周年・没後40年 特別企画 2022年9月~2023年2月
      https://tower.jp/site/arti...
      グレン・グールド 生誕90周年・没後40年 特別企画 2022年9月~2023年2月
      https://tower.jp/site/artist/glenngould

      Who is Glenn Gould? グレン・グールドとは何者だ 〈エントランス・ショーケース展示〉 アカデミーヒルズ
      https://www.academyhills.com/note/report/2022/2210entrance.html
      2022/11/18
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著者プロフィール

ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院卒。東京藝術大学大学院博士課程修了。学術博士。武満徹、矢代秋雄、八村義夫作品を集めたリサイタル『残酷なやさしさ』により平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を兼ねる存在として注目を集め、安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイストクラブ賞、『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞、CD『ロマンティック・ドビュッシー』でミュージックペンクラブ音楽賞。2020年、浜離宮朝日ホールにて演奏生活40周年記念公演を開催。テレビ朝日『題名のない音楽会』、NHK Eテレ『らららクラシック』、『ラ・フォル・ジュルネ音楽祭』『東京・春・音楽祭』等にも出演。日本演奏連盟理事、日本ショパン協会理事、養父市芸術監督。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。

「2023年 『安川加壽子の発表会アルバム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳いづみこの作品

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